ニュースリリース - 2014年10月29日

シノプシスの最新USB 3.1 IPソリューションによりストレージ機器、オフィス向けデジタル機器、モバイル機器で10Gbpsのデータ転送速度が可能に

USB 3.1デバイス・コントローラIP、仮想開発環境、検証用IPを提供する業界初のIPソリューション

概要

  • USB 3.1のSoC統合リスクを軽減し開発期間を短縮する、高品質なDesignWare USB 3.1 Device Controller IP。
  • USB 3.0比でデータ転送速度が2倍に向上。既存のUSB 向けソフトウェアに手を加えることなくUSB 3.1にアップグレードを実現。
  • 既存のソフトウェアの短期間でのエンハンス、最適化、構築を可能にするDesignWare USB 3.1 IP Virtual Development Kit。
  • ビルトインの完全なカバレッジ解析/検証プランニング/デバッグ機能の提供により、テストベンチ開発を容易にする検証用IP。
  • USB 3.1デザインのハードウェア/ソフトウェア統合とシステム・バリデーションを可能にする、FPGAベース・ハードウェア・プロトタイピング・システム HAPS。


2014年10月28日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 
半導体やエレクトロニクス・システムのイノベーションを加速させる開発用ソフトウェア、IP、技術サービスの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、DesignWare USB 3.1 Device Controller、IP Virtual Development Kit (VDK)、Verification IP (VIP)で構成される業界初のUSB 3.1 IPソリューションを発表した。これにより、高性能なストレージ機器、オフィス向けデジタル機器、モバイル機器向けのSoC開発が加速する。DesignWare USB 3.1ソリューションは、10Gbpsのデータ転送速度とパワーダウン機能を提供し、既存のUSB 3.0向けソフトウェア資産やデバイス・プロトコルを継承できる。DesignWare USB 3.0 Controller IPが組み込まれたSoCは既に1億以上出荷されているが、DesignWare USB 3.1 Device Controller IPを使用すれば、設計者は、開発リスクを抑えつつより短期間でUSB 3.1の機能を組み込むことができる。

MCCI社 CEO Terry Moore氏は次のように語っている。「USB 3.1がもたらす10Gpbs性能の恩恵に預かるストレージ機器やオフィス向けデジタル機器は、今まさに開発途上です。厳しい開発期間目標を達成しなければならない設計者は、既存のDesignWare USB 3.0ソフトウェア資産を流用することで、もしコントローラやOSを変更する場合は事前テスト済みですぐに使える当社のDatapump USB device stackを活用することで、開発工数を最大12ヶ月分も削減できます」

USB Implementers Forumの議長兼COO Jeff Ravencraft氏は次のように語っている。「シノプシス社は、過去18年間以上の長きに渡ってUSB IFのアクティブ・メンバーとして貢献しており、最新のUSB 仕様のチップ統合を容易にしてくれるIP製品を開発し続けてきました。USB 3.1を組み込んだ世界初の製品は2015年初期に市場に登場すると考えられており、SoC統合が可能なUSB 3.1 IPはそのために不可欠な製品です。シノプシス社のような企業のおかげで、設計者は、USB 3.1インターフェイスをより容易にSoCに組み込み、より高性能なUSB機能を実現することができるようになります」

シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブが提供するDesignWare USB 3.1 IP VDKにより、開発者は、DesignWare USB 3.1 Device Controller向けに、既存のソフトウェアを短期間でエンハンス、最適化、構築することができる。このIP VDKは、プロセッサ・サブシステム・リファレンス・デザイン、DesignWare USB 3.1 Device Controller IPのコンフィギュアブル・モデル、Linux®ソフトウェア・スタック、リファレンス・ドライバで構成される仮想プロトタイプ環境である。ソフトウェア開発者は、IP VDKを実証済みのターゲット・システムとして使用することにより、SoCハードウェアの開発と平行してソフトウェアの早期開発/デバッグを進めることができる。ハードウェア設計者は、FPGAベース・ハードウェア・プロトタイピング・システム HAPSを2013年11月に公開のデモのように活用して、USB 3.1デザインのハードウェア/ソフトウェア統合とシステム・バリデーションを実行することができる。

USB 3.1 VIPは、シノプシスのネイティブSystemVerilogアーキテクチャとネイティブUVMアーキテクチャをベースに開発されており、統合が容易で、高い検証パフォーマンス、コンフィギュレーション性、カバレッジ解析機能、デバッグ機能を提供するため、USBプロトコルの検証期間を短縮できる。また、Verdi Protocol Analyzerもサポートしている。Verdi Protocol Analyzerは、複雑なプロトコル動作の可視化とデバッグを容易にするプロトコル・アウェア機能により検証エンジニアの生産性を大幅に向上させるプロトコル・セントリックなデバッグ環境である。

シノプシス IP&プロトタイピング マーケティング担当副社長 John Koeterは次のように述べている。「当社は過去10年以上にわたってUSB IPのリーディング・プロバイダとしての地位を維持しており、高度化する一方の消費電力性能、パフォーマンス、小面積の要求に応えるIPを提供し続けてまいりました。当社が持つUSB IP開発の専門知識、3,000以上ものUSBデザイン・ウィン、DesignWare USB IPを組み込んだ数十億ものSoCの出荷実績から、当社のIP製品は最新のUSB機能をSoCに組み込むにあたっての信頼すべきソリューションであると、設計者の皆様に評価いただいております」

提供可能時期
DesignWare USB 3.1 Device Controller IPならびにDesignWare USB 3.1 VIPは、既に提供を開始している。DesignWare USB 3.1 IP Virtual Development Kitは、2015年の第一4半期に提供開始を予定している。

DesignWare IPについて
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、デジタル・コントローラIP/PHY/次世代検証用IPからなる完全なインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、アナログIP、組込みメモリー、ロジック・ライブラリ、プロセッサ・コアならびにサブシステムで構成されている。短期間でのプロトタイプ開発、ソフトウェア開発、SoCへのIP統合を可能にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IPソフトウェア開発キット、カスタマイズ済みIPサブシステムを提供している。シノプシスのIPソリューションは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。詳細情報は http://www.synopsys.com/designwareより入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、グローバル・エレクトロニクス・マーケットでテクノロジ・イノベーションを展開している。そのソフトウェア製品、IP、技術サービスは、エンジニアが直面する設計/検証/システム開発/製造の課題の解決を支援しており、シノプシスは電子設計自動化(EDA)ならびに設計資産(IP)のリーディング・カンパニーとなっている。1986年の創業以来、世界中のエンジニアがシノプシスのテクノロジを使用して、何十億もの半導体やシステム機器を設計開発している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
TEL: 03-6746-3940  FAX: 03-6746-3941