シノプシス、CoWare社買収で同社と合意
2010年2月8日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、本日、電子システムレベル設計ソフトウェアおよびサービスの世界有数のサプライヤであるコーウェア社との間で、同社買収の最終合意に達したことを発表した。今回の買収により、ワイヤレス機器/コンシューマ機器/車載機器向け半導体開発に用いられるシノプシスのシステムレベル設計/検証ツール群が拡充する。
シノプシス 上級副社長兼ソリューション・グループ・ジェネラル・マネージャーのJoachim Kunkelは、次のように語っている。「半導体の複雑度が激増し、組み込みソフトウェアの果たす役割が増大していく中で、開発者にとっては、システムレベル設計/検証ソリューションの重要性が非常に高まっています。コーウェア社の買収が実現すれば、シノプシスは業界標準ベースの新しいソリューションを開発・ご提供できるようになり、開発者はソフトウェア・リッチなプロセッサ・ベース半導体の設計を、より短期間で実現できるようになります」
買収作業は、今後、HSR(Hart-Scott-Rodino:米国の連邦反トラスト法のひとつ)の審査など、既定の手続きを経て、シノプシスの2010会計年度の第二4半期中に完了する予定である。買収条件の詳細は公表していない。