ニュースリリース - 2017年12月13日

iC-Haus、シノプシスのIC ValidatorならびにStarRCをサインオフ・ツールに採用

既存ツールを置き換えて、フィジカル検証と寄生抽出のサインオフにIC ValidatorとStarRCを採用


概要

  • ミックスドシグナル・デザインのDRCならびにLVSサインオフにかかる期間を大幅に短縮するIC Validator

  • 大容量デザインに対しても実行スピード10倍向上を実現する実行拡張性の高い寄生抽出機能を提供するStarRC

  • IC ValidatorによるLVSとStarRCの統合フローが、iC-Hausのミックスドシグナル・デザインに拡張性の高いソリューションを提供

 

2017年12月13日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)と、産業機器/車載システム/医療機器向けASICのリーディング・カンパニー iC-Haus GmbHは本日、iC-HausがシノプシスのIC ValidatorならびにStarRCをサインオフ・ツールとして採用したことを発表した。IC Validatorの高い実行性能、効率的なルートコーズ解析、カスタム・ルール追加のためのPIXEL言語により、設計者は、複雑なミックスドシグナル・デザインのDRCとLVSを高速で実行できる。またStarRCは、80mm2を超えるミックスドシグナル・デザインの寄生抽出も容易に実行できる拡張性の非常に高い抽出エンジンを持っており、iC-Hausは、従来の半分のCPUリソースで、寄生抽出サインオフにかかる期間を1/10に短縮した。

 

iC-HausのCEO Dr. Heiner Flockeは次のように述べている。「当社は、非常に複雑なミックスドシグナル/カスタム・デザインを開発しています。シノプシス社のIC ValidatorとStarRCは、当社の最新ミックスドシグナル・デザインの機能の検証と寄生抽出を高速実行できるソリューションを提供してくれました。また両ツールは、当社のカスタム設計環境に完全に統合でき、その実行スピードとデバッグ機能は当社の要求を上回るものでした」

 

IC Validatorは、シノプシス・デザイン・プラットフォームを構成する包括的かつ実行拡張性の高いフィジカル検証ツールであり、DRC、LVS、プログラマブルなエレクトリカル・ルールチェック(ERC)、ダミーフィル、DFM改善などの機能を提供する。また、今日の非常に大規模なデザインに対応すべく、1ライセンスで8CPU上での実行が可能となっている。マルチスレッディングや複数マシンでの分散処理の機能も高く、実行環境を200以上のCPUに拡張して検証できる。高い抽象度でのコーディングが可能で、メモリー容量を考慮したスマートな負荷分散/バランス・テクノロジにより、利用可能な標準性能マシンを最大限活用できる高い拡張性を備えており、分散処理効率が直線的に向上する。

 

同じくシノプシス・デザイン・プラットフォームの中核ツールであるStarRCは、ゲートレベルならびにトランジスタレベルの寄生抽出で業界をリードする業界標準ソリューションとしての地位を確立している。1億インスタンスを越すデジタルSoCから、カスタム・メモリーIP、スタンダードセル、ミックスドシグナル・デザインに至るまで様々なデザインに対応できる抽出ソリューションを提供しており、モバイル、データ・プロセッシング、通信、IoT、車載その他のシステム開発をサポートしている。非常に高度な実行拡張性を可能にするマルチコア・アーキテクチャ、マルチコーナー並列抽出機能、高速ECO機能により、ゴールデン・リファレンスとしての高い精度を実現しつつ、高速で高効率な抽出を可能にしている。デジタル設計者は、シノプシスの配置配線ソリューション IC CompilerⅡならびにスタティックタイミング解析ソリューション PrimeTimeとの統合機能を活用して、実行に必要なディスク容量とCPUリソースを最小限に抑えつつ、より短期間でECO作業を収束させることができる。ミックスドシグナル/カスタム設計者は、その高速実行性能、抽出容量、ネットリスト削減テクニックを活用し、少ないディスク容量でも高速なシミュレーションをおこなうことができる。

 

シノプシス デザイン・グループ ビジネス・デベロップメント担当シニア・ディレクター Christen Decoinは次のように述べている。「当社のお客様は、非常に複雑なミックスドシグナル・デザインを開発されており、開発ツールに対しては高い実行性能と使い易い設計フローを求めておられます。IC ValidatorとStarRCがご提供している高度な実行拡張性と統合環境により、当社のミックスドシグナル/カスタム設計のお客様は、シリコン量産に向けた最短パスで開発を進めることができます」    

 

iC-Hausについて

iC-Haus GmbHは、世界に向けてASSPならびにASICを提供している独立系半導体開発/製造企業である。30年以上に渡って、産業機器、車載システム、医療機器向けASICを設計/製造/販売している。当社のCMOS/バイポーラ・セル・ライブラリならびにBCDテクノロジは、センサー、レーザー/光学システム、アクチュエーターASICに最適なテクノロジである。当社の提供する半導体製品は、センサーと連動する完全なマイクロシステム、マルチチップ・モジュール、optoBGA/QFNとして提供するために、プラスチック・パッケージもしくはiC-Hausチップオンボードに実装されている。

詳細情報は、www.ichaus.deより入手可能。

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。
詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

 

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<お問い合わせ先>

 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941