ニュースリリース - 2015年1月23日

シノプシスの DesignWare HDMI IPがHDMI 2.0 認証を取得

HDCP2.2 認証を持つ完全なHDMI IP ソリューションにより超高解像度マルチメディア機器向けSoC に求められる最高レベルのセキュリティ基準への対応が可能に

概要

  • 仕様準拠性認証済みのDesignWare HDMI 2.0 TX/RXコントローラIP ならびにPHY IP が、60Hzフレームレートで4K 解像度を提供
  • HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)2.2対応ソリューションにより、HDMI 2.0 インターフェイス出力の超高解像度デジタル・コンテンツの著作権保護を確保
  • YCbCr 4:2:0 の色調、EMIを低減するTMDSスクランブル、最先端コントロールユニット CEC 2.0 など、HDMI 2.0 で定義される全ての仕様をサポート
  • プロトタイプ開発、ソフトウェア開発、IP のSoC 統合にかかる期間を短縮するHDMI 2.0 向けDesignWare IP Prototyping Kitを提供


2015年1月22日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – 
半導体やエレクトロニクス・システムのイノベーションを加速させる開発用ソフトウェア、IP、技術サービスの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、 DesignWare HDMI 2.0 Transmitter(TX)/Receiver(RX)IP デジタル・コントローラIP ならびにPHY IP が、HDMI 認可のテストセンターから仕様準拠性認証を取得したことを発表した。このHDMI 2.0 IP は、Elliptic Technologies 社の組込みセキュリティ機能を搭載しHDCP 2.2 仕様の認証も取得しているため、HDMI 2.0インターフェイス出力のデジタル・コンテンツに対する最高レベルの著作権保護機能を搭載した超高解像度マルチメディア機器向けSoC の実現が可能となる。

Rockchip 社 チップ設計担当ディレクタ Cottice Lee 氏は次のように語っている。「シノプシス社のDesignWare IP は、他社のIP ソリューションと比べて性能/低消費電力/面積が非常に優れたソリューションです。同社のHDMI IP 製品は常にシリコン実証済みの形で提供され、HDMI仕様に準拠していることからソリューションとして採用してきました。同社のIP を使用すれば、IPが期待通りに動作する確信のもとに作業を進められますので、当社の開発人員を当社ならではのマルチコアSoC の開発に専念させることができます。その結果、当社のお客様各社の次世代モバイル機器の開発期間目標を達成することができるのです」

Elliptic Technologies 社 社長兼CEO Vijay Dube氏は次のように語っている。「当社とシノプシス社の協業は、我々の提供するテクノロジが最先端で非常に高いセキュリティ機能を備えていることの確かな証明です。シノプシス社のHDMI 2.0 IP が当社のHDCP 2.2 Embedded Security Module 認証を取得したという事実は、同社が非常に厳しい仕様を遵守し、あらゆる機器で使用される超高解像度コンテンツの著作権保護を確かなものとする能力を持っていることの象徴です」

DesignWare HDMI 2.0 IP ならびに検証用IP ソリューションは、60Hzフレームレートで24bit カラーモードの4K 解像度をサポートする総計18Gbps の帯域などの最新のHDMI 2.0仕様をサポートしている。またYCbCr 4:2:0 の色調サポートにより、より少ない帯域で超高解像度映像を実現でき、21x9フレーム対応により、劇場映画と同じ横長のアスペクト比が可能となる。さらに、TMDS(transition-minimized differential signaling)データ・スクランブル機能により、EMI(electromagnetic interference)を低減できる。CEC(consumer electronic control)仕様もサポートしているため、ひとつのリモコンで複数機器の操作を可能にする機能を実装できる。

このシリコン実証済みIP に加えて、シノプシスはDesignWare IP Prototyping Kit for HDMI 2.0も提供している。このIP Prototyping Kit は、IPのプロトタイピングと統合に必要となるハードウェアとソフトウェアをともに提供しているため、設計者は、数分以内にIPのSoC実装作業に取りかかることができるようになる。IP Prototyping Kit は、事前コンフィギュレーション済みのIP とSoC 統合ロジックとともに提供されるFPGAベース・プロトタイピング・システム HAPS-DX、PHYドーターボード、シミュレーション・テストベンチ、Linux/リファレンス・ドライバ/参照アプリケーションで構成されている。また、Linux を実行できるDesignWare ARC 32-bit プロセッサ・ベースのソフトウェア開発プラットフォームも提供する。

シノプシス IP&プロトタイピング マーケティング担当副社長 John Koeter は次のように述べている。「次世代マルチメディア機器向けSoC を開発している設計者は、デザインに4K 解像度やハイ・フレームレート、大容量帯域といった最先端機能を搭載する必要があります。HDCP 2.2 組込みセキュリティ仕様準拠の認証済みHDMI 2.0 IP 包括ソリューションをご提供することにより、当社は、必要な機能を最小の開発リスクかつ短期間でSoC に組み込まなければならない設計者の皆様を支援しています」

提供可能時期
ファウンダリ各社の28nm プロセスならびに16nm FinFETプロセスに対応したHDCP 2.2 組込みセキュリティ仕様準拠の認証済みDesignWare HDMI 2.0 IP は既に提供を開始している。DesignWare IP Prototyping Kit for HDMI 2.0も、既に提供を開始している。

DesignWare IP について
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIP のリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP 群は、デジタル・コントローラIP/PHY/次世代検証用IP からなる完全なインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、アナログIP、組込みメモリー、ロジック・ライブラリ、プロセッサ・コアならびにサブシステムで構成されている。短期間でのプロトタイプ開発、ソフトウェア開発、SoCへのIP統合を可能にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IPソフトウェア開発キット、カスタマイズ済みIPサブシステムを提供している。シノプシスのIPソリューションは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。 詳細情報は http://www.synopsys.com/designwareより入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. (Nasdaq上場コード:SNPS) は、グローバル・エレクトロニクス・マーケットでテクノロジ・イノベーションを展開している。そのソフトウェア製品、IP、技術サービスは、エンジニアが直面する設計/検証/システム開発/製造の課題の解決を支援しており、シノプシスは電子設計自動化 (EDA) ならびに設計資産 (IP) のリーディング・カンパニーとなっている。1986年の創業以来、世界中のエンジニアがシノプシスのテクノロジを使用して、何十億もの半導体やシステム機器を設計開発している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。 
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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
TEL: 03-6746-3940  FAX: 03-6746-3941