ニュースリリース - 2009年4月29日

ウォルフソン・マイクロエレクトロニクス社、シノプシスを同社の主力EDAツール・サプライヤーに選定

シノプシスのテクノロジ・リーダーシップと比類なきサポート体制がパートナーシップ契約拡張の決め手に

2009年4月28日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、本日、コンシューマー・エレクトロニクス製品向けミックスドシグナル半導体のリーディング・カンパニーであるウォルフソン・マイクロエレクトロニクス社が、EDAツールのメイン・サプライヤーとしてシノプシスを選定し、両社間のEDAツール・ライセンス契約を拡大して締結したと発表した。今回の複数年契約により、ウォルフソン社は、アナログ・ミックスドシグナル(AMS)検証を始めとする検証ツール環境をシノプシスのDiscoveryベリフィケーション・プラットフォームに集約し、また、設計生産性を向上するため設計ツール環境をシノプシスのGalaxyデザイン・プラットフォームに集約する。これにより、同社はその製品ポートフォリオの拡充に注力する。生産性を向上できるソリューションを提供でき、刻々と変化するニーズに適応でき、強力なサポートを提供できるのはシノプシスであるとの判断に基づき、ウォルフソン社は今回の決定をした。

ウォルフソン・マイクロエレクトロニクス社 CEOのMike Hickey氏は次のように語っている。「当社とシノプシス社は、何年にもわたってパートナーシップを継続し、コンシューマー・エレクトロニクス市場向けに数多くの革新的な半導体を提供するという成功を収めてきました。シノプシス社は、当社の重要なパートナーとして様々な設計テクノロジを提供してくれました。それらは当社の設計者にとって必要不可欠なテクノロジであり、それらを活用することによって当社は高品質なミックスドシグナル半導体製品を開発し続けてくることができたのです。当社が新製品開発を通じて新たな市場開拓に注力していくにあたり、両社が今後も協力関係を継続させていくことは、両社にとってエキサイティングな機会となると確信しています」

今回の契約により、ウォルフソン社はシノプシスの幅広いソリューション全般にわたってツールやサービスの使用を拡大した。またウォルフソン社は、同社のAMS検証/デバッグ・フローの基盤として、シノプシスのトランジスタレベル・デバッグ環境であるSpiceExplorerも採用した。これにより、同社の設計者は多岐にわたるシミュレーション実行状況を視覚化し、設計上の問題点を迅速に発見し修正することが可能になる。

ウォルフソン・マイクロエレクトロニクス社 開発担当副社長のJean-Louis Cols氏は次のように語っている。「シノプシス社のSpiceExplorerを核として当社の新しい設計フローを構築することにより、開発能力や量を大幅に強化することができます。SpiceExplorerが提供してくれる豊富な機能と容易な拡張性により、当社は、当社のAMS設計者が高い生産性を維持するために必要としている新しい設計自動化機能を迅速に活用できるようになります。SpiceExplorerを核とした設計フローは、2009年5月からスタートする全ての新製品開発に適用してまいります」

シノプシス マーケティング&ストラテジック・デベロップメント担当上級副社長のJohn Chiltonは次のように述べている。「昨今の厳しい状況下で勝ち残っていくためには、企業は変化に対応していく柔軟性を身に着けなければなりません。そのためには、新たに求められる条件にあわせて変化できるパートナーが必須です。ウォルフソン社と当社は、この思想を共有しており、製品開発の生産性を向上し、人類に優れたデジタル・テクノロジをもたらす新製品を開発し続けていくために協業しています」

ウォルフソン・マイクロエレクトロニクスについて
ウォルフソン・マイクロエレクトロニクスは、コンシューマー向けエレクトロニクス市場に高性能なミックスト・シグナル半導体製品を供給するグローバル・リーダーである。ウォルフソンは、高性能オーディオと超低消費電力技術の開発によって世界中で知られており、携帯電話、ポータブル・メディア・プレーヤー、フラットパネル・テレビ、自動車のインフォテイメント・システムなど、各国の知名度の高いデジタル・コンシューマー向け製品の心臓部に使われるオーディオ・テクノロジを提供している。ウォルフソンの革新的な製品は、デジタルの世界と現実のアナログの世界との間に位置し、全く新しいエキサイティングなエンド・ユーザー体験を作り出している。英国エジンバラを本拠とし、米国、日本、中国、台湾、韓国、シンガポール、インドを含む世界中に事務所を持つウォルフソンの営業およびエンジニアリング・チームは、各国のお客様と取引を行っている。ウォルフソンはロンドン株式市場に上場している(LSE上場コード:WLF.L)。詳細な情報は、www.wolfsonmicro.comより、もしくはhttp://www.wolfsonmicro.com/media_centre/press-releases/にてWolfson Newsへの登録により入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

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<お問い合わせ先> 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780   FAX: 03-5746-1781