SpyGlass Power

RTLでの電力最適化のための包括的なソリューション

かつてはワイヤレス・アプリケーションのみに使用されていたパワー・マネジメント技術は、現在、至る所で展開されています。すべてのIC設計者は、効率的にパワーを分割し、静的/動的消費電力を低減するようRTLを構成する必要があります。高度のテクノロジ・ノードでは、特にこれが必要です。設計の電力効率性を評価し改善するために、消費電力の見積もり、プロファイリング、低減というループを繰り返し行ってコンフィグレーションを定める必要があります。

序論

アプリケーションにかかわらず、すべての電力がミリワットに至るまで重要になります。設計者は昨今、従来のように最終ネットリストで正確な電力値を取得するまで待つ余裕はないため、最も効率的な改造が行えるRTLコーディング段階が始まると同時に完全な可視性が必要となります。テクノロジ・ノードがより微細になると、動的電力が主流となり、アクティビティ全体を抑えることが必要になっています。デザインの超大型化が進むに従い、設計者には主要な電力消費ポイントを指摘し、高いROIでの改良を提案するツールが必要です。

SpyGlass RTLサインオフ

機能/利点

  • 早期RTL見積もりおよびエクスプロレーションを含む消費電力解析のすべての側面を網羅する統合ソリューション
  • 入力に非依存
    • RTL、もしくはゲートレベルで実行可能
    • FSDB、VCDおよびSAIFを通したダイナミック・アクティビティのサポート
  • キャリブレーション・ツールボックスと、レファレンス・デザインからの既存データを使用することにより、実績ある消費電力の正確な見積もり
  • クロックゲーティング率(CGR)やクロック・ゲーティング効率(CGE)など、各種の実践的なプロファイリング・メトリクスを提供
  • あらゆる精細度にわたるクロック・ゲーティング、マイクロアーキテクチャの修正、メモリー・アクセスの最適化といった幅広い消費電力エクスプロレーション手法
  • Verdi® HW/SW Debugとの統合によるマルチシナリオのクロック・ゲーティング効率解析および改善
  • 合成時により良いクロック・ゲーティングの推定ができるRTLを準備することで、下流工程のインプリメンテーション・ツールを補完
  • RTLサインオフ・ソリューション(パワー・バジェットとCGE効率)