ニュースリリース - 2018年10月29日

ニュースリリース - 2018年10月29日

シノプシス、機能安全規格準拠を促進するソフト・エラー高速解析テクノロジを提供

SpyGlass DFT ADVがISO 26262基準達成に向けて設計変更をガイド

 

概要

  • SpyGlass® DFT ADVが、ソフトエラー発生の影響を考慮して、デザインのISO 26262 SPFM値を算出

  • RTLもしくはゲートレベルで実行できる高速スタティック解析により、開発スケジュールへの影響を最小化

  • デザインのSPFM値に悪影響を及ぼす順にデザインブロックやレジスタのリストを生成し、デザインの効率的な改善を自動化

  • IC Compiler™Ⅱと連携した解析ベースの設計変更ならびにFormality®と連携した検証により、最も効率的かつ堅牢なデザイン修正を実現

 

2018年10月29日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 –シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、SpyGlass DFT ADVの新機能となるソフトエラー解析機能の提供開始を発表した。この解析結果を用いて効率的なデザイン修正を実現でき、機能安全規格であるISO 26262基準達成に向けたデザイン改善を最小コストで達成できる。解析は、設計段階の早期にRTLもしくはゲートレベル・ネットリスト上で実行できるため、開発スケジュールへの影響は最小限に抑えることができる。最大規模のデザインであっても解析は数時間で終了する。SpyGlass DFT ADVはISO 26262準拠認証を取得しており、車載システムの設計に使用できる。

 

セーフティ・クリティカルなエレクトロニクス機器上でソフトエラーによる過渡障害が発生すると、悲劇的な結末を招く可能性がある。そうした障害を防ぐために求められる故障検出率は、ISO 26262が定義しているSPFM(Single Point Fault Metric:単一箇所における故障検出率)に値が定められている。SPFM目標値は、ISO 26262が要求する機能安全レベル(ASIL A~D)に応じて規定されている。ソフトエラーが引き起こす主な影響はレジスタ・ステートが意図に反して変化することが原因となるため、デザインのSPFM目標値達成のために用いられる一般的な手法は、トリプルフロップ・レジスタなど、ソフトエラーが起きても事故につながらないレジスタ構造を採用することである。ただし、デザイン面積の増加を最小限にとどめるためには、そうしたレジスタの選択は注意深くなされる必要がある。

 

パナソニック デバイスシステムテクノ株式会社 基盤・商品開発センター 基盤技術開発部 主幹技師 工学博士 平田昭夫氏は、次のように語っている。「当社のデザインが必要とする機能安全レベルを達成するためには、ソフトエラーの影響に対処することが非常に重要なファクターとなります。SpyGlass DFT ADVによって、信号遷移確率の解析と使用すべきフロップ・レジスタの特定を短時間で実行できるため、必要なISO 26262 SPFMレベルを達成する一方で、面積増加の厳格な抑制と、開発期間目標の達成も実現できます」

 

SpyGlass DFT ADVを用いると、設計段階の早期にデザインのSPFM値を算出できる。信号遷移確率に着眼した独自の解析手法により、デザインのあらゆる部分に対してSPFM値を正確に見積もることができる。これにより設計者は、SPFMのホットスポットを特定し短時間で対処することができる。まず最初に、デザイン上のフリップ・フロップのリストが生成され、SPFM値悪化につながるフロップがリスト上で順位付けされるため、所望のSPFM値達成のためにソフトエラー耐性の強いレジスタに置き換えるべき通常レジスタの数を最小限に抑えることができる。そして、この最小限の置き換えリストに基づいて、新たなレジスタが配置配線工程で実装される。SpyGlass DFT ADVは、シノプシスのTest Fusionテクノロジによって配置配線ツール IC CompilerⅡと連係動作できるため、追加されたトリプルフロップ・レジスタのフロップ間の最小スペース確保など更なる最適化をシームレスに実行でき、複数フロップの同時反転の発生を回避できる。こうして施された全てのデザイン修正は、機能等価性検証ツール Formalityとの連携で検証できるため、デザインの一貫性を保つことができる。もう一つの方法として、冗長ブロックやセーフティ・モニターの追加といったテクニックを用いて、SPFM値悪化要因の多いロジック・ブロックというより大きなデザイン単位で管理することもできる。デザイン修正が完了した後は、シノプシスの故障シミュレータ Z01X™などによる故障注入テクニックを用いて、最終的なSPFM値確認のための検証を実行できる。

 

シノプシス デザイングループ テスト自動化ソリューション・マーケティング担当ディレクター Steve Paterasは、次のように述べている。「お客様各社の間で、開発中のデザインで必要とされる機能安全レベルを達成できているかという問題に直面するケースは増えています。当社は、デザインや開発期間への影響を最小限に抑えた上で、必要な機能安全基準を達成するためのソリューションの開発に注力しています」

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

 

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<お問い合わせ先>

 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941