ニュースリリース - 2008年10月1日

三洋、シノプシスを同社の主力EDAツール・サプライヤーに選定

Galaxyデザイン・プラットフォーム、Discoveryベリフィケーション・プラットフォームの採用によって
もたらされた生産性向上が決め手に

2008年9月30日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 -
 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、本日、三洋半導体株式会社(以下、三洋)が、同社のインプリメンテーションならびにベリフィケーション・フロー全般をカバーするEDAツールのメイン・サプライヤーとしてシノプシスを選定し、両社間のEDAツール・ライセンス契約を拡大して締結したと発表した。 シノプシスのGalaxyデザイン・プラットフォーム、Discoveryベリフィケーション・プラットフォームの採用によってもたらされた設計生産性が決め手となり、三洋はこの決定をした。今回の契約には、シノプシスの製品群が包括的に含まれており、その使用をこれまでより拡大する。契約に含まれるツール群は、論理合成ソリューション Design Compiler、STAソリューション PrimeTime、配置配線ソリューション IC Compilerを核とするGalaxyデザイン・プラットフォーム、ミックスドシグナル検証を実現するシミュレータであるVCSやNanoSimを始めとするDiscoveryベリフィケーション・プラットフォームなどである。

三洋半導体株式会社 LSI事業本部 設計統括部 統括部長 荻原武氏は次のように語っている。「シノプシス社との長期にわたる協力関係を今回拡張することにより、当社は協業関係を集約し、当社の設計フローの生産性を最高レベルに引き上げてまいります。Galaxyデザイン・プラットフォームとDiscoveryベリフィケーション・プラットフォームを当社の標準フローとして採用することにより、最先端のプロセス・テクノロジで今後直面することになる新しい設計課題を克服することができるでしょう。実際、シノプシス社の先進の設計テクノロジを活用することによって、当社はすでにいくつもの量産向けIC設計を成功裏に終了しているのです」

シノプシス 会長兼CEOのAart de Geusは、次のように述べている。「当社は、三洋様とこれまで築いてきた良好な関係をさらに拡大し、最高レベルの設計生産性を実現するために設計フローの処理スピードと処理能力の改善に注力してまいります。今回の重要な協業関係が目指しているものは、設計生産性を向上し、最先端の技術レベルを維持することによって、三洋様の売り上げ向上につなげることです。」

三洋半導体株式会社は、三洋電機株式会社の子会社であり、省資源化に寄与する超小型トランジスタを始め、独自のハードワイヤードロジックLSIやインバータ制御用厚膜ICといった革新的な半導体製品の開発を通じて、エレクトロニクス機器の低消費電力化、小型化に貢献している。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

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Synopsys、Design Compiler、PrimeTime、IC Compiler、Galaxy、VCS、NanoSimおよびDiscoveryは、 Synopsys, Inc.の商標もしくは登録商標です。
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

<お問い合わせ先> 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780   FAX: 03-5746-1781