ニュースリリース - 2020年7月15日

ニュースリリース - 2020年7月15日

Tenstorrent社、シノプシスの各種IPを活用して 高性能AIプロセッサSoCのシリコン一発完動を達成

高効率なリアルタイム接続とマシンラーニング・プロセッシングを実現する高品質なDesignWare インターフェイスIPならびにプロセッサIPにより、開発リスクを抑え開発期間を短縮

 

概要

  • Tenstorrent社が、DesignWare® PCI Express 4.0、ARC® HS48 Processor、LPDDR4 IPを用いて、同社のAIプロセッサSoCであるGrayskullのシリコン一発完動を達成
  • 36dB以上の伝送損失を許容できる16レーンのリンク幅を提供するDesignWare PCI Express 4.0コントローラIPならびにPHY IPが、低レイテンシ/高速伝送を実現
  • スーパースカラー・アーキテクチャの4コアARC HS48プロセッサIPが、極めて低い消費電力で傑出した性能と高い拡張性を提供
  • メモリー・パワー・ステートを最適な状態に自動調整する低レイテンシのLPDDR4コントローラIPが、高い電力効率と、信頼性を高める最先端RAS機能を提供

 

2020年7月15日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Tenstorrent社が、シノプシスのPCI Express (PCIe) 4.0 Controller and PHYARC® HS48 Processor ならびに LPDDR4 Controller IPを用いて、同社のAIプロセッサSoCであるGrayskullのシリコン一発完動を達成したことを発表した。実チップ実証済みのDesignWare IP群の活用により、Tenstorrent社は、高性能コンピューティング性能が必要なアプリケーション向けのダイナミックAIプロセッサに不可欠なリアルタイム接続性と特殊なプロセッシング機能を実現することができた。また同社は、IP統合作業を容易にし、開発期間を短縮するため、シノプシスの技術サポート・エキスパート・チームも活用した。

 

Grayskullは、細粒度の条件付き計算、面積/消費電力効率の高い行列演算エンジン、独自のオンチップ・ネットワーク、ダイナミック・データ圧縮といった独自の機能を提供している。Grayskull SoCの開発成功を受け、Tenstorrent社は、データセンター、パブリック/プライベート・クラウド・サーバー、自社サーバー、エッジサーバー、車載システムなどの用途に向けた次世代AIプロセッサSoCの開発でも、シノプシスと協業を継続することを決めた。

 

Tenstorrent社 エンジニアリング担当副社長 Drago Ignjatovic氏は次のように語っている。「当社のAIプロセッサSoC Grayskullの開発にあたっては、トレーニングや推論モデルを処理できる高度なコンピューティング性能を実現できる高性能な各種IPが不可欠でした。シノプシス社は、IP業界で確固たる実績を持っていましたので、DesignWare PCIe 4.0 Controller IPならびにPHY IP、ARC HS48プロセッサIP、LPDDR4 IPを当社のAIプロセッサSoCに短期間で組み込むことは可能であろうと確信していました。また、実績と品質に定評のあるDesignWare IPだけでなく、シノプシス社の技術サポート・チームの協力により、当社の設計者は、自身の専門分野に集中することができ、シリコン一発完動を短期間で達成することができました」

 

DesignWare PCIe 4.0 Controller IPならびにPHY IPは、16GT/秒のデータ転送速度と、各種プロセス・ノードで36dB以上の伝送損失を許容できる16レーンのリンク幅、電圧/温度変化に対応した高速伝送、低レイテンシの接続性能を提供する。4コア構成のARC HS48プロセッサは、面積/消費電力の制約を満たしつつ高速なプロセッシング性能を提供する。4267 Mbpsで動作するLPDDR4コントローラIPは、消費電力性能向上のため、入出力時のパワー・ステート自動調整機能を提供する。アドレス保護機能付きインライン誤り訂正コード(ECC:Error Correcting Code)をはじめとする最先端の信頼性/可用性/保守性(RAS:Reliability, Serviceability, Availability)機能により、システム・ダウンの可能性を最小化することができる。

 

シノプシス IPマーケティング&ストラテジ担当上級副社長 John Koeterは次のように述べている。「高性能コンピューティングを可能にするマシンラーニング・アルゴリズムやニューラル・ネットワーク・プロセッシングは目覚ましく進化しており、AI SoCには新しいテクノロジが求められています。当社は、クラウド、IoT、モバイル、車載システム向けAIチップが必要とする処理性能、レイテンシ、メモリー、接続性能を実現するための包括的なIPソリューションをTenstorrent社のようなお客様各社に提供し、開発期間の短縮に貢献しています」

 

提供可能時期ならびに関連情報

DesignWare PCI Express 4.0 ControllerならびにPHY IP、ARC HS48 Processor IP、LPDDR4 Controller IPは、既に提供を開始している。

 

DesignWare IPについて

シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IPに関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IP向けソフトウェアの開発キット、IPサブシステムを提供している。DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。

詳細情報は https://www.synopsys.com/ja-jp/designware-ip.html より入手可能。

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標または商標です。

その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

 

<お問い合わせ先>

 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941