現在の複雑なプロトコルをデバッグすることは、機能検証の中でも特に困難で工数のかかる作業です。VC Verification IP(VIP)ファミリーで提供されるVerdi Protocol Analyzerは、シミュレータに依存しないプロトコルおよびメモリー認識型のデバッグ環境で、ユーザーは任意の検証環境でプロトコルを迅速にデバッグし、プロトコル・ベースのシミュレーション結果をチーム内で簡単に共有することができます。
Verdi Protocol Analyzerを使用すれば、プロトコルの転送、トランザクション、パケット、ハンドシェイクをグラフィックを使って表示できます。Verdi Protocol Analyzerは、階層内の関係を表示することにより、高度にインターリーブされたトラフィックの複雑な動作を視覚化します。Verdi Protocol Analyzerを使用することで、プロトコルの動作を迅速に把握し、ボトルネックを特定し、予期しない動作をデバッグすることができます。さらにProtocol Analyzerは、シミュレーション時にエラー、警告、メッセージをアノテートして、問題箇所を迅速に特定します。
複数のプロトコルを並列およびスクロール表示
SoCで使用されるプロトコルの複雑化とプロトコル数の増加に伴い、検証エンジニアが直面する検証上の課題とデバッグのボトルネックも急速に増大しています。検証エンジニアは短期間でプロトコルの専門家になり、情報源の異なる情報の関連性を見出し、問題の根本原因を突き止める必要があります。従来のデバッグ手法では波形、ログファイル、メッセージ、ドキュメントのかすかな関連性を組み合わせていましたが、これではデバッグの生産性が不十分です。これに対してVerdi Protocol Analyzerでは、すべてのデバッグ情報を一元化してプロトコルに対応し、原因解析を簡易化します。