ニュースリリース - 2015年6月9日

シノプシスのCustomSim、回路シミュレーション・スピードが二倍に

新しいパーティショニング・テクノロジにより、コア数に比例したスピード向上を実現

概要

  • 画期的なパーティショニング・テクノロジにより、4コアでの実行でスピードが二倍向上
  • パワーマネージメントIC のようなBCD テクノロジ・ベースのデザインの場合、シングルコアでもスピードが二倍向上
  • SystemVerilog Real Number Modeling とUPF をサポートする新しいミックスドシグナル検証ソリューション


2015年6月8日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – 
シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、FastSPICE の画期的な技術進化となる回路シミュレータ CustomSim の2015.06 バージョンを発表した。CustomSim 2015.06 では、4コアでのシミュレーション実行時のスピードが二倍に高速化する。また、BCD(Bipolar-CMOS-DMOS)プロセス・テクノロジ・ベースのデザインに対しては、シングルコアでもスピードが二倍向上する。さらに、AMS リグレッション・メソドロジのSystemVerilog Real Number Modeling(RNM)とローパワー検証メソドロジのUPF のサポートにより、VCS AMSでのミックスドシグナル検証も強化されている。このシミュレーション性能向上とミックスドシグナル検証機能の強化により、設計者は、難易度が増す一方の最先端プロセス・ノードの複雑なミックスドシグナル・デザインの検証への対応が可能となる。

STMicroelectronics社 R&D for Sense, Power and Automotive デザイン・イネーブルメント担当ディレクタ Pier Luigi Rolandi 氏は次のように語っている。「当社のミックスドシグナル検証フローでは、BCD テクノロジ・ベース・デザインのリファレンスFastSPICEシミュレータとしてCustomSimを採用しています。CustomSimの新機能 BCD オプションの活用により、当社では、シングルコアでのシミュレーション実行で二倍の高速化、4コアでさらに二倍の高速化を経験しました。このパフォーマンス向上により、車載ならびに産業機器向けスマート・パワー・テクノロジICの検証期間を短縮することができました」

シノプシスのFastSPICE 回路シミュレータ CustomSim は、毎年性能向上を続けている。最先端プロセス・ノードやミックスドシグナルIP の普及によりデザインの複雑度は増しており、こうしたデザインを短時間で高精度に検証するためにはシミュレーション速度と検証容量の大幅向上が求められている。マルチコア・コンピューティング環境でのシミュレーションが可能となって久しいが、従来のFastSPICE シミュレータでは一部のタイプのデザインを除いて、コア数に比例したスピード向上を継続的に実現できてはいなかった。そのため設計者は、検証スピードを確保するため検証精度を犠牲にして、コスト要因となるバグを残すリスクを取らざるを得なかったり、検証目標達成のために開発スケジュールを延期するなどの対処を強いられてきた。

CustomSim 2015.06 は、幅広い種類のデザインに対しても、精度を犠牲にすることなく4コアで二倍のスピード向上を実現する先進のマルチコア・シミュレーション・テクノロジを提供することにより、こうした課題を解決する。

シノプシス デザイン・グループ 主席上級副社長兼ジェネラルマネージャ Antun Domic は、次のように述べている。「当社はFastSPICE 回路シミュレーション・ソリューションのリーディング・カンパニーとして、過去15 年以上にわたり業界最高水準の革新的なシミュレーション・テクノロジをご提供し続けてまいりました。CustomSim 2015.06 をご活用いただいたお客様には二倍の処理能力向上をご実感いただいています。こうしたツール性能により、設計者の皆様には、より競争力の高い製品をより短期間で実現していただくことができるようになりました」

CustomSim の新しいテクノロジ
最先端ノード・デザインでは、ポストレイアウト・シミュレーションの複雑性と検証対象が激増する。例えば、寄生容量間のカップリング効果は無視できない要素となる。この場合、従来型のFastSPICE のパーティショニング・アルゴリズムでは必要な精度を維持できないため対処できない。CustomSim 2015.06 は、マルチ・レート・シミュレーションを最大化することで、こうした問題を解決する業界初の新マルチ・レベル・パーティショニング・テクノロジを提供し、検証精度を維持しつつ4コアで二倍の検証スピード向上を実現している。CustomSim 2015.06 では、分割後の全ての回路にわたって並列実行の可能性を探るインテリジェントなマルチコア・シミュレーション・スケジューラを採用しているため、SRAM からミックスドシグナル・デザインに至るまで、さまざまな回路タイプでマルチコア・シミュレーションの性能向上を最大化できる。さらにCustomSim 2015.06 では、SystemVerilog Real Number ModelinとUPF のサポートにより、VCS AMS でのミックスドシグナル検証も強化されている。

シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・テストの分野でもCoverityソリューションで業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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