ニュースリリース - 2017年9月1日

シノプシスのシリコン実証済みDesignWare Bluetooth Low Energy Link Layer IPとPHY IP、Bluetooth 5仕様の認証を取得

新しいBluetooth Low Energy PHYにより、低消費電力IoTデザインの面積を60%まで削減可能に

 

概要

  • Bluetooth 5仕様の認証を取得したシノプシスのシリコン実証済みDesignWare Bluetooth Low Energy Link Layer IPとPHY IPソリューションにより、規格準拠性とインターオペラビリティ確保が容易に。

  • デザイン面積を最大60%削減できる40nmプロセスPHY IPにより、コンパクトな低消費電力IoT機器の部品コストを低減。 

  • サードパーティーのソフトウェア・スタックとプロファイルでバリデーション済みのDesignWare Link Layer IPとPHY IPが完全なBluetooth IPソリューションを提供。

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2017年8月29日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、業界標準の40nmならびに55nmプロセス・シリコン実証済みのDesignWare® Bluetooth® Low Energy Link Layer IP and PHY IPがBluetooth 5仕様の認証を取得し、Bluetooth Special Interest Groupから規格準拠性を承認されたことを発表した。SoC内で仕様どおり確実に機能する堅牢なIPであることが認められたこととなる。DesignWare Bluetooth IPソリューションは、SEARAN社をはじめとするサードパーティーが提供するソフトウェア・スタックでのバリデーションを終えて提供されているため、設計者に、完全なハードウェア/ソフトウェア・ソリューションを提供できる。またサードパーティーによるインターオペラビリティ・テストも通過しているため、実際の使用環境での高い信頼性も確保されている。今回の新しいDesignWare Bluetooth Low Energy PHY IPは、既存のBluetooth PHYと比べてデザイン面積を最大60%削減できるため、設計者は、医療機器、スマート・アプリケーション、スマート・サーモスタット、ウェアラブル端末といったIoTアプリケーションに適用できる小面積/低消費電力ワイヤレスIPソリューションとして活用できる。

 

SEARAN社 社長兼CEO  Arkady Pittel氏は次のように語っている。「当社とシノプシス社は、実証済みの完全なBluetooth 5 IPソリューションの提供を通じてお客様が必要としている低消費電力ワイヤレス接続機能をご提供しています。当社のコンパクトな組込みアプリケーション用Bluetoothソフトウェア dotstack™と、シノプシス社のDesignWare Bluetooth Low Energy Link Layer IPならびにPHY IPからなる統合ソリューションをご活用いただくことにより、めまぐるしく変化するIoTマーケットに差別化されたBluetooth製品をすばやく投入できるようになります」

 

シノプシスのBluetooth 5 Link Layer IPならびにPHY IPは、Bluetoothメッシュ・ネットワークに対応しており、より通信距離の長いセキュアなワイヤレス接続機能と、最大データ転送レート 2Mbpsのオンチップ統合トランシーバー・マッチング・ネットワーク機能を実現できる。またPHYは、ZigbeeやThreadなどが採用するワイヤレス・ネットワーク通信規格 IEEE 802.15.4にも対応している。シノプシスは、15年以上に及ぶアナログ/RFデザインの実績と、さまざまなシリコン実証済みIPの出荷実績を背景に、SoCに組み込むための堅牢なワイヤレスIPソリューションを業界に提供している。

 

シノプシス IP&プロトタイピング マーケティング担当副社長 John Koeterは次のように述べている。「ウェアラブル端末、スマート・クロック、スマート・サーモスタットなどのネット接続デバイスでは、超低消費電力でのワイヤレス通信機能の実現にBluetoothを用いています。当社がご提供するシリコン実証済み・準拠性認証済みのBluetooth Low Energy Link LayerならびにPHY IPソリューションにより、設計者の皆様は、必要とする機能をSoCに組み込み、規格に準拠し、インターオペラビリティ性と堅牢性の高いデザインを実現することができます」

 

提供開始時期ならびに参考情報

次世代の40nmプロセス Bluetooth Low Energy PHY IPは、2017年 第四4半期の提供開始を予定している。40nmならびに55nmプロセスのDesignWare Bluetooth Low Energy Link Layer IPならびにPHY IPは、既に提供を開始している。

DesignWare Bluetooth Low Energy IPソリューションの詳細は、https://www.synopsys.com/designware-ip/interface-ip/bluetooth-ip.htmlより入手可能。

 

DesignWare IPについて

シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IPに関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IP向けソフトウェアの開発キット、IPサブシステムを提供している。DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。

詳細情報はhttps://www.synopsys.com/designwareより入手可能。

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

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<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充