シノプシス、マグマ・デザイン・オートメーション社を買収
買収により、シノプシスの既存テクノロジを補完、技術サポートを強化、最先端製品の開発を加速
2011年11月30日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - エレクトロニクス・コンポーネントならびにシステムの設計・検証・製造に用いられるツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、半導体設計ツール・プロバイダのマグマ・デザイン・オートメーション社(Magma® Design Automation, Inc.、Nasdaq上場コード:LAVA、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ)買収の最終合意に調印したと発表した。両社の統合により、相互に補完するテクノロジを活用して、最先端ならびに一般的なプロセス・ノードでの半導体設計に向けたお客様の要望に、これまで以上に迅速にお応えできるようになる。
両社の取締役会は、シノプシスが、マグマ社の現金資産と負債を考慮し一株あたり7.35ドルの総額約5億700万ドルで買収することを全会一致で議決した。
買収は、規制当局の審査、マグマ社の株主の同意、完了に必要なその他の条件が整い次第、2012年(Calendar year)の第二4半期に完了する予定である。買収完了後のシノプシスのnon-GAAPベースでの一株あたり利益への影響は、2012会計年度に徐々にプラスの効果を生むと見込んでいる。買収は現金資産と借り入れを合わせて実施する予定であるが、詳細は手続き完了時点で決定する。
シノプシス 会長 兼 CEOのAart de Geusは次のように語っている。「あらゆるプロセス・ノードで劇的に増加している今日の設計の複雑度に対応するためには、設計生産性も同様に劇的に向上させなければなりません。当社のお客様各社では、最先端の20nmプロセスで発生する非常に複雑な物理特性を考慮した設計に取り組まれており、一方で既に一般的となった、しかし価値の高いプロセス・ノードでは、最後の1ビットまで性能を追及しコストを削減する努力を重ねておられます。そして、その開発を成功に導くため、これまでになく高度な新しいEDA機能を求めておられます。今回の買収により、当社は、あらゆる設計コストを抑制するためにお客様が必要とされている設計テクノロジの提供を加速させることができるようになります」