ニュースリリース - 2019年9月9日

シノプシス、拡張性の高いクラウド・ベース機能検証環境の構築でGoogle Cloudと協業

Google Cloud上でのVCSのシミュレーション負荷分散により、検証実行に必要なコンピューティング・リソースの拡張が可能となり、開発期間が短縮

 

2019年9月9日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、機能検証の負荷をクラウド上で分散実行するためのエンドツーエンド・ソリューションの提供でGoogle Cloud社と協業していることを発表した。シミュレーション実行の負荷がピークに達した場合に、クラウド上の伸縮自在なコンピューティング環境を最大限活用できるソリューションを必要としてる設計チームは増加している。この環境により、検証プロジェクトのスケジュール管理が容易になり、検証品質の向上を担保できるためである。今回の協業を通じ、シノプシスのVCS®によるシミュレーション実行時の負荷をGoogle Cloud上で分散できる実証済みのスケーラブルなソリューションを提供する。

 

Google Cloud社のIaaS and PaaS Partnerships担当ディレクター Manvinder Singh氏は次のように語っている。「当社が提供しているPreemptible VM機能をご活用いただく事により、コンピューティング・リソースを有効活用するためにジョブ実行に適したマシンを正しく選択することが可能となるだけでなく、シミュレーション・ジョブ実行時のコンピューティング・サイクルが数千もの単位に膨れ上がった場合でも、実行ハードウェアのコストを削減することが可能となります」

 

NetApp社の上級副社長であり Cloud Data Services社のジェネラル・マネージャーでもある Anthony Lye氏は次のように語っている。「シノプシス社、Google Cloud社、そしてNetAppのCloud Volumes Serviceの組み合わせにより、設計者の皆様は、シノプシス社のVCSによる機能検証のような、最も要求の厳しいジョブを実行する際の要件となる信頼性/実行スピード/可用性を満たした柔軟かつ使い易いクラウド・ソリューションを利用して、EDAツールの運用方法を改善することが可能となります」

 

検証時の実行負荷をクラウド上で分散処理するにあたっては、ハードウェア・インスタンスの選定、ファイル・システムのコンフィギュレーション、ジョブ実行の最適化といった、独自の課題を乗り越える必要がある。実証済みの実行インフラを活用することにより、コンピューティング・リソースの有効活用、クラウド・インフラの橋渡しをするGoogle Cloud NetAppのネイティブ統合、VCSとGoogle Cloud Preemptible VMインスタンスの緊密な統合のメリットを享受できるため、VCSユーザーは、クラウド上で提供されている伸縮自在なコンピューティング環境を即時かつ最大限に活用できるようになる。

 

シノプシス ベリフィケーション・グループ エンジニアリング担当副社長 Sandeep Mehrotraは次のように述べている。「今日のSoCの検証で必要とされるシミュレーション・サイクルは、増加の一途をたどっており、設計者はより多くのコンピューティング・リソースを確保しなければなりません。こうした背景から、開発期間の短縮を目指してクラウド・テクノロジの活用を考える企業も増加しています。今回のGoogle Cloud社との協業により、VCSユーザーの皆様は、いかなるシミュレーション負荷であっても分散実行することが可能となり、より短期間で製品開発を終えることが可能となります」

 

Google Cloud向けNetApp Cloud Volumes Serviceの詳細は、https://cloud.google.com/netappより入手可能。

また、シノプシス、Google Cloud社、NetApp社の3社は、Google Cloud上でVCSのリグレッション・テスト分散実行する実証済みフローの実例を2019年9月11日テキサス州オースチンで開催されるSNUG Austinで紹介する。

https://www.synopsys.com/community/snug/snug-austin.html

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

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