ニュースリリース - 2009年6月9日

シノプシス、システム設計のインターオペラビリティ促進のためシステムレベル・カタリスト・プログラムを発足

システムレベル・モデリング/システムレベル検証/組込みソフトウェア開発のソリューション分野で
標準規格ベースのインターオペラビリティを促進するパートナー・プログラム

2009年6月8日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、本日、システムレベル設計/検証手法の普及促進を目的とするシステムレベル・カタリスト・プログラムの創設を発表した。このプログラムは、EDAベンダ/IPプロバイダ/組込みソフトウェア関連企業/サービス・プロバイダを対象としており、システムレベルのモデルや各種サービスの提供を促進し、ツールやモデルのインターオペラビリティを高めることによって、各社の共通顧客企業にメリットを提供することを目的としている。このプログラムの会員企業は、シノプシスのシステムレベル設計ツール群ならびにラピッド・プロトタイピング製品群にアクセス可能となる。Innovator/DesignWare System-Level Library/System Studio/Synplify DSP/Confirmaプラットフォームなどである。また、プログラムを通じて開発した製品やサービスにシノプシス・システムレベル・カタリストのロゴを使用することができ、システムレベル・インターオペラビリティの高さを訴求できる。

EDA/システムレベル設計/その他関連テクノロジの有力な調査・顧問会社であるGary Smith EDA社の主席アナリストGary Smith氏は次のように語っている。「長年の取り組みにもかかわらずシステムレベル設計手法が定着しなかった要因は、インターオペラビリティとシステムレベル・モデルの欠如にありました。シノプシス社のシステムレベル・カタリスト・プログラムの活動の一環として、その会員企業がシステムレベル・モデルのライブラリやシステムレベル設計ツール群を自由に活用できることにより、システムレベル設計手法の普及が促進されるでしょう」

システムレベル・カタリスト・プログラムは、会員企業が各社の製品のインターオペラビリティのテストやデモを行ったり、顧客企業をサポートするために、ツールを自由に利用できるようにする。

・IPプロバイダやEDAベンダは、シノプシスが提供しているツールやライブラリに自由にアクセスしサポートできる。これにより、各社のIPのシステムレベル・モデルや設計ツールのインターオペラビリティのテストやデモを行うことが可能になる。

・組込みソフトウェア開発ツール・ベンダは、シノプシスのInnovatorやDesignWare System-Level Libraryに自由にアクセスし、デバッガのインターオペラビリティのテストやデモを行うことが可能になる。

・DesignWare Cores向けのドライバやソフトウェアを開発する組込みソフトウェア開発企業は、シノプシスのバーチャル・プラットフォームであるInnovatorや、ラピッド・プロトタイピング・プラットフォームであるConfirmaに自由にアクセスし、シリコン完成に先立ってソフトウェア開発を行うことができる。

・トレーニング/サービス・プロバイダは、システムレベル設計者が、システムレベル設計手法/バーチャル・プラットフォーム/デジタルシグナル・プロセッシング/FPGAベースのラピッド・プロトタイピングを、迅速かつ最も有効に活用できるようにするための支援が可能になる。


テクノロジ・マーケット調査・顧問会社であるVDCリサーチ社でEmbedded Software Practiceの調査レポートを担当する上席アナリスト兼プログラム・マネージャーのMatt Volckmann氏は次のように語っている。「組込みソフトウェアの開発と検証は、ハードウェアやシステムを開発していく工程の中でますます大きなウェイトを占めるようになるとVDCでは考えています。そのため、組込みソフトウェア開発ソリューション・プロバイダ各社は、その顧客企業がますます複雑化するハードウェア・アーキテクチャ上で稼動するソフトウェアを開発できるようにするための、より優れた手法やツールの提供に余念がありません。シノプシス社がシステムレベル・カタリスト・プログラムを立ち上げられたのは、ソフトウェアならびにハードウェアの開発ソリューション・プロバイダ各社が、その顧客企業により高い生産性の実現に必要となる製品やサービスを提供するためには、それらのソリューション・プロバイダ各社を横断するコラボレーションを活発にし、かつこれらの企業の不断の努力が不可欠であるとの認識からです」

システムレベル・カタリスト・プログラムの創立会員は以下の企業である。Agilent社/Altera社/ARC International社/Carbon Design Systems社/CebaTech社/ChipVision Design Systems社/CoFluent Design社/CoWare社/CriticalBlue社/Doulos社/Emsys社/Enterpoint社/Forte Design Systems社/GreenSocs社/IBM社/Imperas社/JEDA Technologies社/Jungo社/Lauterbach社/MCCI社/SDV社/Steepest Ascent社/Synfora社/Target Compiler社/Tensilica社/VaST Systems社/Xilinx社。

シノプシス ソリューション・マーケティング担当副社長のGeorge Zafiropoulosは次のように述べている。「業界が非常に細分化され、業界間でモデルやツールのインターオペラビリティが確立していないために、システムレベル設計手法の普及とマーケットの成長は大きく制限されてきました。シノプシスは、システムレベル・カタリスト・プログラムにより、このインターオペラビリティのレベルを引き上げ、システムレベル設計手法が本格的なメソドロジとして普及するお手伝いをしてまいります」

システムレベル・カタリスト・プログラムについて

シノプシスが提供するシステムレベル・カタリスト・プログラムは、会員企業に対してシノプシスのシステムレベル設計ソリューションへの自由なアクセスを可能にし、各社のシステムレベル設計ツール/モデル/トレーニング/サービスの開発/サポートを可能にする。このプログラムは、EDAベンダ/IPプロバイダ/組込みソフトウェア関連企業/サービス・プロバイダを対象としており、システムレベルのモデルや各種サービスの提供を促進し、ツールやモデルのインターオペラビリティを高めることによって、各社の共通顧客企業にメリットを提供することを目的としている。
詳細な情報は、http://www.synopsys.com/slcatalystより入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

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<お問い合わせ先> 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780   FAX: 03-5746-1781