ニュースリリース - 2005年9月26日

シノプシスとREALTEK、共同で規格認定済みワイヤレスUSBテクノロジ向けに相互運用可能なIPソリューションを提供

 

ハードウェアとソフトウェアのインターオペラビリティ・テストにおいて、両社が業界を先導

2005年9月26日 カリフォルニア州マウンテンビューおよび台湾 新竹発 - 半導体設計ツールの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)、および世界最大規模ICデザイン・ハウスのひとつであるRealtek Semiconductor Gorp.(TSE上場コード:2379)は本日、両社が協力して、USB Implementers Forum (USB-IF) で認定されたワイヤレスUSB仕様準拠のシノプシスのデバイス・コントローラIP DesignWare Cores Wireless USB Serial Bus (WiUSB) と単体チップとして提供されるRealtekのWiMedia(TM) Ultra-wideband (UWB) フィジカル・レイヤ(PHY)を用いたインターオペラビリティ・テストを実行すると発表した。規格認定済みワイヤレスUSBを次世代SoC開発に統合したいと考えているシステムOEM企業が増えており、これらの企業は、この2製品間におけるインターオペラビリティ・テストにより、リスクを低減し開発期間を短縮することができる。

Realteck、ワイヤレス・コミュニケーション・テクノロジ、上級副社長のRan Yanは、次のように述べている。「我々は、ワイヤードUSBにおけるリーダーとしての地位を確立していたシノプシスを規格認定済みワイヤレスUSB開発における戦略的なパートナーとして選択しました。Realtek WiMedia PHYとシノプシスのデバイス・コントローラWiUSBのインターオペラビリティ・テストにより、両社の製品がお客様の設計でシームレスに動作することを確認でき、完全規格認準拠のワイヤレスUSBソリューション開発を促進します。」

シノプシス ソリューション・グループ マーケティング担当副社長のGuri Starkは、次のように述べている。「シリコンのインターオペラビリティ達成は、我々のお客様にとって、リスクを低減しチップ成功を確実なものにするための貴重な一歩です。Realtek社とのコラボレーションにより、設計者は高品質なワイヤレスIPを次世代製品に統合可能であることが実証されます。」

提供について
シノプシスのDesignWare Core WiUSBデバイス・コントローラは、早期採用のお客様向けに現在出荷中であり、2006年初頭に一般提供開始予定。Realtekのシングル・チップPHYは2005年第4四半期に提供予定。

DesignWare Core製品群について
DesignWare Core製品群は、通信プロセッサ、ルーター、スイッチ、ゲーム機、デジタル・カメラ、コンピュータとその周辺機器など、業界で最も注目されている製品向けに、シリコン実証済みのデジタルおよびミックスド・シグナル・コネクティビティIPを提供している。これらのコアは合成可能なRTLソースコードまたはGDSⅡ形式で提供され、設計者は革新的で低コストなSoCおよび組込みシステムの開発が可能になる。また、DesignWare Coresには柔軟なライセンス・オプションが用意されており、プロジェクトに必要なコアのライセンスが個別に購入できるほか、簡単な契約で全てのコアを使用可能なVolume Purchase Agreement方式も選択できる。DesignWare IP群の詳細は、www.synopsys.com/designwareより入手可能。

Realtekの超広域PHYについて
Realtekの超広域PHYは、無線通信とベースバンド・プロセッサを単体の全CMOSパッケージに統合している。ベースバンド・プロセッサは、ワイヤレスUSB規格認定に必要なすべての機能を含むWiMediaフィジカル・レイヤ仕様1.1に準拠しており、WiMediaデータ転送速度である480Mbpsまでのすべてを網羅している。WiMedia準拠のMAC-PHYインターフェイスにより、完全規格準拠のワイヤレスUSBソリューションへの統合を実現する。統合された全CMOSデザインは、消費電力を最小化し、すべての用途に適している。

Realtekについて
Realtek Semiconductor Corp.は、世界最大規模のICプロバイダとして、通信ネットワーク、コンピュータ周辺機器、マルチメディア・アプリケーションといった広範囲に渡るIC製品の設計と開発を行っており、10/100/1000Mイーサネット・コントローラ、10/100/1000Mイーサネット・スイッチ/ゲートウェイ・コントローラ、10/100/1000Mイーサネット・PHYレシーバ、ワイヤレスLANコントローラおよびAP/ルータSoC、ADSLチップ、VoIPソリューション、AC’97/高解像度オーディオ・コーデック、マザーボード・クロック・ジェネレータ、LCDモニタ・コントローラ、そしてLCD TVコントローラなどを取り扱っている。RF、アナログ、およびミックスド・シグナル回路における先進の設計専門技術、そして製造およびシステム分野における高度な知識により、Realtekはフル機能、高性能、そして競争力のあるトータル・ソリューションを顧客に提供している。Realtekについての詳細な情報は、http://www.realtek.com.tw より入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、IC設計向け電子設計自動化ソフトウェア(EDAツール)の世界的リーダである。複雑なシステムオンチップ開発を実現する、最先端技術を用いたIC設計プラットフォームと検証プラットフォーム、および製造ソフトウェアを世界中のエレクトロニクス市場向けに提供している。また、顧客の設計プロセスを簡素化し、その製品開発期間を短縮するために、設計資産(IP)やデザイン・コンサルティング・サービスを提供している。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジアなど60ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jp より入手可能。

# # #
Synopsys, DesignWareは、Synopsys, Inc.の登録商標です。
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

<お問い合わせ先>

日本シノプシス株式会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780 FAX: 03-5746-1781