ニュースリリース - 2006年1月25日

シノプシス、IP製品ラインDesignWareでPCI Express 2.0を組み込んだ次世代製品の開発を可能にするIPを提供

シノプシスは業界に先駆けて、ネットワーク機器/組み込み機器/コンピュータ機器向けに増加する帯域に 対応した
第二世代のPCI ExpressデジタルIPを供給

2006年1月24日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計ツールの世界的リーダーであるシノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は本日、PCI Expressデジタル・コントローラーIP群を提供するDesignWareが、PCI Express仕様のVer 2.0（GenⅡ）対応のIPを業界に先駆けて提供すると発表した。このIP群では、Endpoint/Root Complex/Switch/Bridge/Dual Modeのコアを提供する。このGenⅡ仕様は、Ver 1.1仕様との下位互換を保ちつつ、ネットワーク機器/組み込み機器/コンピュータ機器向けに増加する帯域をサポートしなければならないという業界のニーズに応えて5ギガビット/秒のデータ転送レートを実現する。シノプシスは、PCI-SIG（Special Interest Group）のメンバーとしての積極的な活動を通じてGenⅡ仕様の最新改訂版をサポートしており、仕様の進展と同時にその最新情報を把握している。このように、常に最新情報にアクセスできる体制を整えているからこそ、シノプシスは最新仕様に準拠したIP製品の開発を迅速に進め、最新のGenⅡ仕様のリリース直後に対応製品を提供できる。

SGI エンジニアリング・ディレクターのGeorge Hopkins氏は次のように語っている。「我々がDesignWareのPCI Express IPを選んだのには理由があります。シノプシス社は、2.0標準を積極的にサポートしており、高品質なIPを提供してきた実績もあり、さらに彼らのカスタマーサポートが群を抜いているからです。当社では、Ver 0.3に始まりDesignWare IP “PCI Express 2.0”にいたるまで継続的に活用してきました。それによって当社では開発中の製品に最新の機能を迅速に組み込んでいくことができたのです。おかげで、増加する一方の帯域を必要とする製品に対するお客様の需要を確実に満たすことができました。」

シノプシス ソリューション・グループのマーケティング担当副社長 Guri Starkは次のように述べている。「PCI Express IPのリーディング・カンパニーとして、我々は、可能な限り早い段階でお客様がGenⅡを採用できることがいかに重要であるかよく理解しています。だからこそ、我々は関連するIPコアを、その仕様が確定する前段階でリリースしているのです。PCI Express 2.0 IPの早期リリースにより、お客様が製品を早い段階で市場投入するのを可能にし、お客様の設計上のニーズや厳しい市場参入機会に影響を及ぼす最新の標準規格を常にサポートしていくというお約束を実践しているのです。」

提供時期について
シノプシスのDesignWareデジタル・コントローラーIP “PCI Express 2.0”は、早期採用顧客向けに現在出荷中である。DesignWare検証用IP “PCI Express 2.0”は、2006年の第一4半期に一般リリースの予定である。

DesignWare Core製品群について
DesignWare Core製品群は、通信プロセッサ、ルーター、スイッチ、ゲーム機、デジタル・カメラ、コンピュータとその周辺機器など、業界で最も注目されている製品向けに、シリコン実証済みのデジタルおよびミックスﾄﾞ・シグナル・コネクティビティIPを提供している。これらのコアは合成可能なRTLソースコードまたはGDS形式で提供され、設計者は革新的で低コストなSoCおよび組込みシステムの開発が可能になる。また、DesignWare Coresには柔軟なライセンス・オプションが用意されており、プロジェクトに必要なコアのライセンスが個別に購入できるほか、簡単な契約で全てのコアを使用可能なVolume Purchase Agreement方式も選択できる。DesignWare IP群の詳細は、www.synopsys.com/designwareより入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、IC設計向け電子設計自動化ソフトウェア（EDAツール）の世界的リーダである。複雑なシステムオンチップ開発を実現する、最先端技術を用いたIC設計プラットフォームと検証プラットフォーム、および製造ソフトウェアを世界中のエレクトロニクス市場向けに提供している。また、顧客の設計プロセスを簡素化し、その製品開発期間を短縮するために、設計資産（IP）やデザイン・コンサルティング・サービスを提供している。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジアなど60ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jp　より入手可能。