ニュースリリース - 2018年10月29日

製造テストのコストを削減しテスト品質を向上させるテスト・ポイント挿入機能により進化したシノプシスのTest Fusionテクノロジ

性能/消費電力/面積目標とテスト目標達成の両立が加速

 

概要

  • 新しいテスト・ポイント挿入機能により、製造テストのコストが平均40%削減、故障カバレッジが向上

  • シリコン面積と配線混雑の抑制を考慮したテスト・ポイント挿入により、テスト・コストを大幅に削減するTest Fusionテクノロジ

  • SpyGlass® DFT ADV、DFTMAX™ならびにシノプシスの論理合成ツールをワンステップで自動適用できるため、テスト・ポイント挿入が容易

  • 半導体製造企業により幅広く採用されているテスト・ポイント挿入テクノロジ

     

2018年10月29日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 –シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、新しいテスト・ポイント挿入機能を提供するTest Fusionテクノロジを発表した。これにより、DFT(design-for-test)回路を柔軟に改善可能となり、製造テストのコストを平均で40% 削減でき、性能/消費電力 / 面積の目標を達成しつつ故障検出率を向上させることができる。Test Fusionテクノロジにより、配線混雑増加を回避しつつテスト・ポイント挿入が可能となり、従来のテスト・ポイント挿入手法と比べてシリコン面積の増加を抑制することができる。テスト性解析ツール SpyGlass DFT ADV、テスト容易化設計ツール DFTMAX ならびにシノプシスの論理合成ツールをワンステップで自動連携させることができるため、RTL 設計者は、テスト・ポイント挿入を容易に実行できるようになる。そして、その後にテスト・パターン自動生成ツール TetraMAX® II を実行して、製造テストを効率的に実施することができる。このソリューションは、機能安全規格 ISO 26262 認証済みのソリューションであり、半導体製造企業により幅広く採用されている。

 

半導体各社では、テスト・コストの削減とテスト品質の向上を実現する必要があり、半導体製品を出荷する前に欠陥を検出できる新しいテクノロジを模索している。車載製品をはじめとする様々な業界では、欠陥率100万分の1以下という高い品質レベルのSoCを実現する一方で、製造テストにかかるコストを抑制しなければならない。シノプシスのテスト・ポイント挿入テクノロジは、DFT 回路を改善することによってTetraMAX II によるより優れた製造テスト・プログラム生成を可能にし、こうした要求に応える。SpyGlass DFT ADV は、デザインを解析して、最も効率的なテストを実行できる最適なテスト・ポイントの位置を特定する。これにより、テスト・パターン・ボリュームを抑制し、故障カバレッジを高めることができる。Test Fusion テクノロジにより、DFTMAX とシノプシス論理合成ツールの連係動作が可能となり、フィジカルなデザイン・エリア増加につながる配線追加を最小化しつつ、SpyGlass DFT ADV が特定した箇所にテスト・ポイントを挿入することができる。また、デザインの密集状況を考慮して複数のテスト・ポイントが一つのテスト・レジスタを共有可能にすることにより、面積と配線混雑を他に類を見ないレベルで削減できる。

 

シノプシス デザイングループ テスト自動化ソリューション・マーケティング担当ディレクター Steve Pateras は、次のように述べている。「半導体各社は、性能 / 消費電力/面積そして開発期間の目標を達成する一方で、製造テストの品質とコストの目標も達成しなければ無いという課題にこれまで以上に苦しんでいます。フィジカル・デザインの状況を考慮したテスト・ポイント挿入機能は、こうした深刻化する課題を解決するためにご提供するTest Fusionテクノロジの数ある革新技術の一つに過ぎません」

 

シノプシス・テスト・ソリューションの詳細は、下記より入手可能

https://www.synopsys.com/ja-jp/implementation-and-signoff/test-automation.html

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jp より入手可能。

 

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<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941