ニュースリリース - 2007年1月23日

シノプシス、OSCIが注力しているSystemC TLM 2.0標準化のために -- バーチャル・プラットフォーム・テクノロジを提供

OSCIの標準化作業を一層進展させるために必要なキー・テクノロジを寄贈

2007年1月24日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計ツールの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Open SystemC Initiative(OSCI)に対し重要なテクノロジを寄贈すると発表した。OSCIは、システムレベル設計技術の進展に必要となるオープンソースの標準技術の開発に取り組んでいる独立系の非営利団体である。今回のシノプシスの技術提供は、SystemCベースのバーチャル・プラットフォーム環境の開発を可能にする高性能なインターフェイス標準の確立に寄与するものである。

シノプシスが提供するのは、コンセプトを実証するのに必要な機能と、その実証例ならびに関連する技術文書である。これは、SystemCベースのシステムレベル設計技術の確立に貢献するというシノプシスの方針を明示するものである。今回のキー・テクノロジの提供により、主要ユーザーの“より高いパフォーマンスと柔軟性で幅広いアーキテクチャ探求を実現したい”という要望を満たすことに焦点を当てたOSCI TLM(Transaction Level Modeling)2.0のドラフト版を進展に導くことになる。

OSCI会長のAlain Clouard氏は次のように語っている。「OSCIは、次期System C TLM 2.0標準規格を完成させるために現在進行中の検討作業に、シノプシス社が参画してくださることを歓迎しています。シノプシス社は、OSCIの創設メンバーであり、これまでSystemCの成功に多大なる貢献をしてこられました。TLMワーキング・グループで活動してこられた各企業同様に、今回シノプシス社が、現行のTLM 2.0ドラフト版をOSCIの業界標準規格として完成させるために、SystemCならびにバーチャル・プラットフォーム・テクノロジの分野でのシノプシス社の豊かな経験を提供してくださることに大いに感謝しています。」

シノプシス ソリューション・グループ 副社長兼ジェネラル・マネージャー Joachim Kunkelは、次のように述べている。「実用ベースで用いられているバーチャル・プラットフォーム技術の世界的リーディング・カンパニーとして、当社はお客様に、組み込みソフトウェアの早期開発を可能にするためのハイ・パフォーマンスなトランザクションレベル・ソリューションをご提供してまいりました。当社は、OSCIが注力されてるTLMインターフェイス標準規格制定を強力にバックアップいたします。これによって、SystemCを用いて実現するバーチャル・プラットフォーム環境の開発に必要な、インターオペラビリティーが高くハイ・パフォーマンスなシステムレベル・モデルの実現が加速することになります。」

提供時期について
シノプシスは、すべてのOSCI TLMワーキング・グループの全てのメンバーに、この技術を即時提供開始する。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
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