シノプシス、AIベース、ソフトウェア定義型の自動車エンジニアリングのビジョンをCES 2026で発表

シノプシスのソリューションが、システム to シリコンのイノベーションを加速。自動車部品サプライヤ上位100社の90%以上がエンジニアリング生産性を向上させ、システム性能を予測し、より安全で持続可能なモビリティを実現。

主なハイライト

  • シノプシスは、モータースポーツの国際統括団体であり、世界各国の自動車団体により構成される国際自動車連盟(FIA: Fédération Internationale de l'Automobile)を支援し、シングルシート・レーシングカーの安全基準の向上を実現。
  • Ansys AVxcelerate Sensors™ソフトウェアは、新たにSamsung ISOCELL Auto 1H1自動車用イメージセンサーに対応、実環境下への高い忠実度で性能シミュレーションが可能。
  • 最新の車載SoC開発向けのSynopsys Virtualizer™ Developer Kitsにより、シリコン入手後数日でのシステム立ち上げが可能となり、車両の市場投入までの期間が最大12か月短縮。

 

2026年1月6日 カリフォルニア州サニーベール発–シノプシス(Synopsys, Inc. NASDAQ上場コード: SNPS)は、今週開催のCESにおいて、AIベース、ソフトウェア定義型の自動車向けのエンジニアリング・ソリューションを紹介する。このソリューションは、AI時代の自動車エンジニアリング・イノベーションを加速しながら、開発のコストと複雑性を削減するという、業界最大の課題の1つに取り組んでいる。インテリジェントなシステムレベルのシミュレーションから原子レベルに微細化した半導体の設計まで、シノプシスは、自動車メーカーと部品サプライヤが仮想環境でシリコンとソフトウェア開発を行えるようにすることで、システム性能の予測や信頼性の最適化を可能にする。これにより実車の試作コストを削減し、開発期間を短縮する。

 

シノプシス Chief Product Management OfficerのRavi Subramanianは次のように述べている。「ソフトウェア定義型モビリティの台頭と自動車へのAI導入に伴い、エンジニアリング手法の根本的な転換が必要となっています。シノプシスは、ソフトウェア定義のインテリジェントな開発基盤を活かせるペースで、自動車開発関連企業がイノベーションを実現できるよう支援しています。設計、システム統合、プロトタイピングの仮想化により、当社は自動車開発関連企業のお客様が開発を加速し、コストと量産開始 (SOP: Start of Production) までの時間を削減し、次世代の性能と安全性を実現できるよう支援しています」

 

仮想化とインテリジェント・エンジニアリングによる新たな産業経済の実現

 

自動車の収益性はソフトウェアによって大きく左右されるようになっており、研究開発の効率性が重要な差別化要因となっている。自動車メーカーが電動化、自動運転、持続可能性に取り組む中、DTC (Design-to-Cost) といった従来型のコスト管理手法では対応しきれず、年間数億ドル規模のテスト・コストが発生している。車載エレクトロニクス機器の設計/システム統合/テスト/検証を仮想化することで、このコストを20~60%削減し、市場投入までの時間を短縮できる。このソフトウェア・ファーストのアプローチにより、自動車メーカーはコネクテッド体験、OTA (Over the Air) の性能アップデート、自動車ライフサイクルを通じて新たな収益源を開拓し、ソフトウェア定義型モビリティ時代における持続可能な成長の基盤を構築可能となる。

 

シノプシスは、Arbe Robotics、アウディ、サムスンをはじめとする自動車業界のイノベーター全体を支援し、この新たなパラダイムにおける競争に勝利することを可能にする。

 

Arbe Robotics CTOのNoam Arkind博士は次のように述べている。「自動車の安全性を変革するレーダー技術を提供するには、アンテナ設計からAIベースの認識技術に至るまでのイノベーションが必要です。シノプシス社のIPと最先端のシミュレーション技術により、複雑なアーキテクチャの検証、ISO 26262安全規格への準拠、そしてコスト増加要因となるハードウェア再設計の防止が可能となり、開発の加速を実現します。シノプシス社のシステム to シリコンの専門技術によって、ハードウェアとソフトウェアをシームレスに連携させることが可能となり、OEMおよびTier 1サプライヤは、より迅速かつ確信を持って次世代のADASおよび自動運転機能を市場に投入可能になります」

 

アウディ CTOのGeoffrey Bouquot氏は次のように述べている。「アウディは、お客様を開発の中心に置くことで、車内体験を進化させています。仮想手法により、開発プロセスの最も早い段階でこの開発思想を実践することが可能となります。シノプシス社のシミュレーション・ソリューションにより、当社のチームはA Iモデルを活用して設計検討を加速し、各種の工程に仮想環境での検証を展開することが可能となります。このアプローチにより、実車の試作回数を減らし開発サイクルを短縮すると同時に、信頼性と顧客メリットを向上させます。これにより、より安全でスマート、直感的なモビリティ体験への道が拓かれます」

 

サムスン電子 副社長兼システムLSIセンサー事業チーム責任者のHaechang Lee氏は次のように述べている。「サムスンでは、先進的なイメージング技術を通じて自動車システムがより高い安全性とインテリジェンスを提供する未来を構想しています。Samsung ISOCELL Auto 1H1をAnsys AVxcelerate Sensorsに統合することで、OEMや部品サプライヤはハードウェア統合のずっと前に、高い予測精度をもって実世界の運転条件を仮想的に体験できるようになります。この協業は、自動運転車の開発の加速、リスク低減、そしてよりスマートで安全なモビリティ・エコシステムの構築に向けた重要な一歩となります」

 

統合シミュレーションによるエンジニアリング性能の向上

 

シノプシスは今週、戦略的パートナーシップと最先端のシミュレーション技術を通じて、開発を加速し安全性を高めることで、自動車およびモータースポーツ分野におけるイノベーションを推進していることを示す以下のニュースを発表した。

 

  • Ansys AVxcelerate Sensorsは、Samsung ISOCELL Auto 1H1自動車用イメージセンサーに新たに対応し、実環境下への高い忠実度で性能をシミュレーションする。これにより、OEMと部品サプライヤは設計サイクルの早い段階でハードウェアなしで結果を直接実装することが可能となる。
  • シノプシスは国際自動車連盟(FIA: Fédération Internationale de l'Automobile)のシングルシート・レーシングカーの安全規格向上を支援する。
  • 今日のシングルシート・レーシングカーのコックピットは、安全性の観点から既に高度に洗練されている。シノプシスは、最先端の設計最適化技術と予測精度に優れたデジタル人体モデルを活用し、数千ものパラメータを処理することで、FIAが次世代の安全技術革新を実現する支援を行う。

 

車両の市場投入までの時間を短縮:「シフトレフト」による電子システムの検証と妥当性確認

 

シノプシスは、業界をリードする仮想化ソリューションを通じて、エレクトロニクス機器のデジタルツインを実現し、ソフトウェア定義型車両の開発を加速している。これらの機能は、パートナーのソリューションや専門知識と組み合わされることで、シリコン生産前のシステム車両の開発、テスト、検証を支援し、システム統合リスクの低減、開発期間の短縮、より早期かつ信頼性の高い量産開始(SOP)を実現する。自動車エコシステム・パートナーとのCES 2026でのシノプシスのニュースには、以下のものが含まれる。

 

  • Arm:シノプシスは、Arm®ZENA™ Compute Subsystems(CSS)向けの新しいVirtualizer Development Kit(VDK)を発表した。これにより、自動車開発チームは、オンプレミスまたはクラウド上で、標準化された安全対応コンピューティング・プラットフォーム上でシステムを迅速に構築、統合、検証することが可能になる。VDKは、OpenAD自動運転スタックを実装したSOAFEEブループリントを提供し、開発を迅速に開始するためのリファレンス・デザインを提供する。このソリューションは、複数のECUやベンダーを統合したスケーラブルな仮想開発と、コンセプトからシリコンまでのCI/CDパイプラインをサポートし、車両ライフサイクル全体にわたる継続的な更新を実現する。詳細については、こちらより入手可能

 

  • IPG Automotive: シノプシスとIPG Automotive社は、IPG CarMakerとSIL Kitを介したシノプシスの仮想化技術を統合した、マルチフィデリティ・マルチECU電子機器シミュレーションを備えた拡張マルチECUプロトタイプを展示している。このプロトタイプは、SoCベースのエレクトロニクス機器およびシステム・ソフトウェアの開発を加速し、迅速かつ信頼性の高いSDV検証を実現し、継続的なテスト戦略を確立することを目的としている。これらを組み合わせることで、ソフトウェア品質の向上、開発コストおよび販売後の保証コストの削減、市場投入までの時間の短縮に貢献する。詳細については、こちらより入手可能

 

  • SiMa.ai: SiMa.ai社は、戦略的提携により実現したシノプシスとの初の統合機能を発表した。この共同ソリューションは、先進運転支援システム(ADAS)や車載インフォテインメント(IVI)などのアプリケーションをサポートする、AI対応の次世代自動車用SoC向けに、アーキテクチャ検討と初期段階の仮想ソフトウェア開発を加速するための青写真を提供する。詳細については、こちらより入手可能

 

さらに、自動車開発エンジニアはシノプシス VDKを活用し、シリコンが利用可能になる数か月前からSoCの仮想プロトタイプを用いたソフトウェア開発を開始できる。これにより、シリコン入手後数日以内にシステム全体の立ち上げが可能となり、車両の市場投入までの期間を最大12か月短縮できる。CES 2026において、シノプシスは以下の新しいVDKを発表した。

 

  • シノプシスとNXP®Semiconductors社
    AI搭載次世代車両コア向け高性能コンピュータの新製品群「S32N7ファミリ」をサポートするシノプシス VDKによる協業を拡大している。詳細については、こちらより入手可能

 

  • テキサス・インスツルメンツ社
    複雑な車両ソフトウェア管理を簡素化するために、TI社はシノプシスと協力して、TDA5 SoCファミリのVDKを提供している。シノプシス VDKは、エンジニアがSDVの市場投入までの時間を大幅に短縮するのに役立つエレクトロニクス機器のデジタルツイン機能を実現する。詳細については、こちらより入手可能

 

シノプシスのCEOがSix Fiveメディアと対談

 

シノプシスのCEO、Sassine Ghaziが「Six Five Podcast」のホスト陣、Moor Insights & Strategyのチーフアナリスト兼CEOであるPatrick Moorhead、およびFuturum Groupのチーフアナリスト兼CEOであるDaniel Newmanと対談し、自動車エンジニアリングの未来について議論する。これには、AIからデジタル・プロトタイピングまでのテクノロジーの進歩が、自動車の設計方法をどのように再設計するかも含まれる。

日時:1月7日(水)午後1時~午後1時30分(太平洋標準時)

場所:シノプシスブース #6701 西ホール

 

CESで開催されるシノプシスのエグゼクティブセッションの全ラインナップは、シノプシス公式サイトでご覧いただけます。また、CES 2026開催中にラスベガス・コンベンションセンター西ホールのブース番号6701にてシノプシスをご訪問いただき、当社の自動車エンジニアリング・ソリューションについて詳しくご覧ください。ニュースルームLinkedInXで最新情報を入手するには、オンラインでフォローしてください。

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc. (Nasdaq上場コード: SNPS)は、シリコン to システムのエンジニアリング・ソリューションのリーディング・カンパニーであり、AIを活用した製品の迅速なイノベーションを支援し、業界をリードするシリコン設計/IPならびにシミュレーション/解析ソリューション、設計サービスを提供している。幅広い業界の顧客企業と緊密に連携して、その研究開発能力と生産性を最大化し、明日の創造性に火をつける今日のイノベーションを推進している。

詳細情報は、www.synopsys.com/ja-jp より入手可能。

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