ニュースリリース - 2020年5月27日

ニュースリリース - 2020年5月27日

シノプシスのARC EMならびにARC HSプロセッサIPが TensorFlow Lite for Microcontrollersをサポート

概要

  • DSP機能が強化されたDesignWare® ARC® EMならびにARC HSへのTensorFlow Lite for Microcontrollersのポートにより、小面積制約が厳しいエッジ・デバイス上で、多岐に渡るマシンラーニング・アプリケーションの実行が可能に。
  • メモリー効率の高い新しいフレームワークとembARC Machine Learning Inferenceライブラリの組み合わせにより、ニューラルネットワーク・ソフトウェアのパフォーマンスが5倍以上向上。

 

2020年5月27日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、DSP機能が強化されたDesignWare ARC Processor IP向けに最適化された、Google社のTensorFlow Lite for Microcontrollersソフトウェアのサポート開始を発表した。TensorFlow Lite for Microcontrollersは、メモリー制約の厳しいデザインで実行できるよう開発されており、音声起動やジェスチャー/イメージ認識分類などのマシンラーニング・モデルをわずか数キロ・バイトのメモリーで実行可能にする。TensorFlow Lite for MicrocontrollersとARCプロセッサの組み合わせにより、AIデバイスや低消費電力IoTデバイスの開発者は、マシンラーニング推論をエッジ・サイドに効率的に実装できるようになり、ネットワーク接続の待機時間を最小化することができる。

 

Himax Technologies社 社長兼CEO Jordan Wu氏は次のように語っている。「AIを用いたインテリジェント・センシング機能を搭載したバッテリー駆動スマートデバイス向けの当社のWiseEye WE-I Plus ASICプラットフォームでは、極めて電力効率の高いプロセッサ・ソリューションを提供しなければなりません。DSP機能が強化されたARCプロセッサで、TensorFlow Lite for Microcontrollersのような評価の高いマシンラーニング・フレームワークをサポートすることにより、シノプシス社は、音声/イメージ/信号処理を伴う幅広いアプリケーションの開発を容易化/短期化してくれました」

 

Google社 テクニカル・リーダー Pete Warden氏は次のように語っている。「TensorFlow Lite for Microcontrollersを用いることにより、開発者は、低消費電力デバイスへのニューラルネットワークの実装を容易にするマシンラーニング・モデルを短時間で生成することが可能となります。このソフトウェアをシノプシス社のARCプロセッサ向けに最適化することにより、非常に小さなデバイス上で稼働する音声/ジェスチャー認識分類、その他のマシンラーニング・ベース・アプリケーションを効率的に開発可能となりました」

 

ARCプロセッサへのTensorFlow Lite for Microcontrollersのポートには、embARC Machine Learning Inference(MLI)ソフトウェア・ライブラリが用いられている。embARC MLIソフトウェア・ライブラリは、DSP機能が強化されたARC EMならびにARC HSプロセッサをサポートしており、現時点では、超低消費電力のARC EM5D/EM7D/EM9D/EM11Dプロセッサならびに高性能なARC HS45D/HS47Dプロセッサをサポートしている。embARC MLIは、小~中サイズのマシンラーニング・モデルで効率的な推論を実行するのに不可欠な最適化済みカーネル・セットを提供しており、TensorFlow Lite for Microcontrollersリファレンス・カーネルと比べて5倍以上パフォーマンスが向上する。embARC MLIは、ウェブサイト embARC.orgからオープンソース無償ソフトウェアとして提供されている。

 

シノプシス IPマーケティング&ストラテジ担当上級副社長 John Koeterは次のように述べている。「エッジ・デバイスにマシンラーニング機能を搭載するにあたっては、電力効率と性能の両立が必須課題となります。DSP機能が強化されたARC EMならびにARC HSプロセッサに最適化されたTensorFlow Lite for Microcontrollersポートにより、開発者の皆様は、ARCプロセッサ・ベースのAI/IoT向けエンベデッドSoCへのエッジ・デバイス・マシンラーニング推論の実装を短期間で達成できます」

 

提供可能時期ならびに関連情報

ARC EM Processors向けに最適化されたTensorFlow Lite for Microcontrollersは、TensorFlow Lite for Microcontrollersレポジトリ githubより、既に提供を開始している。

ARC HS Processors向けに最適化されたTensorFlow Lite for Microcontrollersは、2020年の第三4半期の提供開始を予定している。

 

DesignWare IPについて

シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IPに関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IP向けソフトウェアの開発キット、IPサブシステムを提供している。DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。

詳細情報はhttps://www.synopsys.com/ja-jp/designware-ip.htmlより入手可能。

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標または商標です。

その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

 

<お問い合わせ先>

 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941