ニュースリリース - 2012年5月15日

AMD、シノプシスを検証用IPパートナーに選定

2012年5月14日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ社(以下、AMD)と、シノプシスの次世代検証用IP群 Discovery Verification IP(VIP)ライセンスの複数年契約を締結したと発表した。2月に提供を開始したDiscovery VIPは、独自のVIPERアーキテクチャをベースに開発されており、その実行スピードの速さ、使い易さ、拡張性の高さから、最も複雑なSoCの検証を高速化し簡略化することができる。今回の契約には、USB 3.0、ARM® AMBA® AXITMインターコネクト、SATA 3.0、PCI Express® Gen 3、MIPIをはじめとする各種VIPや、SoC上のプロトコル・トラフィックのデバッグ環境を提供するProtocol Analyzerの使用権が含まれている。

AMD社 デザイン・エンジニアリング・マネージャー Thomas Bodmer氏は次のように語っている。「当社のSouthbridge SoCやIPコアの検証対象には、AXI3TMやUSB 3.0などの各種インターフェイスが含まれています。様々なソリューションを比較検討した結果、当社の最先端SoCの検証ソリューションとしてシノプシス社の次世代検証用IPソリューション Discovery VIPを選定しました。Discovery VIPを活用することによってもたらされる検証実行時間の短縮、ならびに高い検証カバレッジ達成のメリットを痛感したからです。また、Protocol Analyzerを使って、プロトコル違反が発生する箇所を絞り込み、その根本原因のデバッグも実行しました」

SoCデザインには、これまで以上に複雑化したプロトコル機能ブロックが、より多く搭載されているようになっているため、SoC全体の機能検証とデバッグは、最も困難で時間のかかるタスクとなっている。VIPは、SoCデザインを製造工程に渡す前の段階でSoC上のあらゆるインターフェイスを検証可能にする機能モデルである。VIPの活用により、搭載したインターフェイス機能が本来のインターフェイス仕様に違反していないかどうかを検証できるようになる。Discovery VIPは、他の市販VIPと比較して最大4倍の検証スピードを実現し、使い易さ、デバッグ容易性、コンフィギュレーション機能やカバレッジ解析機能、ビルトインのテスト・シナリオを提供するため、SoC検証の生産性を向上させることができる。

シノプシス ベリフィケーション・グループ ジェネラルマネージャー兼上級副社長 Manoj Gandhiは次のように述べている。「今回の戦略的な契約は、当社とAMD社が検証プロジェクトのために長年にわたって続けてきた協力関係をさらに拡大し推し進めるものです。SoC検証でVIPが果たす役割はますます重要になる一方です。当社は今後もAMD社との協業を続け、検証コスト削減に寄与する最先端のVIPテクノロジをご提供してまいります」

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。 

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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
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