ニュースリリース - 2005年11月8日

シノプシスのGalaxyデザイン・プラットフォームがCCS(Composite Current Source)モデルをサポート


設計者は設計生産性の向上や過剰な設計マージンの削減が可能に

2005年11月7日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計ツールの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、同社のGalaxyデザイン・プラットフォームによるCCS(Composite Current Source)モデルのサポートを発表した。CCSモデルをGalaxyデザイン・プラットフォーム上で活用することにより、デザインの解析と最適化性能が向上し、ナノメータ・デザインに特有の事象に設計行程途上でコンカレントに対処し、設計上の過剰なマージンを削減し、設計のやり直しの回数を最小限に抑えられる。

株式会社 半導体理工学研究センター 設計技術開発部 メソドロジ゙開発室 室長 西口信行氏は次のように語っている。「CCSモデルをGalaxyデザイン・プラットフォーム上で活用することにより、弊社の顧客企業の設計者は、電圧変化やIRドロップに起因するタイミング遅延の解析機能を駆使し、過剰な設計マージンを削減し設計生産性を向上させることができます。シノプシス社との継続的な協力関係を通じて、我々はSTARCAD-21シノプシス・フローのバージョン2.5にCCSモデリング・テクノロジの組み込みを完了しました。」

CCSモデリング・テクノロジは、90ナノメータ以降の主要な設計課題として浮上してくるタイミング、ノイズ、パワーなどの重大な事象に対して、高精度に、かつ効率よく対処するための統合されたソリューションを提供する。こうしたナノメータ・デザインに特有の事象に対して、設計上のマージンを取ることによって対処した場合、どうしてもマージンを過剰にとりすぎた設計になり、またそのために追加的に設計のやり直しをせざるを得なくなる事態に陥る。これによって、設計者の生産性に重大な影響を与えることとなる。Galaxyデザイン・プラットフォームは、業界をリードするツール群で構成されるインプリメンテーション向けの統合プラットフォームであり、オープンな環境を提供している。Galaxy上で、CCSモデリング・テクノロジのメリットを広範囲に渡って活用できるようになったため、過剰な設計マージンを削減し、設計収束をスピードアップできるようになる。

シノプシス 上級副社長 兼 インプリメンテーション・グループ・ジェネラルマネージャーのAntun Domicは次のように語っている。「90ナノメータ以降の設計を効率的に実現するには、精度の高いモデリング・テクノロジが必要であると同時に、そのようなモデルが提供する機能をフル活用するためのワールド・クラスのデザイン・プラットフォームが重要となります。CCSモデリング・テクノロジとGalaxyデザイン・プラットフォームの組み合わせにより、シノプシスは設計生産性の飛躍的向上に貢献し、業界をリードしてまいります。」

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、IC設計向け電子設計自動化ソフトウェア(EDAツール)の世界的リーダである。複雑なシステムオンチップ開発を実現する、最先端技術を用いたIC設計プラットフォームと検証プラットフォーム、および製造ソフトウェアを世界中のエレクトロニクス市場向けに提供している。また、顧客の設計プロセスを簡素化し、その製品開発期間を短縮するために、設計資産(IP)やデザイン・コンサルティング・サービスを提供している。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジアなど60ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jp より入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。Galaxyは、Synopsys, Inc.の商標です。
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<お問い合わせ先>

日本シノプシス株式会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780 FAX: 03-5746-1781