ニュースリリース - 2009年12月8日

ハイシリコン社、シノプシスを同社の主力EDAツール・サプライヤーに選定

2009年12月7日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は、ファーウェイ・テクノロジ社の子会社で、通信ネットワーク/デジタルメディア機器向けの世界的ASICソリューション・プロバイダであるハイシリコン・テクノロジ社が、同社の設計・検証フローを構築するEDAツールのメイン・サプライヤーとしてシノプシスを選定したと発表した。ハイシリコン社は、今回締結したツール・ライセンス拡大契約により、配置配線ソリューション IC CompilerやDesignWare IPを始め、シノプシスのGalaxyデザイン・プラットフォームならびにDiscoveryベリフィケーション・プラットフォームが提供する幅広いツール群の使用を拡大する。

ハイシリコン社　副社長のTeresa He氏は次のように語っている。「当社では、設立以来、高品質な半導体ソリューションを顧客に提供するための戦略パートナーを慎重に選んでまいりました。今回シノプシス社を選んだのは、その高度な技術と当社のビジネスを成功に導いてくれた実績を評価したからです。検証メソドロジVMMや最先端合成技術といった最新のテクノロジの活用を支援し、当社の設計と検証の生産性向上に貢献してくれた実績を通じて、同社の長短期にわたる技術的リーダーシップに対する我々の信頼は、より強固なものとなりました」

シノプシス　マーケティング＆ストラテジック・デベロップメント担当上級副社長のJohn Chiltonは次のように述べている。「ハイシリコン様は、中国を代表的するファブレス半導体企業の一社としての地位を短期間で確立されました。我々は、同社のご成功の一翼を担えたことを心より喜んでおります。当社がご提供する一連のツール、IP、技術サポートのご活用を拡大されることで、ハイシリコン様は、今後も通信ネットワーク/デジタルメディア機器向けの差別化されたソリューションの提供への注力を強化していかれることでしょう」

今回の契約により、ハイシリコン社は、シノプシスの幅広いソリューション全般にわたってツールやサービスの使用を拡大する。配置配線ソリューション IC Compiler、論理合成ソリューション DC Ultra、アダプティブスキャン圧縮合成ソリューション DFTMAX、多電圧考慮の機能等価性検証ソリューション Formality、シグナルインテグリティ解析ソリューション PrimeTime SI、パワー解析ソリューションPrimeTime PX、RC抽出ソリューション StarRCを核とするGalaxyデザイン・プラットフォーム、多電圧考慮の機能検証ソリューション VCS/MVSIMと高精度回路シミュレータ HSPICE、多電圧考慮のルールチェッカ MVRC、アルゴリズム設計/検証ソリューション System Studioを始めとするDiscoveryベリフィケーション・プラットフォーム、PCI Express 2.0、Super Speed USB 3.0、DDR2、DDR3を始めとするDesignWare IPソリューションなどである。