ニュースリリース - 2005年10月5日

シノプシスの設計ソリューションがARM Cortex-A8プロセッサの実装と導入を実現


ARMとシノプシス、ARM Cortex-A8プロセッサの実装を可能にするGalaxy設計フロー/Discovery検証フローを共同で実演

英ARM社(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:横浜市港北区、代表取締役社長:西嶋貴史、以下ARM)と半導体設計ソフトウェアの世界的リーダー、シノプシス(本社:米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人:東京都品川区、代表取締役社長:藤井公雄)は、米国カリフォルニア州サンタクララで開催中の「ARM Developers’ Conference」において、シノプシスのGalaxy設計フローを構成するRTL合成ツール群、階層フロアプランニング・ツール、フィジカル設計ツール群、サインオフ・ツール群、およびDiscovery検証フローのツール群を、新しいARM Cortex(TM)-A8プロセッサに対応した、高性能設計フローに統合したことを発表しました。これは10年間にわたるARMとシノプシスのパートナー関係が基盤となったものです。 Cortex-A8プロセッサは、革新的なマイクロアーキテクチャを持つARM Artisan Advantage-CEライブラリと、最先端のEDA設計フローを通じて、卓越した性能と低消費電力を達成します。ARM Cortex-A8プロセッサの早期のライセンシのうち、すでに数社はシノプシスのGalaxyデザイン・プラットフォーム/Discoveryベリフィケーション・プラットフォームのツール群をARM Cortex-A8プロセッサ・ベースのデザインに採用しています。

ARMのマーケティング担当執行副社長であるMike Inglisは、「シノプシス社は、高性能・低消費電力設計の実現に豊富な経験を持ち、Cortex-A8プロセッサに関する重要なテクノロジー・パートナーです。シノプシス社のGalaxy設計ソリューション/Discovery検証ソリューションとARM Artisan Advantage-CEライブラリにより、ARM Cortex-A8プロセッサのライセンシは、卓越したレベルの設計性能、低消費電力、設計生産性を達成できるでしょう」と述べています。

ARMとシノプシスは、Cortex-A8プロセッサ・ベースの高性能設計フロー向けに、RTL合成ツール群(Design Compiler、DesignWare Library、DFT Compiler、Power Compiler)、階層フロアプランニング・ツール(JupiterXT)、フィジカル設計ツール群(Astro、Physical Compiler)、サインオフ・ツール群(PrimeTime SI、Star-RCXT)、検証ツール群(Formality、ESP、HSPICE、NanoSim、VCS)を採用しています。

Cortex-A8プロセッサは、次世代のARMv7アーキテクチャをベースとしたARMアプリケーション プロセッサであり、ThumbR-2技術とARM Intelligent Energy Manager(IEM)テクノロジにより、消費電力を抑えつつ、プロセッサ・コアの性能を最大限に引き出します。Cortex-A8プロセッサは、2.0 DMIPS/MHz以上を実現する独自のマイクロアーキテクチャに加え、高速動作と低消費電力を得るためにARMの新しいArtisan(R) Advantage-CEライブラリを使用して実装されています。また、この新しいAdvantage-CEライブラリは、Galaxy設計ソリューション/Discovery検証ソリューションを最大限に活用するために、シノプシスのLiberty Composite Current Source(CCS)モデルを使用しています。

シノプシスの上級副社長兼インプリメンテーション・グループ・ジェネラル・マネージャであるAntun Domicは「設計者は、ワイヤレス機器、モバイル機器といったアプリケーションをチップ上に実現するため、プロセッサ性能と電力効率のレベルアップを求めています。シノプシスはARM社との10年来のコラボレーションを通じて、革新的な高性能・低消費電力製品を実現する今回のARM Cortex-A8プロセッサ・ベース・ソリューションをはじめ、多くの重要なソリューションをご提供してきました。豊富なチップ製造実績をもつシノプシスのGalaxy/Discoveryプラットフォームは、ARM Cortex-A8プロセッサのライセンシが一段上のレベルの設計を達成し、設計生産性を上げる上で、重要な役割を果たすでしょう」と述べています。

さらに、シノプシス・プロフェッショナル・サービスは、ARMのパートナー各社にコンサルティング・サービスを提供し、Cortex-A8プロセッサの実装を支援します。ARM IEMテクノロジ対応コアや今回のCortex-A8プロセッサなどをはじめとする各種ARMプロセッサのハードニングに豊富な経験を持つシノプシスのコンサルタントは、ARM技術に関する専門知識とシノプシスのフローおよび最先端のチップ設計に関する詳細な知識を組み合わせ、開発者がSoCの消費電力と性能を最適化するのに貢献します。シノプシス・プロフェッショナル・サービスは、北米、欧州、アジアにデザイン・センターを有し、2001年からARM認定デザイン・センターに指定されています。

シノプシスとARMの協力関係は広範囲に渡っており、数多くの「業界初」のソリューションを提供してきました。代表的なものとして、ARM初の論理合成可能なプロセッサ・コアであるARM7(TM)、ARM9(TM)プロセッサ・ファミリや、迅速なインプリメンテーションと高性能を実現するARM-シノプシスGalaxyリファレンス・メソドロジがあります。またARM IEMテクノロジ搭載プロセッサをサポートするためにリファレンス・メソドロジの拡張もしており、検証用IPや検証メソドロジ、ARM Metro低消費電力ライブラリなども提供しています。米国カリフォルニア州サンタクララのサンタクララ・コンベンション・センターで10月4~6日に開催されるARM Developers’ Conference 2005のシノプシスのブース(202番)では、ARMとシノプシスは共同ソリューションのご紹介に力を注ぎます。ARMとシノプシスの共同ソリューションに関する詳細は、http://www.synopsys.com/armをご覧ください。

ARM社概要
ARMは、ワイヤレス、ネットワーク、デジタル家電、画像、自動車、セキュリティ、そしてストレージ機器といった高度なデジタル製品のコアとなる技術をデザインしています。ARMが提供する総合的な製品には、16/32 ビット組込みRISC マイクロプロセッサ、データエンジン、3Dプロセッサ、デジタルライブラリ、組み込みメモリ、ペリフェラル、ソフトウェア、開発ツールならびにアナログ機能と高速コネクティビティ製品が含まれます。 ARM は、ARMの幅広いパートナーコミュニティと共に、信頼性のある製品を迅速に市場へと導くトータルシステムソリューションを、大手エレクトロニクス企業に提供しています。ARMについて詳しくは当社Webサイトをご覧ください。(http://www.arm.com/ja/

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、IC設計向け電子設計自動化ソフトウェア(EDAツール)の世界的リーダである。複雑なシステムオンチップ開発を実現する、最先端技術を用いたIC設計プラットフォームと検証プラットフォーム、および製造ソフトウェアを世界中のエレクトロニクス市場向けに提供している。また、顧客の設計プロセスを簡素化し、その製品開発期間を短縮するために、設計資産(IP)やデザイン・コンサルティング・サービスを提供している。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジアなど60ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jp より入手可能。

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Synopsys、Synopsys ロゴ、Design Compiler、DesignWare、DFT Compiler, Formality、 HSPICE、 Physical Compiler、 PrimeTime、 and VCS はSynopsys, Inc. の登録商標です。Astro、 AstroRail、 Jupiter XT、 Power Compiler、 Star RCXTと Galaxy は Synopsysの商標です。その他の商標および登録商標、それぞれの所有者の知的財産です。

ARMとThumbはARM社の登録商標です。ARM Cortex-A8、 ARM7 とARM9はARM社の商標です。Artisan とArtisan Componentsは、ARMの子会社であるARM IP, Incの登録商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、ARM Taiwan、ARM France SAS、ARM Consulting (Shanghai)Co. Ltd. 、ARM Belgium N.V. 、AXYS Design Automation Inc、AXYS GmbH、ARM Embedded Technologies Pvt. LtdおよびARM Physical IP, Inc.の全部または一部を意味します。

<お問い合わせ先>

日本シノプシス株式会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780 FAX: 03-5746-1781

アーム株式会社 マーケティングコミュニケーション 飯塚 聖子
TEL:045-477-3117 FAX:045-477-5261

テキスト100ジャパン㈱(アーム㈱PR代理店) 秋澤 知子、上野 素子
TEL:03-5210-1981 FAX:03-5210-2005