ニュースリリース - 2014年10月6日

設計企業各社、Design Compilerの最新バージョンでチップ面積を10%削減

リーク電流も削減し、開発期間も短縮

概要

  • Elmos Semiconductor 社、ミックスドシグナル・デザインのゲートカウントを最大10%削減
  • 京セラドキュメントソリューションズ株式会社、チップ面積を10%削減
  • モノトニック面積最適化エンジンにより、タイミング性能を犠牲にすることなく、面積と消費電力を削減


2014年9月22日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – 
半導体やエレクトロニクス・システムのイノベーションを加速させる開発用ソフトウェア、IP、技術サービスの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、シノプシス Galaxy デザイン・プラットフォームの基幹ツールであるDesign Compiler の最新バージョンを使ってチップ面積削減を達成した顧客事例を発表した。さまざまなエレクトロニクス製品向けのチップ設計者にとって、チップ面積を可能な限り最適化する作業は非常に重要な設計課題である。チップコストを削減、あるいは同じダイサイズでより多くの機能を実装するために不可欠な要素だからである。Design Compiler 最新バージョンは、論理設計単独で、あるいはフィジカル設計情報を併用して最先端の最適化機能を提供し、タイミング性能を犠牲にすることなく、より消費電力が低く、かつ小面積の配線可能なデザインを実現する。

ドキュメント・イメージング・ソリューションならびにドキュメント管理システムのリーディング・カンパニーである京セラドキュメントソリューションズ株式会社 ソフト開発本部 ソフトウェア3 統括技術部 部長 岡田充弘氏は次のように語っている。「非常に市場競争が厳しい多機能プリンター製品の開発では、チップのタイミング目標を達成し、かつ面積を最小化することによって、付加価値が高く差別化された製品を実現することができます。Design Compiler のモノトニック面積最適化機能を活用することにより、いくつもの設計プロジェクトで、タイミングと低消費電力の目標を達成しつつ面積を10%削減することができました。これにより、当社の設計チームは、ダイコストを増加させること無くより多くの機能をチップに追加することができたのです」

Elmos Semiconductor 社 ソフト開発本部 デザイン・サポート担当ディレクター Armin Kemna氏は次のように語っている。「車載機器や工業製品、コンシューマ製品向けのミックスドシグナル半導体市場をリードする当社にとって、ダイサイズの削減はビジネス目標達成の重要な鍵を握ります。当社では、単にDesign Compiler の最新バージョンを使用するだけで、ゲートカウントを最大10%することができました。さらに、Design Compiler とIC Compiler の併用により、フィジカル設計段階で直面する問題を事前に解決し、開発スケジュールを遵守することができました」

Design Compiler には、タイミング性能を犠牲にすることなく面積と消費電力を平均で10% 削減できる新しい最適化テクノロジが搭載されている。このモノトニック面積最適化機能は、新規のネットリストはもとより、過去に生成したネットリストにも適用でき、論理設計単独あるいはフィジカル設計情報の併用でも効果を発揮し、あらゆるプロセス・ノードに対応している。この機能を、配線密集最適化機能とともに使用することにより、設計者は、ダイの面積を大幅に削減し、それ以外の設計指標を犠牲にすることなくデザイン収束を加速させることができる。さらに新しいRTL解析/クロスプロービング機能を活用すれば開発期間を一層短縮できる。

シノプシス デザイン・グループ マーケティング担当副社長 Bijan Kiani は次のように述べている。「一般的なプロセス、最先端プロセスのいずれのノードで開発を進めておられるお客様各社であっても、ダイサイズの削減と開発期間の短縮は重要なミッションです。当社がご提供する小面積/低消費電力実現のための新しいテクノロジは、お客様各社のマーケット・セグメントでの競争力を強化し、世界中の設計者にとっての最良の論理合成ツールとしてのDesign Compiler の位置づけをより強固なものにします」

シノプシスについて
Synopsys, Inc. (Nasdaq上場コード:SNPS) は、グローバル・エレクトロニクス・マーケットでテクノロジ・イノベーションを展開している。そのソフトウェア製品、IP、技術サービスは、エンジニアが直面する設計/検証/システム開発/製造の課題の解決を支援しており、シノプシスは電子設計自動化 (EDA) ならびに設計資産 (IP) のリーディング・カンパニーとなっている。1986年の創業以来、世界中のエンジニアがシノプシスのテクノロジを使用して、何十億もの半導体やシステム機器を設計開発している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。 
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<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
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