ニュースリリース - 2016年7月7日

Juno ARM Development Platform 向けの新しいHAPS アダプターによりソフトウェア開発が加速

HAPS®システムとARM® VersatileTTM Expressボードをアダプター接続した開発環境により ARMv8-AベースSoC のプロトタイピングとHW/SW 統合にかかる期間を短縮

概要

  • ARMv8-AベースSoC のソフトウェア開発、ハードウェア/ソフトウェア統合、システムバリデーションにかかる期間を短縮するJuno ARM Development Platform とプロトタイピング・システム HAPS の接続環境
  • ARMv8プロセッサへのOS カーネルやドライバの早期ポーティングを可能にするJuno ARM Development Platform
  • ハードウェア・システムとソフトウェア・ツールを統合したプロトタイピング・ソリューションにより、デザイン・プランニング、FPGA 論理合成、デバッグの自動化機能を提供し、短期間でのプロトタイプ開発を可能にするHAPS
  • IPのプロトタイピングとARMv8-AベースSoC への組込みを短期間で可能にするJuno ARM Development Platform 向けDesignWare® IP Prototyping Kit


2016年7月6日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – 
シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、 FPGAベース・ハードウェア・プロトタイピング・システム HAPS をJuno ARM Development Platform に簡単に接続できる新しいHAPS アダプターを発表した。これにより、ARM Cortex®-A72もしくはCortex-A57とCortex-A53 MPCoreTM、MaliTM-T624を搭載したJuno Versatile Express ボードとLinaro Linux ベース・リファレンス・ソフトウェアを含むソフトウェア開発プラットフォームを構築できる。ハードウェア・システムとソフトウェア・ツールを統合したFPGA ベース・プロトタイピング・ソリューション HAPS は、最短期間でのプロトタイプ作成を可能にするだけでなく、最高水準のシステム性能と最大16億ASIC ゲートに上る実装容量を提供する。このHAPS とJuno ARM Development Platform の統合環境を活用することにより、設計者は、ARMv8-AベースSoC のソフトウェア開発、ハードウェア/ソフトウェア統合、システムバリデーションにかかる期間を短縮することができる。

ARM 社 メディア・プロセッシング・グループ プロダクト・マーケティング担当副社長 Jakub Lamik 氏は、次のように語っている。「ARM エコシステムがご提供するSoC デザインは、性能/処理効率/拡張性を高めた益々複雑なものへと進化しており、そのソフトウェア開発やIPバリデーションを効率化するためにはHAPS のようなソリューションが必要となります。設計者の皆様は、開発コストを抑え、開発期間短縮を達成しつつ、これまで以上に高機能な製品を開発していかなければなりません。HAPS は設計工程を効率化することで、こうした問題の克服を支援してくれます。実際、最新のARMv8-AとMaliテクノロジを搭載したJuno ARM Development Platform とHAPS の接続環境による開発期間削減を達成しています」

HAPS は、デザイン・プランニング、FPGA 論理合成、デバッグのためのハードウェア・システムとソフトウェア・ツールの統合環境を提供する。HAPS システムに含まれているソフトウェア・ツール ProtoCompiler は、HAPS のシステム・アーキテクチャに基づいた設計機能を提供できるため、IPをサブシステムもしくはSoCに組み込む際のパーティショニングを自動化できる。これにより、ソフトウェア・ツールの支援機能を持たないプロトタイピング・システムと比べて、最短期間でのプロトタイプ作成が可能となり、プロトタイプ立ち上げまでを数時間の単位で完了できる。HAPS に組み込まれているDeep Trace Debug(DTD)テクノロジにより、非常に高度なデバッグ可視化/自動化が可能となり、実機動作中に1FPGA あたり数千信号に対するデバッグ・データを数秒単位で保存できる。また、DesignWare IP Prototyping Kits もJuno ARM Development Platform をサポートしており、設計者は、キットが提供する実証済みリファレンス・デザインを使用してIP のSoC 実装を数分で開始することができる。

シノプシス IP&プロトタイピング マーケティング担当副社長 John Koeter は次のように述べている。「 HAPS は、最高レベルのシステム性能とデバッグ可視化機能をご提供いたします。HAPS をご活用いただくことにより、設計者の皆様は、開発コスト増加要因となるリスピンを回避し、開発スケジュールを前倒しすることができます。Juno ARM Development Platform との接続アダプターによって、最初のプロトタイプを最短期間で作成でき、ARMv8-AベースSoC のソフトウェア開発を短期化できます」

提供開始時期
HAPS-80、HAPS-70、HAPS-DXシステムとJuno ARM Development Platform との接続アダプターは、既に提供を開始している。Juno ARM Development Platform 向けDesignWare USB 3.0 Host IP Prototyping Kit も、既に提供を開始している。その他のインターフェイスIPのPrototyping Kit は、現在開発中である。

詳細情報は下記より入手可能。
HAPSについて:https://www.synopsys.com/verification/prototyping/physical-prototyping/haps.html


シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
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