ニュースリリース - 2006年6月14日

シノプシス、PCI ExpressとAMBA 3 AXIを接続するDesignWare Bridge IPを発表

DesignWare Bridge IPにより、PCI Expressテクノロジ・ベースの複数のシステムとペリフェラルへの高速な接続を実現

2006年6月7日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計ツールの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、PCI Express®とAMBA®3 AXI(TM)プロトコルを接続するDesignWare Bridge IPを発表した。このAMBA 3 AXIプロトコルへのブリッジは、PCI Expressバージョン1.1ならびに準備段階のバージョン2.0(GenII)に対応したEndpoint/Root Complex/Switch/Bridge/Dual Modeのコアを提供するシノプシスのDesignWare IP製品群と共に使用できる。高性能シリアルPCI Expressインターフェイスをネットワーク機器、組込みシステム、ストレージ、コンピュータ・アプリケーション向けシステムオンチップ(SoC)と接続するために使用している設計者は、帯域幅を完全に維持したまま、標準規格のオンチップバスをAMBA 3 AXIプロトコルに移植できるようになる。

PCI ExpressとAMBA 3 AXIを接続するブリッジを提供することにより、AMBA 3 AXIプロトコルを使用する設計者は、PCI Expressの外部接続機能をSoCへ簡単に追加できるようになる。これにより、PCI Expressテクノロジに準拠した豊富なシステムおよびペリフェラルとの接続性を備えた、より高性能なデザインが可能になる。

ARM社 テクニカル・マーケティング部門 副社長であるKeith Clarke氏は次のように述べている。「PCI ExpressおよびAMBAは、どちらも優れたオフチップならびにオフチップのインターコネクト仕様です。これら2つの標準規格を接続することにより、主要なアプリケーション分野でより高速なデバイスが実現可能になります。シノプシスは、AMBA 3 AXIプロトコルを接続するブリッジIPの検証にAMBA 3 動作確認済み検証用IPを使用しているので、設計者は、このブリッジIPがAMBA 3 AXIプロトコルに準拠しているという確信を持てるでしょう。」

2つの異なるバス・プロトコルを接続するブリッジIPの開発には、常に困難が伴う。なぜなら、互いのプロトコル・マップがそれぞれ直接的に対応しているわけではないためである。この問題は、接続されるそれぞれのシステムの性能目標を満たしたコンフィギュラブルなブリッジを開発する場合、さらに困難となる。シノプシスは、設計者が所望のアプリケーションにとって最適な組み合わせを選択できる、多数のコンフィギュレーション・オプションを提供すると同時に、すべてのPCI ExpressプロトコルをAMBA 3 AXIプロトコルに初めて対応させた。

PCI-SIG チェアマンであるTony Pierce氏は次のように述べている。「PCI-SIGは、シノプシス社がPCI Express規格に対応した実績あるIP製品を幅広いアプリケーション向けに提供し、PCI Express規格を継続的に支援支援してくれていることに満足しています。PCI ExpressとAMBA 3 AXIを接続することにより、シノプシスは、PCI Express市場を拡大させるだけでなく、設計者が高性能な標準規格をデザインに容易に統合する手段も提供することになるでしょう。」

シノプシス ソリューション・グループ マーケティング部門 副社長である Guri Starkは次のように述べている。「シノプシスは、PCI Express IPおよび標準規格に準拠したコネクティビティIP製品のリーダーとして、お客様の成功を確実なものとするため、標準規格準拠のインターフェイスを備えたPCI Express IP製品をお届けすることの重要性を理解しています。シノプシスは、PCI Express 2.0に対応したPCI ExpressとAMBA 3 AXIのブリッジIPを主要なお客様と共に開発することで、デザインの要求を満たし、早期製品投入を実現するAMBA 3 AXIプロトコル・ベースのSoC開発に必要な支援をご提供して参ります。」

出荷時期
PCI ExpressとAMBA 3 AXIプロトコル接続用DesignWare Bridge IPは、早期採用顧客向けに現在出荷中で、2006年の第ニ4半期より一般リリースの予定。早期採用を希望のお客様は、営業担当までお問合せください。

このブリッジIPは、デジタル・コア、ミックスド・シグナルPHY IPそして検証用IPを含む、PCI Express向けのDesignWare IPソリューションを構成する製品のひとつである。PCI ExpressとAMBA 3 AXIプロトコル接続用DesignWare Bridge IPは、合成可能なペリフェラルIP、AMBA 3 動作確認済み検証用IP、そしてサブシステム自動生成するIP再利用ツールcoreAssemblerなどのAMBA 3 AXIプロトコル向けDesignWare IPソリューションと組み合わせて使用することができる。 AMBA 3 AXIプロトコル向けDesignWare IP ソリューションは、DesignWare Libraryのライセンスを契約中のお客様は追加料金なしで利用可能。

DesignWare Core製品群について
DesignWare Core製品群は、通信プロセッサ、ルーター、スイッチ、ゲーム機、デジタル・カメラ、コンピュータとその周辺機器など、業界で最も注目されている製品向けに、シリコン実証済みのデジタルおよびミックスド・シグナル・コネクティビティIPを提供している。これらのコアは合成可能なRTLソースコードまたはGDS形式で提供され、設計者は革新的で低コストなSoCおよび組込みシステムの開発が可能になる。また、DesignWare Coresには柔軟なライセンス・オプションが用意されており、プロジェクトに必要なコアのライセンスが個別に購入できるほか、簡単な契約で全てのコアを使用可能なVolume Purchase Agreement方式も選択できる。DesignWare IP群の詳細は、http://www.designware.com より入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、IC設計向け電子設計自動化ソフトウェア(EDAツール)の世界的リーダである。複雑なシステムオンチップ開発を実現する、最先端技術を用いたIC設計プラットフォームと検証プラットフォーム、および製造ソフトウェアを世界中のエレクトロニクス市場向けに提供している。また、顧客の設計プロセスを簡素化し、その製品開発期間を短縮するために、設計資産(IP)やデザイン・コンサルティング・サービスを提供している。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジアなど60ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jp より入手可能。

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ARM, AMBAは、ARM Limitedの登録商標です。AXIはARM Limitedの商標です。「ARM」とは、ARM Holdings plc、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、ARM Taiwan、ARM France SAS、ARM Consulting (Shanghai)Co. Ltd.、ARM Belgium N.V.、AXYS Design Automation Inc、AXYS GmbH、ARM Embedded Technologies Pvt. LtdおよびARM Physical IP, Inc.を意味します。Synopsys, DesignWareは、Synopsys, Inc.の登録商標です。その他の商号、商標あるいは登録商標は全て、それぞれの所有企業の知的財産です。

<お問い合わせ先> 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780   FAX: 03-5746-1781