ニュースリリース - 2007年5月28日

シノプシスとシンプリシティが提携し、高性能ASIC検証を促進

Synopsys
Synplicity

両社のコア・コンピタンスによってハードウェアを活用したASIC検証をさらに向上

2007年5月24日 カリフォルニア州マウンテンビューならびにサニーベイル発 - 半導体設計ツールの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc. Nasdaq上場コード:SNPS 以下シノプシス)と、半導体設計および検証用ソフトウェアのリーディング・サプライヤであるシンプリシティ・インク(Synplicity, Inc. Nasdaq上場コード: SYNP 以下シンプリシティ)は、本日、両社の顧客向けの検証フロー改善を目的とする共同マーケティング契約を締結したと発表した。契約に基づき、両社はASIC設計者向けの次世代高性能検証ソリューションの提供に向けて協業していく。両社は、シノプシスのRTL検証ソリューションVCSとシンプリシティの新製品Identify®Proソフトウェアがシームレスに稼動するFPGAベースのプロトタイピング環境を構築する。TotalRecallTMテクノロジを搭載したIdentify ProソフトウェアはFPGAベースのプロトタイプシステムに完全な観測性を提供した新しいソフトウェアで、詳細については、本日同時に配信するプレスリリース「シンプリシティが画期的なASIC検証ソリューションを発表」に明記されている。

シノプシス Discoveryベリフィケーション・プラットフォーム マーケティング担当副社長 George Zafiropoulosは、次のように述べている。「シンプリシティ社とシノプシスは、ASIC検証フローを改善していくことにフォーカスしています。両社の協業によって、FPGAベースのプロトタイピングを用いて検証を行っているASIC設計の生産性を改善できるソリューションをご提供してまいります。シノプシスのVCSソリューションとシンプリシティ社のIdentify Proソフトウェアにより、両社共通のお客様はFPGAプロトタイプによるインタラクティブなデバッグをさらに迅速に行うことができます」

シンプリシティのビジネス・ディベロップメント担当バイスプレジデントであるJoe Gianelliは、次のように述べている。「シンプリシティとシノプシス社の相互協力により、ハードウェアを活用した検証について革新的で新しいフローが生み出されると確信しています。この半年間、シノプシス社と共同で、当社の新しいIdentify Proソフトウェアと業界をリードするシノプシス社のVCSソリューションをシームレスに動作させ、高性能なASICプロトタイピング・フローにおける完全な観測性を提供することに取り組んできました。このフローを使用することによって、設計者は実システムの入力パターンを用いなければ把握しづらかった問題点の検出とデバッグが可能となります」

この共同マーケティング契約により、両社は相互にツールのライセンスの使用が可能となり、それによって各ツールのシームレスな相互動作を詳細にテストしていく。この契約に基づき、シノプシスとシンプリシティは、各社それぞれのツールへの機能追加の可能性を追及し、それらを統合した次世代の検証ソリューションの開発を進めていく。

シンプリシティとシノプシスは6月4月から7日、カリフォルニア州サンディエゴで開催される2007Design Automation Conference (DAC) に出展する。両社は、それぞれのブースでシンプリシティ―シノプシスASICプロトタイプ統合フローのデモを予定している。(シノプシス・ブース番号:5278、シンプリシティ・ブース番号:4278)

シンプリシティについて
シンプリシティ(Synplicity, Inc. Nasdaq: SYNP)は、プログラマブル・ロジック・デバイス(FPGA, PLD, CPLD)によるデザインを迅速かつ効果的に実現するための革新的なソフトウェア・ソリューションのリーディング・プロバイダであり、通信、軍事/航空 宇宙、コンシューマ、半導体、コンピュータ、およびその他の電子システムなど広範囲にわたる市場で利用されている。シンプリシティのソフトウェアは、デザインの根幹をなすデザインプランニング、ロジックシンセシス、フィジカルシンセシス、およびベリフィケーション機能を簡素化し、改善し、自動化することによって卓越した性能、コストとTime-to-MarketのメリットをFPGA、FPGAベースのASICプロトタイプおよびDSPそれぞれの設計者に提供している。シンプリシティはFPGAシンセシス・ソフトウェアの販売実績で第1位であり、EE Timesが年に1回実施するFPGA顧客調査で2004年、2005年と連続して顧客満足度の第1位に選ばれている。さらに、シンプリシティの製品は、業界標準の設計言語(VHDLおよびVerilog)に対応しており、主要なプラットフォーム上で動作する。世界中に20拠点を展開。本社は米国カリフォルニア州サニーベイルである。URLはwww.synplicity.com。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

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SynopsysとDiscoveryは、Synopsys, Inc.の登録商標または商標です。
Synplicity, IdentifyとTotalRecallはSynplicity, Inc.の登録商標および商標です。
その他、本文中に記載されている全てのブランドおよび製品名はそれぞれ各社の登録商標あるいは商標です。

<お問い合わせ先> 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780   FAX: 03-5746-1781