ニュースリリース - 2014年11月20日

シノプシス、IP Acceleratedイニシャティブを拡張 10種のインターフェイス・プロトコルのDesignWare IP Prototyping Kit を追加

新しいDesignWare IP Development Kit により、プロトタイプ開発、ソフトウェア開発、IPのSoC統合が加速

概要

  • IP Acceleratedイニシャティブを構成するDesignWare IP Prototyping Kit が、IPのプロトタイピングと統合にかかる期間を最大6週間短縮するのに不可欠なハードウェア/ソフトウェア部品を提供
  • 実証済みですぐに使えるIPリファレンス・デザインと、リファレンス・ドライバつきのLinux OSを活用して、SoCに合わせたIP コンフィギュレーションのインプリメントとバリデーションが可能に
  • DesignWare USB 3.0、SSIC、PCI Express 3.0ならびに2.0、MIPI CSI 2、HDMI 2.0、JEDEC UFS、DDR Memory Controller IP を追加


2014年11月19日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – 
半導体やエレクトロニクス・システムのイノベーションを加速させる開発用ソフトウェア、IP、技術サービスの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、10種のインターフェイス・プロトコル向けのDesignWare IP Prototyping Kit を追加し、IP Acceleratedイニシャティブを拡張した。追加されたインターフェイスは、USB 3.0、SSIC、PCI Express 2.0、PCI Express 3.0、MIPI CSI-2、HDMI 2.0、JEDEC UFS、DDR3、LPDDR3、LPDDR2である。DesignWare IP Prototyping Kit は、IPのプロトタイピングと統合にかかる期間を最大6週間短縮するのに不可欠なハードウェア/ソフトウェア部品を提供する。ハードウェア設計者は、DesignWare IP Prototyping Kit が提供する変更が容易な実証済みリファレンス・デザインを使用して、開発対象のシステムに最適なデザイン・トレードオフと特定のIPコンフィギュレーションを実施できる。ソフトウェア開発者は、DesignWare IP Prototyping Kit を実証済みターゲット・システムとして使用して、早期ソフトウェア開発/デバッグ/テストを実施できるようになる。

NationZ 社 CTO兼エンジニアリング担当副社長 Jay Liang 氏は次のように語っている。「USB 3.0のDesignWare IP Prototyping Kit と、それに搭載されている実証済みのレファレンス・デザインのおかげで、当社ではドライバとソフトウェアの開発を早期に開発することが可能になり、FPGAバリデーションを6週間も早く開始することができました。またIP Prototyping Kit のおかげで、ハードウェア/ソフトウェアを、現実世界で発生しうる膨大な数のシナリオに沿って短期間でバリデーションすることが可能となり、SoC全体としての品質を向上させることができました」

SoCハードウェアとソフトウェアの複雑度は増大する一方であり、開発企業では、開発スケジュールを厳守するためにIPプロバイダにこれまで以上に多くを要求するようになっている。開発者が直面するSoC設計・統合の課題の増大に対処するため、DesignWare IP Prototyping Kit は、設計者がSoCシステム構成に適合したIP実装を数分以内に開始できるようにするための実証済みリファレンス・デザインを提供している。IP Prototyping Kit は、事前コンフィギュレーション済みのIPとSoC統合ロジックとともに提供されるFPGAベース・プロトタイピング・システム HAPS-DX、PHYドーターボード、シミュレーション・テストベンチ、Linux/ リファレンス・ドライバ/参照アプリケーションで構成されている。また、WindowsやLinux、その他のOSを実行できるホストPCへの接続機能、あるいはLinux を実行できるDesignWare ARC 32-bit プロセッサ・ベースのソフトウェア開発プラットフォームも提供する。また設計者は、シノプシスのIPコンフィギュレーション・ツール coreConsultant、論理合成/デバッグツール ProtoCompiler DX、コンパイル・スクリプトからなる高速イタレーション・フローを使って、開発対象のシステムに最適なIPコンフィギュレーションに変更できる。

シノプシス IP & プロトタイピング・マーケティング担当副社長 John Koeter は、次のように述べている。「半導体開発企業各社は、開発期間短縮の壮絶なプレッシャー、ソフトウェア量の増大、SoCの複雑化といった問題に直面しており、その開発目標を達成するため、IPプロバイダに対して、これまでとは異なるソリューションを要求されるようになっています。DesignWare IP Prototyping Kit をご活用いただくことにより、開発者の皆様は、プロトタイプ開発期間を短縮し、IP統合を容易化し、ソフトウェア開発をより早い段階で開始できるようになります。これによって開発期間短縮が実現するのです」

提供開始時期
USB 3.0、SSIC、PCI Express 2.0、PCI Express 3.0、MIPI CSI-2、HDMI 2.0、JEDEC UFS、DDR3、LPDDR3、LPDDR2のDesignWare IP Prototyping Kit は、すでに提供を開始している。

DesignWare IPについて
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、デジタル・コントローラIP/PHY/次世代検証用IPからなる完全なインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、アナログIP、組込みメモリー、ロジック・ライブラリ、プロセッサ・コアならびにサブシステムで構成されている。短期間でのプロトタイプ開発、ソフトウェア開発、SoCへのIP統合を可能にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IPソフトウェア開発キット、カスタマイズ済みIPサブシステムを提供している。シノプシスのIPソリューションは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。詳細情報は http://www.synopsys.com/designwareより入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. (Nasdaq上場コード:SNPS) は、グローバル・エレクトロニクス・マーケットでテクノロジ・イノベーションを展開している。そのソフトウェア製品、IP、技術サービスは、エンジニアが直面する設計/検証/システム開発/製造の課題の解決を支援しており、シノプシスは電子設計自動化 (EDA) ならびに設計資産 (IP) のリーディング・カンパニーとなっている。1986年の創業以来、世界中のエンジニアがシノプシスのテクノロジを使用して、何十億もの半導体やシステム機器を設計開発している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。 
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<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
TEL: 03-6746-3940  FAX: 03-6746-3941