ニュースリリース - 2017年1月12日

シノプシス、買収によりCoverityの静的解析機能を強化 Fortran言語に対応

2017年1月10日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、プログラミング言語 Fortran で開発されたソフトウェア・コードの欠陥や異常を特定するための静的解析ツールを提供しているソフトウェア企業 Forcheck b.v.(非上場、本社オランダ)からの技術資産買収を完了したと発表した。この静的解析機能の追加により、シノプシスが提供しているソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームの機能はさらに強化され、商機が拡がることとなる。

同社から買収したテクノロジをシノプシスの静的解析ソリューション Coverity に統合することにより、Fortran で開発されたソフトウェアのコード解析にも対応できることとなる。Fortran は、科学技術計算に向いたプログラミング言語であり、石油、ガス、軍事、防衛、航空宇宙などの業界向けソフトウェアの開発で一般的に用いられている。

買収によるシノプシスの財務への影響は軽微であり、買収条件の詳細は公表していない。

シノプシスは、Web あるいはモバイル向けソフトウェアから、重要インフラやセーフティ・クリティカルなシステムに組み込まれるソフトウェアに至るまで、幅広いソフトウェア開発企業向けに最高レベルのソフトウェア・テスト・テクノロジを拡充していくという重点戦略を掲げており、Fortran が Coverity のサポート言語 のひとつに加わることは、この戦略に沿ったものである。Coverity は、すでにC/C++、Objective-C、C#、Java、JavaScript、PHP、Python、Ruby、Node.js、Androidといったプログラミング言語をサポートしている。

シノプシス ソフトウェア・インテグリティ・グループ 上級副社長兼ジェネラルマネージャー Andreas Kuehlmann は、次のように語っている。「当社は、ビジネス / ミッション / セーフティ・クリティカルなソフトウェアのセキュリティとクオリティの向上を実現するソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームの拡充に重点的に取り組んでおります。今回の買収がもたらす優れた解析機能の追加により、Fortran ベースのクリティカルな基盤システムの開発 / 保守に関わる企業 / 団体にも当社のソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームをご活用いただけるようになります」

シノプシスは、ソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームを通じて、ソフトウェアのクオリティとセキュリティを向上させるための最先端ソリューションを提供している。この各種の解析 / テスト自動化テクノロジを搭載した包括的な開発プラットフォームは、ソフトウェア開発プロセスにシームレスに組み込むことができ、ソフトウェア開発者は、品質に影響を及ぼす欠陥、セキュリティ脆弱性、コンプライアンス上の問題点などをソフトウェア開発ライフサイクルの初期段階で検知 / 修正し、ソフトウェア・サプライチェーンを通じてセキュリティ問題を可視化し対策を施すことが可能となる。

シノプシスについて 
 Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
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