ニュースリリース - 2005年10月4日

シノプシスとARM、最新のARM -シノプシス・リファレンス・メソドロジにシノプシス IC Compilerの導入を発表

このリファレンス・メソドロジのエンハンスメントにより、10%の性能向上を実現

米シノプシス社(本社:米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人:東京都品川区、代表取締役社長:藤井公雄、以下シノプシス)と、英ARM社(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:横浜市港北区、代表取締役社長:西嶋貴史、以下ARM)は、本日、合成可能なARM(R)プロセッサの高性能なインプリメンテーションを効率的に実現するために、最新のARM - シノプシス Galaxyリファレンス・メソドロジを提供すると発表しました。この改良されたリファレンス・メソドロジは、シノプシスの次世代フィジカル・デザイン・システム IC Compilerを組み入れることによって、従来のレファレンス・メソドロジに比べてデザインのクロック周波数をより容易に向上できます。

シノプシス インプリメンテーション・グループ 上級副社長兼ジェネラル・マネージャー Antun Domic氏は、次のように述べています。「我々のお客様は、より大規模かつ高性能なデザインを、従来よりも短期間で設計しなければならないという競争圧力にさらされていらっしゃいます。ARMとシノプシスが、この最新のARM - シノプシス・リファレンス・メソドロジにIC Compilerを組み入れたことにより、両社のお客様は最新のコンカレント最適化テクノロジを使用し、デザインの性能向上を達成することができます。」

IC Compilerが組み込まれた最新設計フローは、実チップ製造実績の豊富なARM - シノプシスGalaxyリファレンス・メソドロジ上に構築されており、ARMプロセッサ・コアのテクノロジを活用したデザインの性能と設計者の生産性をより向上させる完全なRTL to GDSⅡソリューションを提供しています。ARMとシノプシス・プロフェッショナル・サービスが共同開発したこのリファレンス・メソドロジは、IC Compilerの次世代テクノロジExtended Physical Synthesis (XPS) を活用するための最適化スクリプトを提供しており、付属の改訂版インプリメンテーション・ガイドで最適な事例を参照できます。リファレンス・メソドロジは、「すぐに使える」メソドロジとして活用できるため、ARMパートナーは、合成可能なARMプロセッサを、選択したプロセス・テクノロジに合わせて、容易にかつ迅速にインプリメントし検証することができます。リファレンス・メソドロジを用いることにより、ARMパートナーは ARMプロセッサ・コアを自らのSoCに統合するにあたって、高精度なプロセッサ・モデルを生成することができます。設計者は、リファレンス・メソドロジを自身のシリコン・プロセス・テクノロジ・ライブラリ・ベースで使用することもできるし、広範囲に渡る最先端ファウンドリ・プロセス・テクノロジに対応している多数のARM Artisan® フィジカルIPライブラリを活用することも可能です。

シノプシスとARMの協力関係は広範囲に渡っており、数多くの「業界初」のソリューションを提供してきました。代表的なものとして、迅速なインプリメンテーションと高性能を実現するARM - シノプシスGalaxyリファレンス・メソドロジがあります。またARM Artisan Metro(TM)低消費電力スタンダード・セル・ライブラリを活用しARM Intelligent Energy Manager(IEM)テクノロジで実現できる低消費電力プロセッサをサポートするためにリファレンス・メソドロジの拡張もしており、さらには検証用IPや検証メソドロジも提供しています。

ARM テクニカル・マーケティング バイス・プレジデントのKeith Clarkeは、次のように述べています。「ARMのパートナー企業各社は、設計者の生産性を低コストで向上させつつ、より高度な性能および機能の実現に取り組んで参りました。ARM - シノプシス・リファレンス・メソドロジの初期段階にIC Compilerを統合することが可能になり、従来のメソドロジで得られていた性能と生産性のメリットを目覚しく改善できます。ARM - シノプシス・リファレンス・メソドロジに組み込まれたIC Compilerにより、パートナーの皆様は次世代製品で直面する設計課題を解決することができるでしょう。」

IC Compilerが組み込まれた新しいARM - シノプシス・リファレンス・メソドロジは、10/4-6にカリフォルニア州サンタクララのサンタクララ・コンベンション・センターにて開催されているARM Developer’s Conference 2005のシノプシス・ブース(#202)にてご紹介しております。

出荷時期
IC Compilerが組み入れられた新しいARM - シノプシス・リファレンス・メソドロジは、ARM926EJ-S(TM) および ARM1136JF-S(TM)プロセッサ向けに、すべてのARM認定パートナー向けに現在出荷中で、年末までにプロセッサの追加が予定されています。さらに、シノプシスはARMパートナーに対し、DesignWareライブラリを通して、AMBA(R) 2 IP、検証用IP (VIP)、AMBA 3 AXI VIP、といったIPを提供しています。またシノプシスのプロフェッショナル・サービスは、ARMプロセッサ・コアのハード化とSoC統合を支援するデザインおよびコンサルティング・サービスを提供しています。シノプシスのプロフェッショナル・サービスは、ARMデザイン・センター・プログラム(ADC)のグローバル・メンバーです。

ARM社概要
ARMは、ワイヤレス、ネットワーク、デジタル家電、画像、自動車、セキュリティ、そしてストレージ機器といった高度なデジタル製品のコアとなる技術をデザインしています。ARMが提供する総合的な製品には、16/32 ビット組込みRISC マイクロプロセッサ、データエンジン、3Dプロセッサ、デジタルライブラリ、組み込みメモリ、ペリフェラル、ソフトウェア、開発ツールならびにアナログ機能と高速コネクティビティ製品が含まれます。 ARM は、ARMの幅広いパートナーコミュニティと共に、信頼性のある製品を迅速に市場へと導くトータルシステムソリューションを、大手エレクトロニクス企業に提供しています。ARMについて詳しくは当社Webサイトをご覧ください。(http://www.arm.com/ja/

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、IC設計向け電子設計自動化ソフトウェア(EDAツール)の世界的リーダである。複雑なシステムオンチップ開発を実現する、最先端技術を用いたIC設計プラットフォームと検証プラットフォーム、および製造ソフトウェアを世界中のエレクトロニクス市場向けに提供している。また、顧客の設計プロセスを簡素化し、その製品開発期間を短縮するために、設計資産(IP)やデザイン・コンサルティング・サービスを提供している。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジアなど60ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jp より入手可能。

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SynopsysおよびDesign Wareは、Synopsys, Inc.の登録商標です。Galaxyは、Synopsysの商標です。
ARM およびAMBAは、ARM Limited.の登録商標です。ARM926EJ-S、ARM1136JF-S、Metroは、ARM Limited.の商標です。Artisanは、ARMの完全子会社であるARM Physical IP, Inc.の登録商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、ARM Taiwan、ARM France SAS、ARM Consulting (Shanghai)Co. Ltd. 、ARM Belgium N.V. 、AXYS Design Automation Inc、AXYS GmbH、ARM Embedded Technologies Pvt. LtdおよびARM Physical IP, Inc.の全部または一部を意味します。

<お問い合わせ先>

日本シノプシス株式会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780 FAX: 03-5746-1781

アーム株式会社 マーケティングコミュニケーション 飯塚 聖子
TEL:045-477-3117 FAX:045-477-5261

テキスト100ジャパン㈱(アーム㈱PR代理店) 秋澤 知子、上野 素子
TEL:03-5210-1981 FAX:03-5210-2005