ニュースリリース - 2026年3月11日

シノプシス、AIの普及を促進するソフトウェア定義型ハードウェア・アシスト検証ソリューションを発表

新機能により、業界をリードする性能と容量、業界初となるハードウェア・アシスト型テスト自動化機能を提供、
データセンターからエッジ・デバイスまでAIシリコンのイノベーションを加速

概要

  • ソフトウェア定義型アプローチにより、ZeBu Server 5の性能が最大2倍向上、モジュール方式アーキテクチャにより容量も最大2倍まで拡張可能。AI時代の大規模設計に対応。
  • 新しいHAPS-200 12 FPGAおよびZeBu-200 12 FPGAプラットフォームは、現在主流となっているタイプのデザイン向けに設計されており、プロトタイプにもエミュレーションにも活用できる(EP-Ready:Emulation and Prototyping Ready)アーキテクチャで構成。エミュレーションおよびプロトタイピングの容量を2倍に拡張し、両方の用途で業界をリードする性能を提供。
  • 業界初となる新しいハードウェア・アシスト型テスト自動化機能により、キャッシュ・コヒーレンシやサブシステム・レベルのバグをより迅速かつ早期に検出でき、最小限の手作業で最大限のカバレッジを実現

2026年3月11日 カリフォルニア州サニーベール発–シノプシス(Synopsys, Inc. NASDAQ上場コード: SNPS)は本日、業界をリードするハードウェア・アシスト検証(HAV)ソリューションの新製品を発表した。これには、データセンターからエッジ・デバイスに至るまで、拡大し続けるAIチップの検証需要に対応するための新しいハードウェア・プラットフォームおよび機能が含まれている。シノプシスのHAVプラットフォームは、独自のソフトウェア定義型機能によって強化されており、設計の複雑化や市場投入までの期間短縮が求められる中、世界で最も高度なマルチダイおよびAIチップの検証に対し、検証性能/検証拡張性/ユースケースの新基準を確立するものである。

 

AIチップの検証の複雑さは、急速に増大している。大規模言語モデルは、約4か月ごとにその規模が2倍になり、インターフェイスのデータ転送レートも3年ごとに2倍のペースで高速化している。同時にエッジAIアーキテクチャは、さらなるデータ処理能力/低遅延/電力効率を要求しており、設計および検証作業の負担をさらに拡大させている。このような状況に対応するため業界には、より広範なアプリケーション・カバレッジをサポートし、数京回もの検証サイクルを実行できるHAVソリューションが求められている。このソリューションにより、開発プロセスの初回から正しいシリコンの実現や、異種AIシステムのシームレスな統合が可能となる。

 

AMD社 アダプティブ&エンベデッド・コンピューティング・グループ 上級副社長 Salil Raje氏は次のように語っている。「AIシステムの複雑さが増加し続けています。厳しい市場投入までの期間要求に対応していくためには、ソフトウェア開発工程の革新と、実チップ完成前段階でのチップ・デザイン展開の両方の観点から、HAVソリューションを拡張していく必要があります。FPGAベースのエミュレーションとプロトタイピングは、ソフトウェア開発工程を革新し、システム・パフォーマンスやデザインの立ち上げ時間を向上させることができるユニークなソリューションです。当社は、ソフトウェア定義型HAVソリューションの開発でシノプシス社と協業を重ねてまいりました。シノプシス社のZeBuとAMD Vivadoソフトウェア・スタック全体にわたる最適化や、AMD EPYC™ プロセッサによるコンピュート・アクセラレーションを通じて、コンパイル時間を大幅に短縮し、より迅速なモデル化を実現しています」

 

シノプシス チーフ・プロダクトマネージメント・オフィサー Ravi Subramanianは次のように述べている。「AIは、ほぼあらゆる業界で活用されるようになっていますが、AIを組み込んだ製品は、ソフトウェア・ワークロードの最適化やシリコンによって実現されています。したがって、開発中のシリコン上でソフトウェア・ワークロードが仕様通りに動作していることを高い確信を持って早期に確認することが極めて重要です。当社のソフトウェア定義型HAVソリューションは、イノベーションを継続的に提供できるソリューションです。検証の生産性を大幅に高める強力なフォースマルチ・プライヤー(力の増幅装置)であり、業界全体で高まるプレシリコン開発のニーズに応えることができます」

 

シノプシスのソフトウェア定義型HAVソリューション・ポートフォリオの最新の進化は以下の通りである。

 

AI時代に対応した画期的なパフォーマンスとキャパシティ

ZeBuおよびHAPSプラットフォームはともに、最新のソフトウェア定義型アップデート機能とモジュール方式アーキテクチャを備えたHAV機能を提供している。特に業界最大規模の検証キャパシティを高い拡張性で提供しているエミュレーション・プラットフォームであるZeBu Server 5は、ソフトウェア定義型アップデート機能により、データセンター向けAIトレーニングおよび推論、GPU、カスタムアクセラレータ、ネットワーキングIPU/DPUワークロードをサポートするメガデザインの要求に応える複雑な設計に対応している。HAPSのモジュール方式HAV機能は、最大規模のプロトタイプ提供を可能にすることでソフトウェア開発を支援し、コンピューティング機能/ストレージ容量/立ち上げ能力といった面で更なる改善を実現している。

 

新しいHAPSおよびZeBuプラットフォーム

HAPS-200 12 FPGAおよびZeBu-200 12 FPGAシステムは、データセンター・サブシステム、モバイル、クライアント、サーバー、コンシューマ、エッジAIアプリケーション向けの複雑かつ高性能な要件に対応するソリューションである。これらは、最新のAMD Versal™アダプティブSoCを活用することにより、従来の6 FPGAプラットフォームと比較して2倍のキャパシティを提供し、プロトタイプにもエミュレーションにも活用できるEP-Readyなアーキテクチャで構成されている。また、新しいHAPS-200 1 FPGAプラットフォームも提供しており、これはSynopsys Interface Prototyping Kitsを用いたIP検証やソフトウェア立ち上げに最適な(コンパクトな)デスクトップ・システムである。

 

NVIDIA社 ハードウェアエンジニアリング担当副社長 Narendra Konda氏は次のように語っている。「当社のAIプラットフォームが、パフォーマンスと拡張性に対する高まる要求に応えるためにソフトウェア定義型へと進化したように、検証も同じように進化しなければなりません。シノプシス社のソフトウェア定義型HAVおよび新しいHAPS-200 12 FPGAシステムは、当社製品のシステムレベル検証とバリデーションを加速し、複雑なAIプラットフォームを厳しいスケジュールで提供することを支援しています。またモジュール方式のHAVソリューションであるため、当社のエコシステム全体でより深いコラボレーションが可能となっています」

 

ソフトウェア定義型HAVの機能がシステムのライフタイム・バリューを拡張

ソフトウェアに継続的に改良を加えていくことにより、検証パフォーマンスを複合的に向上でき、デバッグ生産性が向上し、新規および既存システムの両方に活用機能を追加していくことが可能となる。シノプシスのHAVポートフォリオは、業界初となるハードウェア・アシスト型テスト・ソリューションやテスト自動化機能をサポートしている。これによりプロセッサ、メモリー、I/Oサブシステムのコーナーケースへのストレス・テストや、シリコンが完成するはるか前の段階でエミュレーションによる現実的なワークロード下でのフルシステムの一貫性バリデーションやシステム挙動の観察が可能となる。ミックスドシグナルおよびシステムレベル・デザインに対しては、Real-Number Models(RNM)エミュレーションにより、デジタル中心の検証フロー内でアナログ挙動を迅速かつスケーラブルに抽象化でき、ソフトウェアの立ち上げを高速化することができる。安全性が重要なデザインや高い信頼性が求められるデザインに対しては、新しいフォールト・エミュレーション機能により、RTLシミュレーション、エミュレーション、プロトタイピングにわたるスケーラブルな故障注入および解析を実行できる。

 

AMD社 コーポレートフェロー Alex Starr氏は次のように語っている。「当社の次世代アクセラレータ AMD MI450の検証には、AIの大規模化、複雑なサブシステム、そして複雑なソフトウェア・スタックに対応できる、拡張性が高くて多用途な検証プラットフォームが求められます。シノプシス社のEP Readyアーキテクチャを備えたソフトウェア定義型HAV機能は、CPU、GPU、AIサブシステムの検証やフルシステム・バリデーションを実行していく上で非常に重要です。AI設計が大規模化し、ソフトウェアの比重が増す中で、検証用のハードウェア・プラットフォームを開発プロジェクト間で再構成して再利用できる柔軟性は不可欠です。また、チームがエミュレーションとプロトタイピングをシームレスに行き来し、できるだけ多くのユースケースにプレシリコン段階で対応する必要があります。現在では、エミュレーションでRNMを用いることで、アナログ・デザイン、デジタル・デザイン、ソフトウェアの統合検証も可能となっています」

 

提供開始時期ならびに関連情報

ソフトウェア定義型エンハンスメントはHAVポートフォリオ全体にわたり継続的に展開されており、新機能は既に利用可能である。新しいEP-Ready HAPS-200 12 FPGAプラットフォームは本日より提供開始、ZeBu-200 12 FPGAプラットフォームは2026年第3四半期に提供開始予定である。HAPS-200 1 FPGAプラットフォームは既に利用可能である。

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc. (Nasdaq上場コード: SNPS)は、シリコン to システムのエンジニアリング・ソリューションのリーディング・カンパニーであり、AIを活用した製品の迅速なイノベーションを支援し、業界をリードするシリコン設計/IPならびにシミュレーション/解析ソリューション、設計サービスを提供している。幅広い業界の顧客企業と緊密に連携して、その研究開発能力と生産性を最大化し、明日の創造性に火をつける今日のイノベーションを推進している。詳細情報は、www.synopsys.com/ja-jp より入手可能。

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