ニュースリリース - 2012年5月11日

シノプシス、RSoft Design Group社を買収

2012年5月8日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、光通信デバイスならびに機器の設計/検証ツールのリーディング・カンパニー RSoft Design Group社(本社ニューヨーク、非上場、以下RSoft)の買収が完了したと発表した。シノプシスが持つ光学系設計ツールとRSoftの光通信系設計ツールの組み合わせにより、急成長している新しいテクノロジ、アプリケーション、マーケット向けのソリューション提供が可能になると同時に、既存顧客への光学設計ソリューションの拡充が実現する。今回の買収は、2010年のOptical Research Associates社買収により開始した光学関連分野参入の流れに沿ったものである。買収条件の詳細は非公開。

シノプシス シリコン・エンジニアリング・グループ 上級副社長兼ジェネラルマネージャー Howard Koは、次のように語っている。「当社の事業戦略は、EDA分野で首位を維持することと、EDAに隣接する新分野へ事業領域を拡大することであり、光学関連分野はその新事業分野のひとつです。今回の買収により、当社は光学設計分野に隣接する光通信デバイス・システム設計分野にも事業を広げてまいります。また、RSoft社のツールが持つ多くの機能は、当社のTCADツール群 Sentaurusファミリーを補完する意味でも重要な役割を果たし、光導波路のモデリングなどの新たな光通信分野への参入が可能となります。その他にもRSoft社が提供する各種テクノロジは、当社のテクノロジと大きな相乗効果をもたらし、お客様各社への新たなバリューの提供を可能にしてくれます」

RSoft社は、光通信向けデバイスの設計最適化ツールに加えて、こうしたデバイスを使った光通信システムやネットワークの設計・検証向けツールも提供している。半導体製造の面では、原子レベル・サイズのコンポーネント開発を可能にするため、より高速で低消費電力のプロセッサを実現できるようになる。また、超微細な光学構造を高精度にモデル化できるようになるため、LEDや薄型パネル、太陽電池などの変換効率向上や、光学ストレージの容量増強などにも役立つ。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
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