ニュースリリース - 2016年9月27日

厳格な車載IC規格 AEC-Q100が定める温度要件 Grade 1に対応したTSMC 16FFCならびに28HPC+プロセス Foundation IPを提供開始

車載向けSoC の開発と規格準拠認証を加速するDesignWare Logic Library ならびにEmbedded Memory

概要

  • 車載IC 温度耐性要件 Grade 1 に対応したDesignWare Foundation IP により、高い信頼性を備えた車載SoCの開発を支援
  • ISO 26262 機能安全評価までの期間を短縮しASIL レベル達成を支援する、ASIL D 対応のEmbedded Memory、STAR Memory System、STAR Hierarchical System
  • TSMC 16FFC ならびに28HPC+プロセスで、高性能 / 低消費電力 / 小面積を実現する、高速/高密度/超高密度ロジック・ライブラリ、メモリー・コンパイラ、HPC Design Kit


2016年9月21日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – 
シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、TSMC 社の16nm FinFET Compact(16FFC)ならびに28nm High-Performance Compact+(28HPC+)プロセスで、厳格な車載IC 規格 AEC-Q100 が定める温度要件 Grade 1 に対応したDesignWare® Foundation IP(Logic Library ならびにEmbedded Memories)の提供開始を発表した。高温でも正常動作するTSMC 16FFC ならびに28HPC+プロセス IP の活用により、設計工数を削減し、自動運転やインフォテイメントなどの車載アプリケーション向けSoC のAEC-Q10 認証取得にかかる期間を短縮することができる。

これらのIP は、ASIL B ならびにASIL D、AEC-Q100、TS 16949 達成を支援するためにシノプシスが提供している多岐にわたるautomotive-grade IPを補完するものである。

TSMC 社 デザイン・インフラストラクチャ・マーケティング担当 シニア・ディレクター Suk Lee 氏は次のように語っている。「シノプシス社は、当社の最先端プロセスを用いたSoC 開発ならびに規格認証にかかる期間を短縮するための高品質なIP ソリューションを提供していくとコミットしていますが、TSMC 16FFC ならびに28HPC+プロセスのGrade 1 対応DesignWare Foundation IP の提供は、その実践に他なりません。同社は、設計工数を削減し、当社の最新テクノロジを活用した車載SoC の設計目標達成のための実証済みIP ソリューションのリーディング・プロバイダとして君臨し続けています」

シノプシス IP&プロトタイピング マーケティング担当副社長 John Koeter は次のように述べている。「車載SoC の開発には、機能安全規格 ISO 26262、信頼性規格 AEC-Q100、品質規格TS 16949 に則したIP の活用が不可欠です。当社は、この分野に多大な研究開発投資を継続しており、車載SoC の規格認証取得にかかる期間を短縮するための多岐にわたるDesignWare IP ポートフォリオを設計者の皆様にご提供しています」

提供開始時期ならびに関連情報
TSMC 16FFC ならびに28HPC+プロセス向けAEC-Q100 対応 DesignWare Logic Library ならびにEmbedded Memory は、既に提供を開始している。ASIL D 対応DesignWare STAR Memory System®ならびにSTAR Hierarchical System も、既に提供を開始している。

シノプシスが提供している多岐にわたる車載グレードIP は、以下のとおり。
Logic Libraries、Embedded Memories、STAR Memory System、STAR Hierarchical System、Ethernet Audio Video Bridging(AVB)、LPDDR4、MIPI CSI-2 and DSI、HDMI、PCI Express®、USB、Mobile Storage、NVM、Data Converters、Security IP、ARC® EM Processors with Safety Enhancement Package(SEP)、ARC MetaWare Compiler、EV Vision Processors、Data Fusion IP Subsystem。
また、車載システム開発向けの仮想プロトタイピング・ソリューション も提供している

Safe/Secure/Smarter Car の実現のためシリコンからソフトウェア開発までをカバーするシノプシス・オートモーティブ・ソリューション
オートモーティブ・サプライチェーンのさまざまな企業が、シノプシスのSilicon to SoftwareTMソリューションを用いて、インフォテイメント / ADAS / V2X / 自動運転といったアプリケーション向けのSoC やソフトウェアの開発を行っている。シノプシスが提供している車載SoC 向け設計/検証ツール、車載規格準拠IP、サイバーセキュリティ対策を施した高品質な車載ソフトウェアの開発ツール群により、製品開発期間を短縮し、安全 / 安心 / よりスマートな次世代コネクティッド・カーの開発が可能となる。詳細情報は、http://www.synopsys.com/automotiveより入手可能。

DesignWare IP について
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIP のリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP 群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IP に関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IP プロトタイピング・キット、IP向けソフトウェアの開発キット、IP サブシステムを提供している。DesignWare IP は、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。詳細情報はhttp://www.synopsys.com/designwareより入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。 
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
TEL: 03-6746-3940  FAX: 03-6746-3941