ニュースリリース - 2008年1月22日

マグマ、メンター・グラフィックス、シノプシス、Unified Power Format対応のツール群の提供を開始

Magma
MentorGraphics
Synopsys

業界がUPF標準フォーマットの製品適用を開始、ローパワー・デザイン手法を簡素化

2008年1月21日カリフォルニア州サンノゼ、オレゴン州ウィルソンビル、カリフォルニア州マウンテンビュー発 - マグマ・デザイン・オートメーション(Nasdaq上場コード:LAVA)、メンター・グラフィックス(Nasdaq上場コード:MENT)、シノプシス(Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Accellera標準フォーマットであるUnified Power FormatのUPF 1.0 に対応したローパワー設計用EDAツールの提供を始めていることを発表した。三社からは、幅広い範囲をカバーするインプリメンテーション・ツール群や検証ツール群が提供される。このUPF対応により、これらのツール群のローパワー関連機能が大幅に強化されるだけでなく、UPFベース・ソリューション以外の選択肢に比べ、設計業界でのインターオペラビリティが大きく進展することを意味している。

三社は、Accellera標準UPFの最新情報を、EDS Fairと併催で1月25日にパシフィコ横浜で開催されるシステム・デザイン・フォーラム2008で発表する。このUPFフォーラムでは、ローパワー設計フローを改善し、それを構成するツール間のインターオペラビリティを強化するUPFがもたらすメリットについて解説される。
詳細はを参照のこと。

設計者はUPFを採用することにより、デザイン内に施すローパワー設計の意図を、業界共通の表現で一貫性を保ちつつ簡潔に定義できるようになり、最新のローパワーSoCの設計と検証を達成するために提供されるEDAツールの最新機能を活用できるようになる。このメリットは設計者にとって二つの面で重要な意味を持つ。まず第一に、UPFはRTLからシリコンまで統合されたローパワー設計フローをサポートしているため、フロー全体を通じて一貫性を持ってローパワー設計の意図を維持し、設計に反映し、その検証ができるようになる。第二に、UPFによってツール間のインターオペラビリティが確立されるため、EDA業界で提供されているツールの2/3以上にも上るUPF対応ツール群を組み合わせて使用できるようになり、共通のローパワー設計メソドロジとデザイン定義を利用できるようになる。

インフィニオン・テクノロジーズ社 デザイン・メソドロジ担当シニア・ディレクター Hartmut Hiller氏は次のように語っている。「このように多くのツールがUPFをサポートすることになったのは朗報です。この画期的な進展により、我々はUPFを評価できるだけでなく、当社の世界クラスのローパワーIC製品群に早期に適用できるものと期待しています」

マグマ・デザイン・オートメーション デザイン・インプリメンテーション・ビジネスユニット ジェネラル・マネージャー Kam Kittrellは次のように語っている。「パワー・マネージメントは、ワイヤレスのコンシューマー製品向けであれ、コンピューティング・サーバーのような据え置き型機器向けであれ、あらゆる最先端のチップ設計にとって重要な課題となっています。もはや各社のEDAツールが個別にこの課題に対応する時代ではありません。インプリメンテーション、検証、解析といった設計環境を構成するあらゆるツールが、一貫性のある手法で対応していかなければならないのです。UPFは、ツール間のインターオペラビリティを促進することによって、効率的なローパワー設計の意図の定義とツール・チェーン全体を通じたパワー・マネージメントを実現し、設計業界に計り知れない価値をもたらしてくれます」

メンター・グラフィックス 機能検証プロダクト・マーケティング・マネージャー Stephen Baileyは次のように語っている。「UPFは、設計業界のローパワー設計という課題に端を発し、Accelleraによるオープンで包括的なローパワー・デザイン・フォーマットの定義という形で制定されました。当社ならびにEDA業界はUPFを採用し、ローパワー設計フローを構成するツール間のインターオペラビリティの確立とローパワー・デザイン・データの互換性の確立を目指して動き始めました。このUPFベースのソリューションへの取り組みの高まりは、この新しい標準フォーマットの明るい未来を示すものと言えます」

シノプシス ストラテジック・マーケット・ディベロップメント担当副社長 Rich Goldmanは次のように述べている。「UPFは、業界のインターオペラビリティと協力関係の確立に向けたWin-Win-Winの象徴です。設計業界は、より優れたローパワー設計フローと、より緊密なツール間のインターオペラビリティによりメリットを享受できます。EDA業界は、この一貫性の高いAccellera標準フォーマット(現在IEEEに標準化作業移管中)によりメリットを享受できます。そして全世界は、エネルギー消費がはるかに少なくて済むチップによりメリットを享受できるのです。ローパワー・デザインの実現により、設計者は世界が取り組む異常気象現象の克服に大きく貢献することになります。そしてEDA業界はその実現に貢献できるのです」

提供可能時期
広範囲にわたるEDA企業が提供する多くのEDAツールが既にUPFサポートを開始している。UPF対応ツールについての個別の詳細情報は、各社から提供されている。
現在の対応状況の概要はhttp://www.unifiedpowerformat.com/images/UPF_Solutions_Guide.pdfより入手可能。

UPFについて
UPFは、設計自動化のためにローパワー・デザイン意図を定義し活用できるようにするエレクトロニクス業界の標準フォーマットである。UPFは、標準化団体であるAccelleraにより2007年2月に標準フォーマットに認定され、ローパワーIC設計・検証の標準フォーマット“IEEE -P1801”として国際標準化機構IEEEに標準化作業が引き継がれている。
Accellera認定UPFの最新情報はより入手可能。

UPF概要についてはhttp://www.unifiedpowerformat.com/より入手可能。
IEEE 内でローパワー・フォーマットの標準化を進めている“IEEE -P1801”ワーキング・グループの活動状況についてはhttp://www.accellera.org/activities/ieee/より入手可能。

マグマ・デザイン・オートメーションについて
マグマ社のIC設計用ソフトウェアは、携帯電話、電子ゲーム、WiFi、MP3プレイヤー、DVD/デジタルビデオ、通信、車載電子機器、その他電子機器に必要な複雑かつ高性能なチップを生成するために使用されています。マグマ社のICインプリメンテーション、解析、フィジカル・ベリフィケーション、回路シミュレーション、キャラクタライゼーション用EDAソフトウェアは、半導体技術の最高峰として評価されており、世界有数のチップ企業各社の“Design Ahead of the Curve“TMを設計期間やコストを削減すると同時に実現しています。マグマ社はカリフォルニア州サンノゼに本社を、また世界中に支店を置いています。同社は、NASDAQ(チッカー・シンボルLAVA)で株式公開されています。
米国マグマ・デザイン・オートメーション社のWebサイトhttp://www.magma-da.com/をご参照ください。

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックスは、EDA(Electronic Design Automation)のテクノロジ・リーダーとして、高性能な電子機器を短期間でよりコスト効率よく開発するためのハードウェア及びソフトウェアのソリューションを提供しています。ますます複雑化する基板及びチップ設計の世界でエンジニアが直面する様々な設計上の課題を克服するための革新的な製品およびソリューションを提供します。メンター・グラフィックスは業界で最も幅広いクラス最高の製品ポートフォリオを有し、EDAベンダとして唯一組込みソフトウェア・ソリューションを持っている企業です。
メンター・グラフィックスについての詳しい情報は http://www.mentorg.co.jpをご覧ください。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

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Magmaは米国マグマ・デザイン・オートメーション社の登録商標です。
Mentor Graphicsはメンター・グラフィックスの登録商標です。
Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

<お問い合わせ先> 

マグマ・デザイン・オートメーション株式会社 マーケティング 三井田 純美子
TEL: 045-470-9008   FAX: 045-470-7742 

メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社 コーポレート・マーケティング部 柴田 多英子/町田 久仁子 TEL: 03-5488-3035   FAX: 03-5488-3032 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780   FAX: 03-5746-1781