ニュースリリース - 2020年6月25日

シノプシス、DARPAのセキュア・シリコン開発自動化プログラムを受託

大学ならびに民間企業パートナーの専門技術とシノプシスが、業界をリードするEDAプラットフォームならびにIPをベースに応用範囲の広いハードウェア・セキュリティ・メカニズムを統合したSoCデザインを促進

 

2020年6月25日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、アメリカ国防高等研究計画局(DARPA:Defense Advanced Research Projects Agency)が、セキュア・シリコン開発自動化(AISS:Automatic Implementation of Secure Silicon)プログラムの主契約者にシノプシスを選定したことを発表した。本プログラムの目標は、セキュリティと他の設計要件の最善のトレードオフを達成するため、IPならびにSoCに応用範囲の広いハードウェア・セキュリティ・メカニズムを統合できる開発自動化手法を確立することである。

 

今後4年間にわたるAISSプログラムの一環として、シノプシスは、Arm社、ボーイング社、UltraSoC社、フロリダ大学サイバー・セキュリティ研究所、テキサスA&M大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校といった民間企業ならびに大学の専門家との協業を展開する。プログラムを推進するアメリカ政府ならびに民間企業の首脳陣は、ネットワークやシステムの根幹をなすマイクロエレクトロニクス機器にセキュリティを組込みかつ定量化された確実性をもたらすために、シノプシスのZero Trust手法を採用することを決めた。シノプシスのAISSにおける役割は、セキュア・シリコンを実現するために業界の意識改革を促し、ソリューションを提供し、プログラムをリードしていくことである。

 

AISSプログラムをサポートして行くにあたり、シノプシスは、DesignWare® Security IPを提供し、TestMAXTM Design-for-Testや、Fusion Design PlatformTMならびにVerification ContinuumTM Platformを構成するシノプシスが業界をリードする製品やテクノロジを核として今後重要な役割を担う設計/製造フローを開発することによって、セキュアSoCの設計/検証自動化ソリューションを実現に導いていく。このシノプシス・ソリューションは、性能/消費電力/面積/セキュリティの同時最適化を実現し、国防ならびに民需の両方に活用できるテクノロジとして提供されることとなる。ボーイング社はシステム設計に関する専門知識ならびにSoCリファレンス・プラットフォームでAISSプログラムに貢献し、ハードウェア・セキュリティ・メカニズムをシステムへ組み込む手法の自動化の進展に協力していく。またシノプシスは、別のAISS研究チームを率いるノースロップ・グラマン社とAssociate Contractor Agreement(ACA)を締結した。このACAの一環として、シノプシスは設計/検証ツールやIPを提供し、ノースロップ・グラマン社はSoCをそのライフサイクルを通じて保護するアセット・マネージメント・インフラを提供する。

 

Arm社 テクノロジ・コラボレーション&標準化担当副社長 Dr. John Goodenoughは次のように語っている。「セキュリティはエコシステム全体で担保されなければなりません。そして当社は、Platform Security Architectureフレームワークと、当社のセキュア・システムIPであるCorstoneならびにCryptoIslandファミリーを用いて、セキュリティを完全な形で確実にシリコンに組み込んでいくことにコミットしています。民間企業各社と研究機関で展開するこのコラボレーションにより、当社とシノプシス社が提供するテクノロジを活用して、セキュアなSoCを合理的かつ短期間で実現できるようになるでしょう」

 

シノプシスが業界をリードするアーキテクチャ開発/セキュリティIP/スタティック・フォーマル検証/エミュレーション/RTL設計/テストの各ソリューションは、AISSプログラムが設定している非常に厳しい性能/消費電力/面積/セキュリティの指標を満たせるハードウェア・メカニズムの設計と検証に不可欠な要素となる。

 

シノプシス チーフ・セキュリティ・オフィサー Deirdre Hanfordは次のように述べている。「セキュリティの確保は、各種重要インフラ、データセンター、IoT、自動車、航空宇宙、国防といった各方面で欠くことのできない要素となっています。シノプシスは、セキュリティ・ソリューションのリーディング・カンパニーであり、国防関連企業/団体、シリコン・ファウンダリ、大学と、革新的な設計/検証テクノロジならびにメソドロジの開発で長年にわたり協業してきた歴史を持っています。民間ならびに大学の傑出した組織と協力してDARPAが掲げる目標達成に貢献していくことは大きな喜びです。AISSをサポートして、当社が業界をリードしているセキュリティならびにインターフェイスIP、設計/検証ツールにセキュリティ確保のためのテクノロジやフローを組み込んでまいります」

 

参考情報

シノプシスの航空宇宙および防衛ソリューションの詳細は下記より入手可能。

https://www.synopsys.com/ja-jp/solutions/aerospace-defense.html

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

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<お問い合わせ先>

 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941