ニュースリリース - 2017年10月31日

ISO 26262が定義する最も厳格な自動車安全基準への適合性を認証されたシノプシスのテスト・プラットフォーム・ツール群

認証により、安全性に関する最高水準の信頼性を提供、機能安全適合性を促進


概要

  • シノプシスの全てのテスト・プラットフォーム・ツール群が、機能的に安全な車載システムの開発に安心して使用可能に。

  • テスト・プラットフォーム・ツール群、認定報告書、そしてIPの認証により、ISO 26262機能安全適合性で最も厳しいASIL Dレベルの車載SoC開発を促進。 

  • 厳格な安全基準をクリアしなければならない車載SoCの製造テストならびにインシステム・セルフテストに必要なあらゆる機能を提供するシノプシスのテスト・プラットフォーム
     

2017年10月30日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、高品質な製造テストを可能にするシノプシスのテスト・プラットフォームを構成する全てのツール群が、機能安全規格ISO 26262認証を取得したことを発表した。独立系の公認審査機関SGS-TÜV Saar GmbHによるDFTMAX、DFTMAX Ultra、DFTMAX LogicBISTに対する認定報告書の認証を経て、認証取得が完了した。前回認証されたシノプシスのテスト・ソリューション(TetraMAX® II ATPG、DesignWare STAR Memory System®ならびにSTAR Hierarchical System)に続くツール認証となる。今回の認証により、設計者は、厳格な安全基準をクリアしなければならない車載システムの開発にあたって最高水準の信頼を持ってシノプシスのテスト・ソリューションを活用できることとなり、機能安全適合基準の中で最も厳しいASIL Dレベルの車載IC開発にかかる期間を短縮できるようになる。

 

自動車メーカー各社は、車に搭載するセーフティ・クリティカルな機能の監視と制御を実現するため、複雑な電子制御の安全システムや先進運転支援システム(ADAS)の導入をこれまで以上に進めている。こうしたシステムで故障が発生すると重大な結果を引き起こしかねないため、自動車メーカーはサプライヤー各社と協力して、SoCの品質/信頼性向上と、設計と保守に用いられる手法やツールの安全基準への準拠性確保に努めている。ISO 26262は、設計ツールの適格性要件も含めて、機能的に安全な車載SoCの開発にあたって取り組まれるべき要件の骨子を定義している。SGS-TÜV Saarは、ISO 26262が規定する機能安全要件の中で最も厳しいASIL Dを基準に、シノプシスのテスト・プラットフォーム・ツール群、認定報告書、そしてIPを認証した。

 

SGS-TÜV Saar GmbH SGSグループ 機能安全ソフトウェア部門 責任者 Gudrun Neumann氏は次のように語っている。「ADASに代表される車載エレクトロニクス・システムの機能安全を確保するためには、リスクの最小化が最も重要な要素となります。ツールやIPに対するセーフティ・クリティカル・システム設計者の信頼は、それらが機能安全規格のISO 26262への適格性要件を満足させることができてこそ高まります。ISO 26262基準への準拠性評価の結果、我々はシノプシス社のテスト・プラットフォーム・ツール群に対する認定証ならびに認定報告書を発行しました」

 

シノプシス デザイン・グループ マーケティング担当副社長 Bijan Kianiは、次のように述べている。「車載SoCサプライヤーにとって、機能安全基準の達成は以前にも増して困難な課題となっています。当社は、お客様各社が、こうした課題をクリアするのに要する時間と工数を削減できるソリューションの提供にコミットしています。当社のテスト・プラットフォームに対する今回のISO 26262認証により、製造テストならびにインシステム・テストに関連する車載SoCの機能安全要件の達成を効率化するという当社のコミットメントは、以前にもまして強固なものとなりました」

 

シノプシスのテスト・プラットフォームについて

シノプシスのテスト・プラットフォームは、DFTMAX Ultra、DFTMAX、TetraMAXならびにTetraMAXⅡ(パワー考慮のロジック・テストならびにシリコン診断ソリューション)、DFTMAX LogicBIST(インシステム・セルフテスト・ソリューション)、SpyGlass® DFT ADV(RTLテスト容易性解析ソリューション)、DesignWare® STAR Hierarchical System(SoC上のアナログ/ミックスドシグナルIP、デジタル論理ブロック、メモリーならびにインターフェイスIPの階層テスト自動化ソリューション)、DesignWare STAR Memory System(組込みテスト/リペア/診断ソリューション)、Yield Explorer(デザイン・ベース・イールド解析ソリューション) より構成されている。

シノプシスのテスト・ソリューションでは、組込みテスト・テクノロジとRTL合成ソリューション Design Compiler®が緊密に統合されているため、論理機能とテスト容易性を考慮したタイミング/消費電力/面積/配線密度の最適化を実行することができ、最終的な設計収束を最短期間で達成することができる。

また、Design Compiler、IC Compiler™ II(配置配線ソリューション)、PrimeTime(スタティックタイミング・サインオフ・ソリューション)などのシノプシス・デザイン・プラットフォーム構成ツール群とも緊密に統合されているため、設計とテストの両目標を満たした開発をより短期間で達成し、より高い故障カバレッジと短期間でのイールド向上を実現することができる。

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

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<お問い合わせ先>

 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941