ニュースリリース - 2016年11月11日

シノプシス、Cigital 社ならびにCodiscope 社の買収により ソフトウェア・セキュリティ・サインオフ・ソリューションを強化

2016年11月7日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Cigital 社(非上場、セキュリティ運用管理サービス / プロフェッショナル・サービス・プロバイダ)ならびにCodiscope 社(2015 年にCigital 社から分離、セキュリティ・ツール・プロバイダ)の買収で最終合意に達したことを発表した。Cigital 社は、ソフトウェアのセキュリティ脆弱性の特定 / 修正 / 対策などを通じた運用管理サービス / プロフェッショナル・サービスを世界展開するセキュリティ大手企業である。Codiscope 社は、Cigital 社が開発したセキュリティ関連ツールや技術資産を使い易く効率的なツール・スイートとして統合し、世界中のソフトウェア開発企業に提供している。

金融サービス、医療機器、産業機器、自動車など、広範囲にわたる業界 / 企業にとって、ソフトウェア・サプライチェーン全体を通じてソフトウェア・コードのセキュリティが担保されているかどうかは深刻な関心事となっている。サイバーセキュリティの問題は非常に複雑化してきており、大多数の企業 / 団体にとっては、自身のIT 課題 / 優先順位と、多岐にわたるポイント・ツールが提供する機能、さまざまなソリューション・プロバイダが標榜するストラテジを勘案して最善のソリューションが何なのかを判断するのは非常に困難な作業である。Cigital 社ならびにCodiscope 社の買収により、シノプシスが提供しているセキュリティ・ソリューション・ポートフォリオを補完する製品 / サービス / 優れた人材が加わることとなり、包括的なソフトウェア・セキュリティ・サインオフ・ソリューションの提供が可能となる。

シノプシス ソフトウェア・インテグリティ・グループ 上級副社長兼ジェネラルマネージャー Andreas Kuehlmann は、次のように語っている。「シノプシスとCigital 社ならびにCodiscope 社は、ソフトウェア開発ライフサイクルとサイバー・サプライチェーンの全域にわたってセキュリティ対策の確立が急務であるというビジョンを共有しています。Cigital 社のコンサルタントは、セキュリティ対策ならびにシステム構築の最も初期段階からクライアントを成功に導く高い能力を持っており、現在シノプシスが提供しているプロダクト・ベース・ソリューションと非常に高い相乗効果を発揮します。Codiscope 社が提供している開発者ニーズにフォーカスしたツールとトレーニング・プログラムは、ソフトウェア開発者のセキュリティ認識とセキュリティ技術を強化する上で大きく貢献します。今回の買収により、我々は最先端のソフトウェア・セキュリティ・プラットフォームをご提供できるようになります」

Cigital 社 CEO John Wyatt 氏は、次のように述べている。「当社の運用管理サービス / プロフェッショナル・サービスとシノプシス社の強力なツール群の組み合わせは、非常に大きな価値を産み出します。すなわち、業界初のエンド・トゥ・エンドのソフトウェア・セキュリティ・ソリューションです。ビルトイン・セキュリティの思想に基づき、あらゆる企業/団体の活動の中核システムとなっているソフトウェアに対して、そのセキュリティを確立していくというビジョンを共有するシノプシス社に参画できることに大きな喜びを感じています。こうしたビジョン共有は、クライアント各社への一貫した高品質なサービスの提供を継続しつつ成長を加速する機会となるでしょう」

Codiscope 社 CEO Gary Jackson 氏は、次のように述べている。「当社は、ソフトウェア開発者が短期間でセキュアなコードを作成し組み込むためのツールを開発することによってソフトウェア品質を向上させるというミッションを持っており、それはシノプシス社が掲げるソフトウェア・インテグリティのビジョンとぴたり一致します。ソフトウェア・コード開発の段階でセキュリティ問題に対処しておくことにより、開発者全体の生産性が向上し、プログラム修正にかかる期間を削減できるだけでなく、セキュリティ・スキル教育の促進にもつながります。ソフトウェアの開発速度を上げるには、セキュリティ対策をコーディング段階に組み込む必要があります。当社は、シノプシス社が業界をリードし続けていくために必要な重要ツールを提供します」

買収条件の詳細は公表していない。買収はUSドル・ベースの現金ならびに借り入れによって行われる。買収手続きは、Hart Scott Rodino 規制当局の審査、完了に必要なその他の条件が整い次第、2016 年12 月に完了する予定である。現時点では2017 会計年度のシノプシス決算は未発表であるが、事前試算では、今回の買収がもたらすシノプシスのnon-GAAP ベースでの一株あたり利益への影響は、2017 年度では若干の希薄化をもたらすものの、2018 年度の第二4 半期には現状復帰を見込んでいる。

シノプシス・ソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームについて
シノプシスは、ソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームを通じて、ソフトウェアのクオリティとセキュリティを向上させるための最先端ソリューションを提供している。この各種の解析 / テスト自動化テクノロジを搭載した包括的な開発プラットフォームは、ソフトウェア開発プロセスにシームレスに組み込むことができ、ソフトウェア開発者は、品質に影響を及ぼす欠陥、セキュリティ脆弱性、コンプライアンス上の問題点などをソフトウェア開発ライフサイクルの初期段階で検知 / 修正し、ソフトウェア・サプライチェーンを通じてセキュリティ問題を可視化し対策を施すことが可能となる。

シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。 
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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
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