ニュースリリース - 2019年10月28日

エヌエスアイテクス、DesignWare IPを活用して高性能なデータフロー・プロセッサ・ベース SoCテストチップのシリコン一発完動を達成

車載チップへの機能統合リスクを削減し開発期間を短縮する実チップ実証済みのDesignWareインターフェイスIPならびにファウンデーションIP

 

概要

  • 最先端のデータフロー・プロセッサ・ベースSoCの開発期間を短縮するDesignWare® Controller and PHY IP for PCI ExpressならびにLPDDR

  • 高性能、低消費電力、小面積を実現するためのプロセス/電源電圧/温度(PVT:Process、Voltage、Temperature)コーナー・オプションを提供するEmbedded MemoriesならびにLogic Libraries

  • 組込みメモリーの効率的なテスト/リペア/診断を可能にするSTAR Memory SystemならびにSTAR Hierarchical System

 

2019年10月28日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 –シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、株式会社デンソー全額出資子会社の株式会社エヌエスアイテクス(以下、エヌエスアイテクス)が、シノプシスのDesignWare Interface IPならびにFoundation IPを用いて、高性能データフロー・プロセッサ(DFP)ベース SoCテストチップのシリコン一発完動を達成したと発表した。同社は、実チップ実証済みのDesignWare IPを活用し、同社のDFPベースSoCに求められる先進機能、情報処理、動作速度、テスト性の要件を達成した。同社のデータフロー・プロセッサ(DFP)ベースSoCは、複雑な情報処理に適したCPUと大規模並列処理を得意とするGPUの特長を併せ持つ独自のプロセッサである。効率のよい並列処理が電力効率を高め、高い品質を実現する。

 

株式会社エヌエスアイテクス CTO 杉本英樹氏は、次のように語っている。「先進のSoCの実現には、当社の厳しいチップ性能/消費電力/面積の目標に合致する様々なIPが.必要でした。シノプシス社のインターフェイスIPラインアップを検討した結果、シノプシス社の高品質なDesignWare IPを採用することで、短期開発スケジュールとシリコン一発完動を実現できることが分かりました」

 

ローレイテンシ、ハイパフォーマンスなシリコン実証済みDesignWare IP for PCI Express 3.0は、最先端デザイン向けに効率の高いシステム性能を提供する。DesignWare LPDDR4 IPは、低消費電力でありながら高速なデータ転送速度を提供することにより、DRAMへの高速アクセスを実現している。DesignWare Embedded MemoriesならびにLogic Librariesは、様々なPVTコーナー・オプションを提供する業界唯一のファウンデーションIPソリューションであり、設計者は性能/消費電力/面積のベストな組み合わせを達成することが可能となる。また、STAR Memory SystemならびにSTAR Hierarchical Systemは、LPDDR PHYを初期化して、外部メモリーやインターコネクトのプログラマブルなテストを実行する。STAR Hierarchical SystemのMeasurement Unitにより、クリティカルな位相同期ループ(PLL:phase locked loop)の測定のための高精度なオンチップ・キャラクタライゼーションを実行できるため、PLLや高周波クロック・ソースの追加を回避できる。

 

シノプシス IPマーケティング担当副社長 John Koeterは、次のように述べている。「複雑化を極める最先端SoCに必要とされる機能を実装していくためには、様々なIPを活用していく必要があります。当社は、業界で最も広範囲にわたるIPの提供を通じ、エヌエスアイテクス様のような革新的な企業各社が、SoCの開発期間を短縮し最先端デザインの目標を達成できるようお手伝いしています」

 

DesignWare IPについて

シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IPに関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IP向けソフトウェアの開発キット、IPサブシステムを提供している。DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。

詳細情報はhttps://www.synopsys.com/designwareより入手可能。

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to SoftwareTM)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

 

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<お問い合わせ先>

 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941