シノプシス、超高解像度マルチメディア映像を実現する -- DesignWare HDMI 2.0 TX/RXコントローラIPならびにPHY IPの提供を開始
ちらつきの無い4K x 2K 解像度のHDTV映像を提供するHDMI 2.0仕様に完全準拠
概要
- 60Hzフレームレートで4K x 2K超高解像度をサポートするため、ディープ・カラーモードで総計18Gbpsの帯域を 提供
- YCbCr 4:2:0 の色調、EMIを低減するTMDSスクランブル、最先端コントロールユニット CEC 2.0 など、HDMI 2.0で定義される全ての仕様をサポート
- 約30m以上のロングケーブルに対応し、5v耐圧のI/Oを持つ堅牢なアナログ・フロントエンド
- ソフトウェア開発に要する期間を数週間単位から数時間単位に短縮するLinuxソフトウェア・ドライバを提供
- 従来と比べ消費電力を33%、面積を25%削減する28nm PHYアーキテクチャ
2013年9月5日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体やエレクトロニクス・システムのイノベーションを加速させる開発用ソフトウェア、IP、技術サービスの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、DesignWare HDMI 2.0 TX/RX IPソリューションを発表した。このIPソリューションは、デジタル・コントローラIP、PHY IP、Linuxドライバからなっており、設計者のIP統合リスクと開発期間を削減する。DesignWare HDMI 2.0 IPは、総計18Gbpsの帯域を提供し、ディープ・カラーモード60Hzフレームレートで4K x 2K(横4400ピクセル、縦2250ピクセル)の解像度を実現、ちらつきの無い超高解像度(UHD)の映像体験を可能にする。また3.4Gbps以上のTMDS(Transition-minimized Differential Signaling)スクランブルにより、8b/10bデータストリームで発生するEMI(Electromagnetic Interference)を最小限に抑え、高品質な視覚体験を可能にする。さらにプリエンファシス、アダプティブ・イコライゼーションをサポートする堅牢なアナログ・フロントエンドにより、約30m以上のロングケーブルでも優れた信号整合性を実現できる。
Amlogic社 ビジネス・ディベロップメント担当シニア・ディレクタ Michael Mo氏は次のように語っている。「当社がシノプシス社のHDMI IPソリューションを採用したのは、同社がマルチメディア分野で持つミックスドシグナルおよびシステムレベルの専門技術を高く評価したからです。シノプシス社は、早い段階からHDMI 2.0仕様に対する取り組みを開始しており、我々が4K HDTV向けSoCに2.0仕様の最先端機能を組み込むのに大きく貢献してくれました。シノプシス社は信頼のおけるIPプロバイダであり、同社が高品質なIP製品とエキスパートによる技術サービスを提供してくれるおかげで、我々は自社のエンジニア・リソースをチップ開発の他の課題に集中投下できました」