ニュースリリース - 2018年6月18日

シノプシス、次世代エミュレータ ZeBu Server 4の提供を開始

エミュレーション・マーケットのリーディング・カンパニーが従来型システムと比べて2倍高速なエミュレーション・システムを提供

 

概要

  • 業界最高速のエミュレーション・システム、性能が2倍向上

  • 業界最大のキャパシティ、190億ゲートまで検証可能

  • 業界最低の所有コスト – 消費電力は従来従来比1/5、設置面積はデータセンターの半分

  • 競合するエミュレーション・システムに対して比類なきハードウェア信頼性

  • 車載システム、5G通信、ネットワーキング、AI、データセンター向けSoCで必要になる複雑なソフトウェアの開発を可能に

  • より高速なコンパイル、最先端デバッグ、消費電力解析、シミュレーション・アクセラレーション、ハイブリッド・エミュレーションのための革新的なソフトウェアを搭載

 

2018年6月18日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、業界最高速のエミュレーション・システム ZeBu® Server 4の一般提供の開始を発表した。実績豊富なZeBu Fast Emulationアーキテクチャをベースに開発したZeBu Server 4は、競合するエミュレーション・システムと比較して2倍の性能を提供する。これによりSoC検証とソフトウェア開発を進めて、車載システム、5G通信、ネットワーキング、AI、データセンター向けSoCで爆発的に増加する検証負荷に対応することができるようになる。消費電力は従来従来比1/5、設置面積はデータセンターの半分で済み、所有コストは業界最低である。さらに、より高速なコンパイル、最先端デバッグ、消費電力解析、シミュレーション・アクセラレーション、ハイブリッド・エミュレーションのための革新的なソフトウェアを提供する。

 

Samsung Electronics社 System LSIマスター/シニア・プリンシパル・エンジニア Seonil Brian Cho氏は次のように語っている。「高度に洗練されたSoC製品 Exynosの開発を迅速かつ包括的に進めるためには、シリコン完成前にハードウェアとソフトウェアの検証を高速実行できるソリューションが、これまでと異なる次元で必要不可欠となっています。シノプシス社の、ZeBu Server 4は、マルチ・メガヘルツの実行スピードだけでなく、高い検証効率、より早期段階でのソフトウェア検証、厳しい開発期間目標の達成のためにコンパイルとデバッグを1日に複数回実行するのに必要な革新的なソフトウェアを提供してくれます」

 

車載システム、5G通信、ネットワーキング、AI、データセンター向けの新しいクラスのSoCをはじめとする最先端SoCの検証やソフトウェア開発においては、大規模な検証やソフトウェアで発生するプロセス負荷に対応できる実行性能やキャパシティが求められる。性能限界を迎えている従来型のエミュレーション・シミュレーション・システムは、こうした新しいクラスのSoCが突きつける検証負荷の壁に直面している。従来のエミュレータ・アーキテクチャでは、性能向上の余地は限られており、エミュレータの世代交代の度に限界に苦しめられることになる。

 

ZeBu Server 4は、過去4年間を通じて業界で最も高い成長率を記録し続けてきたZeBuファミリーの成長をさらに加速する新機種であり、2017年以降10社を越す顧客企業の商用デザインで用いられてきた。ZeBu Fast Emulationアーキテクチャ、最先端のFPGAデバイス、革新的なFPGAベース・エミュレーション・ソフトウェアといった独自のテクノロジにより、従来型のエミュレータと比較して性能は2倍に向上している。搭載されている革新的なソフトウェアによって、開発者は、より高速なコンパイル、最先端デバッグ、消費電力解析、シミュレーション・アクセラレーション、ハイブリッド・エミュレーションを実行することができる。また開発にあたっては、業界で最も包括的なトランザクタ、スピード・アダプタ、仮想モデルなどを活用することができる。

 

またZeBu Server 4の消費電力は従来従来比1/5、設置面積はデータセンターの半分で済み、所有コストは業界最低である。さらに過去10年間にわたって比類なきハードウェア信頼性を実証してきた。

 

ZeBu Server 4は、搭載された業界最先端のエミュレーション・チップ Xilinx UltraScale FPGAにより、エミュレーション性能とキャパシティにおける新たな水準を確立した。空前のキャパシティとギガビット/秒の通信性能を持つXilinx UltraScaleは、高性能/小面積/低消費電力のエミュレーション・システムによる業界最大規模のデザイン開発を可能にした。増加の一途をたどっている検証の複雑性やソフトウェア負荷に対応して、Fast Emulationシステムは、最先端FPGAデバイスの登場を機に性能とキャパシティを2倍に拡大した。

 

Xilinx社 ソフトウェアならびにIP製品担当上級副社長 Salil Raje氏は次のように語っている。「FPGAベースのエミュレーション・システムは、従来型のASICベース・エミュレーション・マーケットを大幅にしのぐ成長を続けています。190億トランジスタ、540万ロジックゲートを扱えるVirtex UltraScale VU440は、最も高い性能が要求されるアプリケーションに特化して開発したFPGAデバイスです。エミュレーション・マーケットにZeBu Server 4のような未来の技術革新をもたらすため、当社はシノプシス社と緊密な協業を続けてまいります」

 

シノプシス ベリフィケーション・グループ ジェネラルマネージャー Manoj Gandhiは次のように述べている。「SoCハードウェア/ソフトウェアの複雑化に対応すべく、更なる開発期間短縮ソリューションを要求されるお客様をサポートするため、Fast Emulationシステムのニーズは高まる一方です。こうしたお客様各社ならびにXilinx社との深い技術協力、そしてR&D投資強化により、エミュレーション・マーケットにおける当社の比類なき成長が継続しています」

 

今年カリフォルニア州サンフランシスコで開催されるDesign Automation Conference(DAC)で、シノプシスは、世界の代表的な半導体企業各社からパネリストを迎えて、ランチ・セッション SoC Leaders Verify with Synopsys を開催する。ZeBu Server 4に関するより詳細な情報ならびに適用事例が紹介される。当セッションは、2018年6月26日の午前11時30分よりMarriott Marquisホテルにて開催される。

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jp より入手可能。

 

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<お問い合わせ先>

 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941