ニュースリリース - 2017年3月21日

暗号化アクセラレーター搭載の新しいセキュア・モジュールによりセキュリティ機能の実行スピードが100倍高速化

SoC上に固有のセキュアな実行環境を確立する DesignWare tRoot H5 Hardware Secure Module with Root of Trust

概要

  • SoC 上の機密情報やデータ処理を保護するDesignWare tRoot H5 Hardware Secure Module with Root of Trust
  • システム全体の信頼性を高めることにより、暗号キーやSoC 内の機密性の高い情報へのセキュアなアクセスを確保
  • ホストCPU のソフトウェア / データ整合性を認証するマルチ・ステージ・セキュアブート
  • リモート機器のセキュリティを恒久的に管理して、悪質化する各種の脅威から保護
  • 内蔵のセキュア命令およびデータのコントローラが、外部メモリーのデータ・アクセスや命令実行時の改ざんを防止

 

2017年3月20日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、SoC 上の機密性の高い情報やデータ処理の保護のためのセキュアな実行環境(TEE:Trusted Execution Environments)を構築する高性能なハードウェア・モジュール DesignWare® tRoot H5 Hardware Secure Module (HSM) with Hardware Root of Trust の提供開始を発表した。tRoot H5 HSM には、セキュア・ブート、セキュア・アップデート、セキュア・デバッグといったセキュリティ機能の実行を、ソフトウェア実行と比べて100 倍高速化できる暗号化アクセラレーション・ハードウェアが搭載されている。tRoot H5 HSM は、必要なセキュリティ機能を網羅したスタンドアローン製品であり、ファームウェア・コンポーネントやツールを組み込んだセキュアなハードウェア領域を構築する。これにより設計者は、セキュリティ・ソフトウェアを開発するための専門知識が無くとも必要なセキュリティ機能を短期間で組み込むことが可能となり、各種制御機器やモバイル機器、IoT ハブなどで重要な意味を持つ機密情報を容易に作成 / 格納 / 管理することができるようになる。

eWBM 社 CEO Stephen Oh 氏は次のように語っている。「セキュリティ攻撃の対象となる標的や領域が拡がるに連れて、セキュリティ機能のSoC への統合が当社の重要な設計要件となっています。シノプシス社のtRoot H5 HSM により、脆弱なアプリケーションを守るために暗号化の実行スピードを高速化し短時間で認証や改ざん検知を行うことが可能となります」

Riscure North America 社 社長兼CFO Mats Nählinder 氏は次のように語っている。「製造業が負う法的義務は厳格になってきており、セキュリティ・リスクを最小化するためにすぐに使える実証済みIPを活用する必要性は高まっています。セキュリティ・テスト・ラボを世界展開しセキュリティ・テスト市場をリードする当社の主要業務は、ハードウェアやソフトウェアをターゲットにした悪質な攻撃から製品を守る能力の高さの点からセキュリティ・ソリューションを評価することです。tRoot H5 HSM のようなTEE ソリューションは、ネット接続機器上に強固かつ高性能なセキュリティ機能を構築するための業界推奨アプローチとなっています」

DesignWare tRoot H5 Hardware Secure Module

暗号化アクセラレーション・ハードウェアにより実行速度を向上させるDesignWare tRoot H5 Hardware Secure Module

DesignWare tRoot H5 HSM は、改ざんを不可能にする固有の仕組みをSoC に提供し、その仕組みをSoC 上の内部処理機構や外部通信機構に拡張する。tRoot H5 HSM は、セキュアな実行環境内にホスト・プロセッサと協調動作する各種のセキュリティ機能を構築する。内蔵のセキュア命令およびデータのコントローラにより、外部メモリーのデータ・アクセスや命令実行時の改ざんを防止し、コードやデータの機密を保護できるため、セキュア・メモリーの追加によるコスト増加を回避できる。セキュアではないスペースにはtRoot ファームウェアの組込みで対処することにより、システムの複雑化やコストを削減できる。またROM レス・アーキテクチャであるため、システム・メモリーを脅威にさらすことなくシステム変更に対応することができる。

シノプシス IP 担当副社長 John Koeter は次のように述べている。「ネット接続機器上では高いセキュリティが要求されるデータ処理が増加しており、より多くの機能をより短時間で処理する必要に迫られています。tRoot H5 HSM、コンテンツ・プロテクションIP、プロトコル・アクセラレーション / 暗号化IP の提供を通じ、シノプシスは、悪質化する各種の脅威から製品を守る高いセキュリティを持ったシステムの開発を支援しています」

提供開始時期ならびに参考情報
シノプシスのRoot of Trustソリューションの一部であるDesignWare tRoot H5 HSM は、既に提供を開始している。

  • DesignWare Root of Trust の詳細 
  • Webセミナー:Securing IoT Systems with a Root of Trust 
  • データシート:DesignWare tRoot Hardware Secure Modules 


DesignWare IPについて
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIP のリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP 群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IP に関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IP プロトタイピング・キット、IP 向けソフトウェアの開発キット、IP サブシステムを提供している。DesignWare IP は、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IP のSoC への統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。詳細情報はhttp://www.synopsys.com/designwareより入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。 
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
TEL: 03-6746-3940  FAX: 03-6746-3941