ニュースリリース - 2006年2月9日

シノプシスのSystemVerilog対応テストベンチ自動生成ツールPioneer-NTB、 IEC DesignVision Awardを受賞

SystemVerilogテストベンチ自動生成テクノロジが設計検証部門で最高の栄誉を獲得

2006年2月8日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計ツールの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、シノプシスのDiscoveryベリフィケーション・プラットフォームを構成する製品であるSystemVerilog対応テストベンチ自動生成ツール Pioneer-NTBが、International Engineering Consortium (IEC)が年に一度決定するDesignVision Awardsプログラムで、設計検証部門カテゴリにおける受賞の栄誉を獲得したと発表した。シノプシスの革新性と検証製品におけるリーダーシップが認められたのは、昨年受賞したハイブリッドRTLフォーマル検証ツール Magellanに続き2年連続となる。

DesignVision Awardsは、カリフォルニア州サンタクララで開催された教育交流会議および技術展示会であるDesignCon会期中の2006年2月7日に発表された。IEC後援による業界の委員会は、革新性、独自性、市場への影響、顧客の利益などの項目を含む様々な基準に基づきPioneer-NTBを選定した。Pioneer-NTBは、VHDL、Verilog HDLそして両言語混在環境における各種のオープンな業界標準に基いて構築されたシノプシスの先進の検証メソドロジを用いて、検証効率を向上させながら、より多くのバグを迅速に発見できるツールである。

DesignCon 2006 プログラム・ダイレクター Barry Sullivan氏は次のように述べている。「DesignVision Awardsは、DesignConの中心的なお客様である電子設計エンジニアをサポートする革新的な製品およびサービスに授与されます。我々が想定している業界貢献基準を満たした高品質な製品を提供する企業に対し、この賞を授与することができ喜ばしく思っています。」

SystemVerilogテストベンチ自動生成ツール Pioneer-NTBは、先進のカバレッジ・ドリブン検証や制約に基いたランダム検証、そしてアサーション・ベースの検証手法により、検証効率を向上させ、複雑なSoCとIPデザインの品質を改善する。Pioneer-NTBを用いることにより、検証エンジニアはサード・パーティ社製VHDL/Verilog HDLシミュレータで、これらの実績ある検証テクノロジを活用できるようになる。Pioneer-NTBにより、検証エンジニアは、SystemVerilogベースの検証環境で一般的なサード・パーティ社製シミュレータを使用することができるようになり、複数のシミュレータ環境で、標準規格に準拠した先進の検証インフラを容易に活用できるようになる。

Pioneer-NTBは、シノプシスの実績あるVCSおよびVeraのテクノロジに基いて開発されており、メソドロジ、デバッグおよび解析環境、そしてアサーションIPや検証用IPを含むソリューションで構成された統合開発環境の利点が活かされている。

また、Pioneer-NTBは、Verification Methodology Manual for SystemVerilog(VMM)を完全にサポートしているため、チップ開発チームは、検証エキスパート・エンジニアが導入している業界最高レベルの検証実例を活用し、より効率的で完全な検証を実行することができる。

シノプシス ベリフィケーション・グループ マーケティング部門副社長George Zafiropoulosは次のように述べている。「SystemVerilog設計および検証を推進する業界リーダーとして、シノプシスのSystemVerilogテストベンチ自動生成テクノロジがIECからDesignVision Awardを授与されたことを光栄に思っています。Pioneer-NTBは、業界最先端のSystemVerilogベース・ソリューションを市場に供給し、お客様が独自に開発した従来の検証環境からSystemVerilog環境へ効率的に移行するための道筋を提供するという、シノプシスの責務を果たす製品です。」

Pioneer-NTBの詳細は、webページより入手可能。

DesignVision Award プログラムについて
DesignVision Awardsは、最高の品質と革新的な知識を産業界に広めるという、60年に渡るIECの理念に基づき、電子設計および半導体業界における最先端の製品やサービスに授与される賞である。また、この賞は、IECが積極的に教育の場を提供しているもう一つの産業である、通信分野の革新的テクノロジを評価するというIECの格式ある伝統を反映したものでもある。2006年度のDesignVision Awards受賞者は、革新性、独自性、市場への影響力、顧客の利益そして社会的貢献度に基づいて決定された。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、IC設計向け電子設計自動化ソフトウェア(EDAツール)の世界的リーダである。複雑なシステムオンチップ開発を実現する、最先端技術を用いたIC設計プラットフォームと検証プラットフォーム、および製造ソフトウェアを世界中のエレクトロニクス市場向けに提供している。また、顧客の設計プロセスを簡素化し、その製品開発期間を短縮するために、設計資産(IP)やデザイン・コンサルティング・サービスを提供している。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジアなど60ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jp より入手可能。

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Synopsys、VCSおよびVeraはSynopsys, Inc.の登録商標です。DiscoveryはSynopsys, Inc.の商標です。その他の商標や登録商標は、 それぞれの所有者の知的財産です。

<お問い合わせ先>

日本シノプシス株式会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780 FAX: 03-5746-1781