ニュースリリース - 2013年6月18日

機能ECOのインプリメントと検証スピードが2倍に向上

設計収束にかかる期間を短縮する等価性検証機能を強化したFormality Ultra

概要

• 新製品Formality Ultraが機能変更（機能ECO）のために必要となる工程を数日単位で短縮
• 最先端のマッチング/視覚化/高速検証テクノロジを提供
• ECOのインプリメントと検証が2倍にスピードアップした顧客事例

2013年6月17日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体やエレクトロニクス・システムのイノベーションを加速させる開発用ソフトウェア、IP、技術サービスの世界的リーダーであるシノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は本日、等価性検証ソリューション Formalityの上位構成となるFormality Ultraを発表した。Formality Ultra は、その革新的なマッチング/検証テクノロジにより、設計者がデザインへの影響を最小限に抑えつつ機能ECOのインプリメントを実行しできるよう効率的にガイドし、その正当性の検証にあたっては数百万インスタンスの検証を数分で完了する高速性能を提供する。これらの新機能により、設計者は設計の後期段階になって発生するECO実装にかかる期間を半減でき、スケジュールの進捗見通しがより明確になり、より短期間で完了できるようになる。

デザインが複雑化すると、仕様変更や機能的なエラーの発覚により、多くの機能ECOが発生するケースが多い。こうしたECOは、開発スケジュールやその進捗見通しに悪影響を及ぼし、設計者は個々の機能変更が既存のデザインそのものに及ぼす影響を最小化するために数日間を費やさなければならなくなる。その結果、開発工程後期段階で数週間ものスケジュール遅延が発生する可能性がある。

Cavium社 NCD IC開発担当副社長 Bruce Fishbein氏は次のように語っている。「Formality Ultraが提供してくれる新しいECO対策機能により、ECOのインプリメントに要する期間を半減でき、開発スケジュールを短縮することができました。この実績から、より複雑な機能変更を次期派生デザインに先送りするのではなく、そのプロジェクトのECO段階で実現できると考えています。当社では、次期プロジェクトでもFormality Ultraを活用してまいります」

Formality Ultra には、RTLとネットリストの間のミスマッチを視覚的にハイライト表示する先進のマッチング技術が搭載されており、設計者はECOのインプリメントに必要な変更部分に効率的にフォーカスできる。さらに、新しいマルチ・ポイント・ベリフィケーション・テクノロジによりデザインに実装された多くの変更点を非常に高速にチェックできるため、設計者は、ECOが正しくインプリメントされているかどうかを数百万インスタンスあたり数分で完了できる。

シノプシス　インプリメンテーション・グループ　ジェネラルマネージャー兼上級副社長　Antun Domic は次のように述べている。「世界中の設計者が、チップ性能や開発スケジュールを犠牲にすることなく、複雑で高速動作のデザインを検証するために、Formalityの等価性検証テクノロジを使用されています。Formality Ultra は、設計者が直面する新しい重要課題、すなわち機能ECOに対応できるよう、このテクノロジを拡張しました。Formality Ultra により、設計者の皆様は、こうしたECOをインプリメントし、開発スケジュールの進捗見通しを向上させ、予定通りに設計を収束させるために費やさなければならない期間と工数を大幅に削減します」