ニュースリリース - 2005年9月26日

シノプシス、DesignWareライブラリの合成用IP AMBA 3 AXIにより、高性能設計の開発期間を短縮


サブ・システム・アセンブリ自動化手法とその他の合成IP群および検証用IP群と共に用いることにより、AMBA 3 AXIプロトコルの容易な導入が実現

2005年9月21日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計ツールの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、オン・チップ・バス・プロトコル向けの合成用IP ARM(R) AMBA(TM) 3 AXI(TM) をDesignWareライブラリに追加したと発表した。既存のAMBA 3 AXI向けDesignWare検証用IPと組み合わせて使用した場合、設計者はこの包括的なソリューションにより、開発プロジェクトのリスクを削減し、開発期間を短縮しつつ、高速プロトコルをSoC上に容易に統合できる。

AMBA 3 AXIプロトコル向けのDesignWare合成用IPは、高帯域通信、低レイテンシー、高性能が求められるデザインに向いている。当初の提供物には、インターコネクト・バス・ファブリック、AHB(TM)スレーブ・ブリッジへのAXI、そしてマスターおよびスレーブ・ジェネリックなインターフェイス・モジュールといった3つの主要なコンフィギュレーション可能なコンポーネントが含まれている。これらのコンポーネントにより、設計者は、AMBA3 AXIプロトコルの採用や、既存のIPおよびアプリケーション・スペシフィックな機能ブロックのAMBA3 AXIアーキテクチャへの統合および移行が容易になる。

シノプシスのAMBA3 AXIプロトコル・ベースのソリューションには、サブシステムにおけるIPのアセンブリやコンフィギュレーション、そしてAMBA2.0およびAMBA3 AXIプロトコル・ベース設計向けの最初の検証用テストベンチの開発といった自動化手法が含まれている。設計者は、広く採用されているDesignWareライブラリAMBA 2 AHBやAPBコンポーネントと共に、合成可能なコンポーネントである新しいAMBA 3 AXIをシームレスに使用することができる。この自動化手法により、次世代AMBAベースのサブシステムの設計における複雑さを劇的に削減し、全体の生産性を大幅に向上して開発期間を短縮できる。

通信、マルチメディアおよびネットワーク・アプリケーション向けの先端テクノロジ・ライセンス事業およびデザイン会社であるsci-worx社 ビデオ・システム・グループ マネージャのHolger Hesse氏は、次のように述べている。「我々の次世代AMBA 3 AXIベース・デザインの開発に際し、シノプシスのような実績のあるIPリーディングカンパニーに協力を求めていったのは自然なことでした。DesignWareライブラリにより、非常に広範囲に渡るIP群を利用することができたため、生産性が劇的に向上しました。」

シノプシス ソリューション・グループのマーケティング担当副社長 Guri Starkは次のように述べている。「我々は、DesignWareライブラリの価値を高める努力を続けて参ります。この新たなAMBA 3 AXIプロトコル向けのDesignWare合成用IPをご利用いただくことにより、設計者の皆様は、この新しい標準規格をご自身の高性能SoC開発に容易に採用および統合していくことができるでしょう。」

提供時期について
シノプシスのAMBA 3 AXIプロトコル向けDesignWare合成用IPは、DesignWareライブラリの一部として、早期採用のお客様向けに現在出荷中であり、2006年第一四半期に一般提供開始予定。DesignWareライブラリをご使用のお客様は、追加料金不要でこのIPを利用可能。RTLソース・コードは、別ライセンス、あるいはペイ・パー・ユース方式にて提供可能。

AMBA 3 AXIプロトコル向けDesignWare検証用IPは、DesignWareライブラリ、VCSライブラリの一部として提供されており、個別にライセンスを購入することも可能。

DesignWareライブラリについて
シノプシスのDesignWare IPにより、設計者は、複雑なSoC、ASIC、およびFPGAの迅速な設計および検証を実現できる。DesignWare IPは、シノプシスの堅牢なIP開発メソドロジ、広範囲に渡る品質向上への投資、包括的なワールドワイド・テクニカル・サポートと組み合わせることにより、より迅速で、より予測性が高く、よりリスクを低減するチップ設計成功へのパスを設計者に提供する。DesignWareライブラリ群には、ファウンドリ・ライブラリ、検証用IP、AMBA(TM)バスIPおよび周辺機器、メモリ、ビルディング・ブロックIPおよびマイクロ・コントローラが含まれている。すべては、追加料金の不要な1つのライセンス、ペイ・パー・ユース方式、あるいはロイヤリティ・ベースにて提供している。DesignWare IPの詳細については、http://www.designware.comより入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、IC設計向け電子設計自動化ソフトウェア(EDAツール)の世界的リーダである。複雑なシステムオンチップ開発を実現する、最先端技術を用いたIC設計プラットフォームと検証プラットフォーム、および製造ソフトウェアを世界中のエレクトロニクス市場向けに提供している。また、顧客の設計プロセスを簡素化し、その製品開発期間を短縮するために、設計資産(IP)やデザイン・コンサルティング・サービスを提供している。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジアなど60ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jp より入手可能。

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Synopsys、Design Compilerは、Synopsys, Inc.の登録商標です。
Galaxy、Milkywayは、Synopsys, Inc.の商標です。
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

<お問い合わせ先>

日本シノプシス株式会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780 FAX: 03-5746-1781