ニュースリリース - 2006年7月26日

シノプシスのPrimeYield、インテル社のデュアル・コア・プロセッサ Xeon® 5160上で短TATを実現

拡張性の高いDFMチェック実行環境で、設計者による歩留まり達成期間の短縮を実現

2006年7月25日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計ツールの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、インテル社のデュアル・コア・プロセッサXeon® 5160上でPrimeYield LCCモジュールを実行することにより、LSI設計者は、非常に短時間でリソグラフィ・コンプライアンス・チェックを完了できるようになったと発表した。シノプシスのデザイン・イールド解析ツールセットの一つであるPrimeYield LCCは、発生しうるリソグラフィ欠陥とプロセス・バリエーションの影響を設計工程のより早い段階で設計者に警告する機能を提供するものであるが、複数のCPU上での並列処理にも対応しており、最先端の65nmならびに45nm LSIの場合でも数日ではなく数分から数時間というランタイムで解析を実行でき、最終的には歩留まり達成までにかかる期間、市場投入までにかかる期間を短縮できる。

PrimeYield LCCの提供するテクノロジについては、今週サンフランシスコのモスコーニ・コンベンション・センターで開催されているDAC(Design Automation Conference)のインテル社ブース(ブースNo.3143)でデモ公開されている。そこでは、実際の65nmレイアウトの解析をPrimeYield LCCがインテル・アーキテクチャ・プロセッサ上で分単位で実行する様子が再現されている。
PrimeYieldは、イールドに悪影響を及ぼすデザイン上のメカニズムを正確に予測し、問題点自動修正に必要な情報を前段階のデザイン・インプリメンテーション・ツール群に提供する。PrimeYieldは、製造基準を満たすテクノロジと、先進のファウンダリやIDM(Integrated Device Manufacturers)企業で使われているマニュファクチャリング・モデルに基づいて開発されており、これにより設計者は、65nm以降の最先端デザインのマニュファクチャビリティをより厳密にコントロールできるようになる。製造サイドにとってはプロセス効率を高め、イールド・ロスを最小限にとどめることが可能になるのである。

シノプシス DFMグループ マーケティング担当副社長 Anantha Sethuramanは、次のように述べている。「シノプシスは、業界をリードするファウンダリ企業やIDM(Integrated Device Manufacturers)企業が数千にも昇るテープアウトを製造に用いる際に培った実証済みのテクノロジをベースにPrimeYield LCCを開発しました。PrimeYield LCCをXeonプロセッサ上で使用すれば、設計者の方々は短期間でリソグラフィ・シミュレーションを実行し、必要性が判明したあらゆるレイアウト修正をデザイン・インプリメンテーションへの自動リンク機能によって簡単に実行できます。PrimeYieldの優れたパフォーマンス、そして時間短縮とコスト削減の効果を評価された数社のお客様は、すでに45nm設計フローへの適用を始めていらっしゃいます。」

インテル社 ITプラットフォーム部門のディレクター兼ジェネラル・マネージャー Martin Menard氏は次のように述べている。「設計に関わっていらっしゃる当社のお客様は、例えばデザイン・イールド解析のような複雑な設計作業を遂行するために、より高度なコンピューティング性能を求められており、その要求は高まる一方です。当社のデュアル・コア・プロセッサXeon® 5160を組み込んだプラットフォームを使用して、拡張性が高い大規模コンピューティング環境を構築すれば、シノプシス社のPrimeYieldのような設計用ソフトウェアが必要としているスループットを実現するためのより高速なソフトウェア実行環境を活用でき、必要に応じて拡張することもできるようになります。」

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

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