シノプシスが業界をリードするIPソリューションとAIベースのEDAスイートを活用したArm Total Designにより、世界で最も複雑なSoCデザインの市場投入までの期間を短縮
概要
2023年10月17日 カリフォルニア州サニーベール発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、シノプシスは本日、Arm Neoverse™ V2プラットフォームやArm Neoverse Compute Subsystem(CSS)など、最新のArm®テクノロジ向けに最適化されたIPとEDAソリューションを提供するため、Arm社との協業を拡大したことを発表した。シノプシスは、設計に関してシノプシスが培ってきた深い専門知識、フルスタックEDAスイート Synopsys.ai、インターフェイスIP、セキュリティIP、シリコン・ライフサイクル・マネージメントIPを活用してArm Total Designに参画、相互の顧客がArmベースCSSの開発をスピードアップできるよう支援する。30年にわたって継続してきた協業を基盤に今回拡張したパートナーシップにより、相互の顧客企業では、開発リスクを抑制しつつ市場投入までの期間を短縮し、分野に特化したシリコン・チップをより低コストで迅速に開発できるようになる。
Arm社 Infrastructure Line of Business担当上級副社長兼ジェエネラルマネージャー Mohamed Awad氏は次のように語っている。「Arm Total Designは、各種の重要な専門技術をSoC開発の各段階で活用できるようにすることで、Arm Neoverse CSSによるイノベーションを加速することを目的としたエコシステムです。シノプシス社との深い技術協力を通じて、統合済みで検証済みのIPとEDAツールを提供することにより、両社のお客様は、業界で最も複雑なコンピューティングの課題に対処できる特殊なチップを開発できるようになります」
シノプシス EDAグループ ジェネラルマネージャー Shankar Krishnamoorthyは次のように述べている。「当社は、AIベースのフルスタックEDAスイート Synopsys.ai、先進のIPソリューション、バーチャル・プロトタイピング・ソリューション、Armベース・システム向けハードウェア・アシスト検証でArm Total Designに参画することにより、Arm社とのパートナーシップを強化し、お客様が最も困難な設計課題に対処できるよう支援します。Arm社と広範囲わたって協力したソリューション最適化により、性能と電力効率の限界を超えて、最先端ノード、マルチダイ・システム設計の新時代を切り拓き続けます」
シームレスな相互運用性と設計リスク低減を実現
Arm Total Designへの参画に加え、シノプシスとArm社は、シノプシスのインターフェイスIP/セキュリティIP/シリコン・ライフサイクル・マネージメントIPとArmプロセッサIPを用いたシステムの相互運用性/性能/帯域幅を最適化するためのIPアクセス契約を更新した。シノプシスの各種IPとArm社のプロセッサIPの相互運用性をプレシリコンとインシリコンの両方でテストすることによって、設計リスクを低減する詳細な性能解析が可能となる。今回の契約更新により、すべてのArmプロセッサならびにサブシステムと、シノプシスIP間のシームレスな相互動作を確かなものとする。
シノプシスのAIベースのフルスタックEDAスイート Synopsys.aiをご利用のお客様は、システム・アーキテクチャ開発から設計/製造までの工程でAIパワーを活用することで、生産性を大幅に向上させることができる。このテクノロジをArm Neoverse V2のコア開発に適用することで、デザイン内の最適化スペースの探索、検証カバレッジとリグレッション解析、テストパターン生成といった反復作業が多発するタスクをAIで処理し、チップ開発を加速することができる。
シノプシスは、Arm Neoverse V2、Arm Cortex®、Arm Immortalis™、Arm Mali™プロセッサ・ファミリ向けのFusion QuickStart Implementation Kit(QIK)を提供する。このキットには、インプリメンテーション・スクリプトとリファレンス・ガイドが含まれており、最適化されたデザイン・スタートポイントから設計を開始できるため、製品の市場投入までの期間を短縮し、厳しい消費電力性能目標を達成することができる。QIKは、シノプシスのFusion CompilerおよびDSO.ai™とともに使用することで生産性をさらに高めることができ、より優れた結果を短期間に達成することができる。
シノプシス検証ツール・ファミリは、Arm Neoverse V2の検証およびソフトウェア開発のための包括的なフローを提供する。Arm CMN interconnect performance modelsと統合されたシノプシスのアーキテクチャ開発ソリューション、Arm Fast Modelsを用いた仮想プロトタイピング・ソリューション、ハードウェア・アシスト検証ソリューション、検証用IPを使用することで、お客様はソフトウェア開発を早期に開始し、ソフトウェアとハードウェアのブリングアップを加速し、性能と消費電力の検証を前倒しで実施(シフトレフト)することができる。シノプシスのソリューションを組み合わせることで、Arm Neoverse V2プラットフォームの開発サイクルを効率化し、SoCやマルチ・ダイ・システムを早期に市場投入することが可能となる。
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、業界で最も広範囲をカバーしたアプリケーション・セキュリティ・テスティング・ソリューションならびにサービスを提供しているS&P 500カンパニーである。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、よりセキュアでハイ・クオリティなコードを開発しているソフトウェア開発者に、革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。
詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
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<お問い合わせ先>
日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-6746-3500
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