シノプシス、インベンチュア株式会社を買収
買収により、日本におけるシノプシスのIP開発力と技術サポートを強化
2012年1月24日 東京発 - エレクトロニクス・コンポーネントならびにシステムの設計・検証・製造に用いられるツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、電気設計ならびにエレクトロニクス設計/製造のための最先端ソフトウェアとコンサルティング・サービスを世界展開する株式会社図研の子会社であるインベンチュア株式会社の買収で図研と最終合意に達したことを発表した。インベンチュアは、横浜市に本社を置くハイスピード・インターフェイスIPのリーディング・プロバイダである。今回の買収により、シノプシスは、日本における存在感を強化し、日本の半導体企業との協業関係をさらに深め、IP開発スピードを加速させることができるようになる。買収の詳細は、非公開だが、2012年(Calendar year)の第一4半期に確定する予定である。
シノプシスは、日本市場で10年以上にわたって、各種接続規格のIPやアナログIP、エンベデッド・メモリ、ロジック・ライブラリ、コンフィギュラブル・プロセッサ・コアなどを幅広く提供し、デジタル・コントローラIP、PHY IP、検証用IPなどで構成する完全なIPソリューションを提供するIPプロバイダとしての地位を確立してきた。日本の半導体企業各社は、ファブライト化のビジネス戦略に大きく舵を切っており、今回の買収は、以下に示すように半導体各社に様々なメリットをもたらすものである。
- 各社がこれまでシノプシスから提供を受けてきたIPの品質基準と優れた技術サポート力は維持しつつ、さらに日本国内でのIP開発部門と技術サポート部門が強化される。
- 各社からの評価が高く優れた実績を持つ日本の設計開発陣がシノプシスのIP部門に加わることにより、シノプシスが世界展開するIP開発のスピードが加速し、益々高まる各社からのIPへの要求に応え続けていくことができる。
シノプシス ソリューション・グループ ジェネラルマネージャー兼上級副社長 Joachim Kunkelは次のように語っている。「今回の買収は、日本の優れた開発チームを加えることによって、R&Dならびに技術サポートを担う日本の専門技術者に支えられた強力なIP製品群を提供し続けることを目的としており、シノプシスが世界の半導体各社にこれまで約束してきたコミットメントを象徴するものです。シノプシスは、非常に高
品質なDesignWare IP製品群の提供を通じて世界の設計技術者から高い信頼を得ており、これにより設計者は、開発中のSoCに必要な機能を組込む際の開発リスクを抑制し、製品の市場投入期間の短縮を実現してきました」
[株式会社図研の発表]
図研、シノプシスへのインベンチュア譲渡で合意