ニュースリリース - 2015年10月6日

シノプシス、ISO 26262が規定する最も厳格な安全性準拠の評価基準を満たしたテスト・ソリューションを提供

安全性に関する最も高度な信頼性を提供し、機能安全規格への適合性確保を加速

概要

  • 機能安全規格を満たした車載システム開発の信頼性を高めるテスト・ソリューションは以下の通り
    TetraMAX ATPG、DesignWare STAR Hierarchical System、STAR Memory System
  • テスト・ツールとIP の認証により、最も厳格な安全性基準を求めるASIL D 適合の車載機器向けICとしてISO 26262 機能安全規格の認定を受けるまでの期間を短縮
  • 安全性基準の厳しい車載向けIC開発を支援するため、先進の製造テストならびにインシステム・セルフテストからなる全ての技術要素をカバーしたテスト・ソリューションを提供


2015年10月5日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – 
シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、シノプシスの製造テスト・ソリューションのキーコンポーネントであるTetraMAX ATPG、DesignWare STAR Hierarchical System、DesignWare STAR Memory System が、車載機器向け機能安全規格 ISO 26262 への準拠性認証を受けたことを発表した。公認の独立系認証機関 SGS-TÜV Saar GmbH は、ツールやIP の開発プロセスに対する厳密なFunctional Safety Process Auditの結果、シノプシスのTetraMAX ATPG、DesignWare STAR Hierarchical System、STAR Memory System を公式に認証した。この認証により、設計者は、安全性への要求が厳しい車載システムの開発にあたり、規格準拠への最高レベルの確信をもってシノプシスのテスト・ソリューションを使用することができるようになり、最も厳格な安全性基準を求めるASIL D 適合の車載機器向けIC の機能安全規格認証クリアにかかる期間を短縮することができる。

自動車メーカーは、高度に複雑化した電子制御セーフティ・システムやADAS アプリケーションを多用して、自動車に搭載するセーフティ・クリティカルなシステムの監視と制御を実行するようになっている。こうしたシステムに故障が発生すると重大な結果を引き起こしかねないため、自動車メーカーは、IC の品質と信頼性を向上し、設計や保守に使用される方法やツールが安全規格に準拠していることを確かなものとするために、部品サプライヤー各社と協業している。ISO 26262 は、設計ツールや設計に使用されるIP の適格性要件も含め、機能安全が要求される車載IC の開発プロセスに組み込まれるべき要件の骨子を規定している。SGS-TÜV Saar は、TetraMAX ATPG、DesignWare STAR Hierarchical System、STAR Memory System を、ISO 26262 が規定する最も厳格な機能安全規格であるASIL Dに準拠したツールとして認証した。

SGS-TÜV Saar 社のFunctional Safety Semiconductor 責任者 Wolfgang Ruf 氏は次のように語っている。「急速に発展しているADAS のような車載システムにとって、機能安全はクリアしなければならない重要課題です。ツールやIP が、ISO 26262 標準への適格性要件を満たすことは、非常に大きな貢献となります。これによって、設計者はセーフティ・クリティカルな車載システムの開発にあたってツールやIP を安心して使用できるようになり、機能安全規格の認証基準を満たすことができるようになるからです。ISO 26262 が求める要件を満たしているかどうかの機能安全審査の結果、当社は、シノプシス社のTetraMAX ATPG、DesignWare STAR Hierarchical System、STAR Memory System を認証いたしました」

シノプシスのテスト・ソリューションは、車載IC の設計者が直面するその他の課題も解決する。車載IC は、欠陥率100万分の1 以下という非常に厳格な品質レベルのテストをクリアしなければならない。この目標を達成するため、TetraMAX ATPG は、タイミングや物理特性を組み込んだ最先端の故障モデルを使って、非常に多岐にわたるシリコン欠陥の可能性をチェックできるテスト・プログラムを生成する。また、DesignWare STAR Hierarchical System により、IP ブロックを組み込む際に高い階層テスト・カバレッジを達成でき、IP ブロックのテストで使ったテスト・パターンの再利用も可能となる。DesignWare STAR Memory System は、ビルトイン・セルフ・テスト&リペア(BIST/R)、システム稼動時にシングルビットもしくはマルチビットのエラー検出/訂正を行うエラー修正回路(ECC)ソリューション、パワーオン・セルフテスト(POST)、エンベデッド・メモリーIP を包括的にデバッグするための故障注入といった多くの機能を提供する。さらに、シノプシスのLogic BIST は、デジタル回路に高速インシステム・セルフテストを組み込むための合成ベースのソリューションを提供する。

シノプシス デザイン・グループ マーケティング担当副社長 Bijan Kiani は次のように述べている。「機能安全の要件を達成するまでにかかる期間とコストは、車載IC サプライヤーにとって、ますます重大な課題となっています。当社には、このグローバル展開を行う業界の設計者の皆様と長年にわたって協業を重ね、多くの成果を達成してきた歴史があります。当社のテスト・ソリューションへのISO 26262 認証取得は、業界標準規格に対する我々の取り組みの正しさを実証するものであると同時に、車載IC設計者の皆様にとっては、製造品質テスト、インシステム・テストを通じて、機能安全規格準拠を達成する手段を手にしたことになります」

シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・テストの分野でもCoverityソリューションで業界をリードしており、世界第16位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
TEL: 03-6746-3940  FAX: 03-6746-3941